パウエルFRB議長の発言(21/7/15)

昨日の仮想通貨(暗号資産)取引はビットコインが上昇しての推移となっています。

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パウエルFRB議長の発言(21/7/15)

パウエルFRB議長の発言

主要仮想通貨(暗号資産)価格【日本時間6時】

ビットコイン:32862.8ドル(+1.03%)
イーサリアム:1992.3ドル(+2.19%)
リップル:0.61886ドル(+0.24%)
ビットコインキャッシュ:470.01ドル(+0.89%)

【概況】

昨日の仮想通貨(暗号資産)取引はビットコインが上昇しての推移となっています。売りの流れが継続する展開となっていましたが、ドルに対する調整売りが強まったことなどを受けて持ち直しています。ただ、全体的には行って来いの動きであり、方向感は見えにくい展開となっています。その他のコインも底堅い動きとなっていますが、大きな動きにはなっておらず、様子見ムードが強まる状況となっています。昨日はパウエルFRB議長の発言やベージュブックの公表などがありましたが、株式市場にはそこまで大きなインパクトにはなりませんでした。しかし、米国債利回りが大幅に低下しており、ドルもその流れを受けて売り圧力が強まる状況となりました。

さて、昨日の持ち直しはドルの下落の影響があったのではないかと思われるところですが、これはパウエルFRB議長の発言が要因として考えられるところです。『大規模な金融緩和は依然として適切』といった発言が早期の緩和縮小に対する思惑を後退させる展開となり、米国債に対する買い圧力を強める結果となりました。しかし、ベージュブックにおいては『今後数か月、さらなる物価上昇を想定する回答が大半』と報告されており、FRBもやや判断に迷いを感じさせる状況にあると言えるのではないでしょうか。

米CPIの状況を見る限りではインフレに対する警戒感はかなり強まっているということができるでしょう。しかし、実際に金融緩和縮小ということになれば様々なハードルがあることもまた事実です。それはコロナウィルスの変異株に対する警戒感や、途上国経済に対する悪影響なども無視できない問題といえるでしょう。現状において、インフレだけで判断することが難しい状況にあることも事実であり、だからこそ『インフレは一時的』と強弁しているのではないかと思われる節があります。そういった思惑はさておき、発言を見る限りではすぐに緩和縮小といった動きになる可能性は低そうで、ドルの上値はある程度抑えれられるのではないでしょうか。

また、パウエルFRB議長はCBDCについても言及しています。それによると『FRBがデジタル通貨を導入すれば、仮想通貨(暗号資産)やステーブルコインなどの必要性は低下する可能性がある』とし、『FRB当局者がデジタル通貨に関して幅広く検討し、9月初旬にも報告書を公表する』としています。そして、『ステーブルコインには適切な規制の枠組みが必要』とも指摘しています。

FRBがCBDCを発行するかどうかは現状では全くわからないところではありますが、ECBがデジタル通貨の本格調査といった報道が流れる中で後れを取るわけにはいかないという思惑はありそうです。中国のデジタル人民元の動きなどもにらみながらといったところではないでしょうか。いずれにせよCBDCの研究がコロナショックを受けて進んできているのではないかと思われるところではあります。

そして、パウエルFRB議長が指摘するようにCBDCが発行ということになればビットコインなどは必要性が低下するといった見方に個人的には一部同意するところです。それは通貨としての必要性が低下するという見方をしているからです。これに関してはここで何度も書いているので割愛しますが、金融商品としてビットコインなどは残り続ける可能性が高いのではないかと考えています。もちろん、小さい規模で通貨として使われることがあるかもしれませんが、基本的にはCBDCがビットコインに求められていた役割を果たしていくのではないかとみています。

【ビットコイン節目】

ビットコインはバンドの-2σである31750ドル前後の水準に一時到達したものの、そこから持ち直す動きとなっています。ヒゲでは届いているものの、下値の堅さが意識される展開です。バンドの中心線である33810ドル前後の水準と-2σで挟まれたレンジを動いており、このどちらをブレイクするかが目先のポイントとなりそうです。

【ビットコインチャート分析】

【ビットコインチャート分析】

ビットコインの日足のボリンジャーバンドを見ると、バンドの中心線と-2σで挟まれたレンジを動いており、やや上値は重いものの方向感の見えにくい展開が継続しています。バンド幅は狭く、市場にはエネルギーが蓄積されています。動き出したら大きなものとなる可能性は高く、バンドの+2σもしくは-2σでの動きには注意が必要でしょう。ただ、目先は上値の重さが意識されているので、-2σをブレイクして下値拡大といった動きにまずは注意を払っておきたいところです。

またストキャスティクスを見ると、%K、%Dがデッドクロスからの下落となって%Kが下値圏に入りましたが、そこから持ち直して下値圏から外れる動きとなっています。このまま上昇基調を維持することができるかがポイントとなりそうです。ただ、%Dは下落基調を維持しており、そろそろ下値圏に入りそうです。流れとしては上値の重さが意識されやすいところであり、%Kが再度下落に転じた場合は売り圧力が強まる局面となるでしょう。

ビットコインの4時間足のボリンジャーバンドを見ると、バンドの-2σをブレイクして下値を拡大する動きとなっていたが、目先はそこから調整の動きがはいり、中心線を目指しての上昇局面となっています。まだ中心線には届いていませんが、到達する可能性は高まっています。ただ、バンドの+2σは下落基調であり、-2σもじり安基調となっていることから、上値は重そうです。中心線で抑えられて再度-2σを試す可能性はありそうです。

ストキャスティクスで見ると%K、%Dはゴールデンクロスからの上昇となっています。上値余地は多少残っていますが、上昇の勢いが強いので高値圏に入る可能性が高まっています。高値圏での動きを維持することができるかどうかがポイントとなりそうです。

【ビットコイン価格の注目ポイント】

64780ドル:2021年1-6月の高値、史上最高値
40000ドル:心理的な節目
35870ドル:ボリンジャーバンド日足の+2σ水準
33810ドル:ボリンジャーバンド日足の中心線
33050ドル:昨日の高値

32860ドル:現在値

31750ドル:ボリンジャーバンド日足の-2σ水準
31610ドル:昨日の安値
30000ドル:心理的な節目
28200ドル:2021年1-6月の安値

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