ビットコイン初の下降波動出現
年明けからほぼ一本調子で下げてきているビットコインですが、17日には9,225ドルまで下げ、昨年12月の高値20,030ドルから10,805ドル、率にして54%近い急落相場となりました。日足チャートをご覧ください。
今後のチャートは、現状もっとも透明性が高いと思われるCME(シカゴマーカンタイル取引所)のビットコイン先物のチャートを使うこととします(12月16日まではこれまで同様の気配値を利用)。
12月の急激な上げと高値からの下げが目立ちますが、今回の大きな下げでビットコイン取引がメジャーになって初めて下降波動(逆N波動)が観察されています。12月高値20030ドルから12月22日12265ドルまでの下げ、その後1月5日16845ドルまでの戻しと書の後の下げです。
フィボナッチ・エクスパンションでは100%が9066ドルと17日安値9225ドルに近い水準となっています。先物市場開始まではご祝儀相場的な買いが目立ちましたが、先物市場の存在はFXと同じように売りから入ることが可能なわけですから、高金利通貨も含めてほぼ買いからしか入らない日本の個人投資家はヘッジファンドから見ると格好の餌食です。
今回の100%エクスパンションで安値を付けた保証はありませんし、まだ昨年11月下旬から12月上旬の水準に押したに過ぎません。127.2%ターゲットの6954ドル(11月中旬の水準)、161.8%ターゲットの4266ドル(10月上旬の水準)、と値幅こそ大きいものの時間的にはたかだか3か月前の水準です。
FX(特に高金利の新興国通貨)同様に、買いだけでよかったという時代はいったん終わったようです。取引に当たっては今まで以上のリスク管理が求められるでしょう。
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