米CPIの大幅上昇(21/7/14)

昨日の仮想通貨(暗号資産)取引はビットコインが下落しての推移となっています。

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 米CPIの大幅上昇(21/7/14)

米CPIの大幅上昇

主要仮想通貨(暗号資産)価格【日本時間6時】

ビットコイン:32596.5ドル(-0.73%)
イーサリアム:1951.7ドル(-3.90%)
リップル:0.61894ドル(-0.90%)
ビットコインキャッシュ:466.59ドル(-2.00%)

【概況】

昨日の仮想通貨(暗号資産)取引はビットコインが下落しての推移となっています。米国の消費者物価指数(CPI)が2008年以来の大幅上昇となり、市場予想のすべてを上回る結果となったことでインフレに対する警戒感が強まったことでドルに対する買い意欲が強まる展開となり、仮想通貨(暗号資産)市場に売り圧力が強まりました。その後、米国の早期テーパリング観測が高まらなかったことなどを背景に債券に対する買い戻しの動きが意識され、ドルの上値が抑えられました。そうした動きを受けて仮想通貨(暗号資産)市場にも買い戻しの動きが展開されました。しかし、その後米30年債入札が不調となり、米国債利回りが上昇し、ドルに対する買い戻しの動きが強まったことで再度仮想通貨(暗号資産)市場に売り圧力が強まる展開となりました。その他のコインも売りの流れが強まり、マイナス圏での推移となっています。

昨日のビットコインの動きを見る限り、ドルとの逆相関が見て取れる展開であったことは事実でしょう。これに関しては以前からも言われていたことであり、特に驚くべきことではありません。特に現状はビットコインそのもののファンダメンタルズが少ない状況で、その他の市場からの影響を受けやすい局面だったことも昨日の動きをもたらした要因だったと言えるかもしれません。

ただ、問題としてはこれまでドルの上値が抑えられてきていたにもかかわらず、ビットコイン独自の要因でビットコインも上値を抑えられていました。そして、インフレに対する警戒感から米国債利回りが上昇し、それに伴いドルが上昇した場合、ビットコインに対する売り圧力が強まる可能性が高まるでしょう。

現状のビットコインはかなり危ういバランスの下で小動きとなっているのではないかと考えています。それが今回の米CPIの予想を超える上昇をきっかけとしてドルの上昇圧力が強まるようなことになれば、仮想通貨(暗号資産)市場全体に売り圧力が強まることになりかねないでしょう。

とはいえ、デイリー・サンフランシスコ連銀総裁なども述べていますが、インフレに関しては一時的といった見方を崩していませんし、早期テーパリング観測が急激に高まるといった状況も現状ではやや考えにくいところではあります。そうであればドルの急激な上昇は抑えられるものと思われますし、仮想通貨(暗号資産)市場に対して急激な売り圧力が高まる可能性も低くなるでしょう。

しかし、今回のCPIや米国債入札によってドルの上昇が意識される中で、ビットコインが30000ドルを維持することができるかといった短期的な問題は意識しておくべきでしょう。前回の動きから、30000ドルを割りこんだら即急落といった動きになるかどうかは疑問も残りますが、30000ドルが上値抵抗帯として意識されるなどという展開となったら話は変わってきます。しばらくは慎重な対応が求められるのではないでしょうか。

【ビットコイン節目】

ビットコインはバンドの中心線である33890ドル前後の水準を挟んでの動きからやや下押し圧力が強まる展開となっています。バンドの-2σは31830ドル前後にあり、現状はこの二つの価格が節目として意識される展開となっています。バンドの中心線を抜けて上昇した場合は+2σである35950ドル前後の水準が意識されることになりそうです。

【ビットコインチャート分析】

【ビットコインチャート分析】

ビットコインの日足のボリンジャーバンドを見ると、バンドの中心線を挟んでの動きから下落基調を強める局面となっています。バンド幅が狭いため市場にはエネルギーが蓄積されているものと思われ、動き出したら大きなものとなる可能性が高まっています。目先は下落基調であり、-2σをブレイクするかどうかの見極めが重要になりそうです。

またストキャスティクスを見ると、%K、%Dがデッドクロスからの下落となっています。%Kが下値圏に入っており、売り優勢の流れということができそうです。%Dも下落の勢いが強まっており、下値圏に入る可能性が高まっています。全体的には売り優勢の局面ですが、%Kが底打ちから上昇といった動きになれば、一時的には買い戻しの動きが入りそうです。

ビットコインの4時間足のボリンジャーバンドを見ると、バンドの+2σから-2σまで下落し、そこから持ち直す動きを見せたもののバンドの中心戦には届かずに再度-2σまで下落する展開となっています。目先は-2σで支えられる動きとなっていますが、+2σがじり安基調へと転じており、バンドの±2σが下落する流れとなっていきそうです。そうなった場合はトレンドそのものが下向きとなり、バンドブレイクからバンドウォークといった動きにはなりにくいものの、戻り売り圧力が強まりやすく、下値を拡大しやすいでしょう。

ストキャスティクスで見ると%K、%Dは下落して下値圏での推移です。%Kは目先持ち直し基調であり、これが上昇基調を維持して下値圏から外れる動きとなるかどうかに注目です。ただ、%Dは下値圏で下落基調を維持しており、依然として上値の重さは意識されそうです。

【ビットコイン価格の注目ポイント】

64780ドル:2021年1-6月の高値、史上最高値
40000ドル:心理的な節目
35950ドル:ボリンジャーバンド日足の+2σ水準
33890ドル:ボリンジャーバンド日足の中心線
33310ドル:昨日の高値

32600ドル:現在値

32260ドル:昨日の安値
31830ドル:ボリンジャーバンド日足の-2σ水準
30000ドル:心理的な節目
28200ドル:2021年1-6月の安値

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