インフレ率は高まっているが・・・(21/7/19)

先週末の仮想通貨(暗号資産)取引はビットコインが小幅に下落しての推移です。

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 インフレ率は高まっているが・・・(21/7/19)

インフレ率は高まっているが・・・

主要仮想通貨(暗号資産)価格【日本時間6時】

ビットコイン:31660.8ドル(-0.26%)
イーサリアム:1897.9ドル(-0.07%)
リップル:0.58717ドル(-0.16%)
ビットコインキャッシュ:438.86ドル(-0.13%)

【概況】

先週末の仮想通貨(暗号資産)取引はビットコインが小幅に下落しての推移です。ただ、全体的には方向感の見えにくい展開であり、ほぼ変わらずの水準で推移しています。その他のコインもやや売り圧力が強まり下落していますが、大きな動きにはなっていません。基本的には様子見ムードが強まる状況であり、新規の材料待ちといった状況にあるのではないかと思われます。

さて、米国においてインフレリスクが高まる中でビットコインが買い時ではないかといった見方が出ています。一部の投資家はビットコインがインフレヘッジとして機能する可能性について指摘しており、直近の米国の消費者物価指数などを見ればビットコインに対する買い意欲が強まってもおかしくないということになるでしょう。

株や金は確かにインフレヘッジ機能があるとされており、それらとの相関性からビットコインにもインフレヘッジ機能があると考えることはおかしなことではありません。個人的には株や金との相関性は過剰流動性相場が原因、つまり金余りの状態が市場全体に蔓延することで株や金、ビットコインの価格を押し上げているのであって、インフレヘッジ機能があるのかどうかという点には疑問を抱いているところではありますが、このあたりは現状ではまだはっきりとした結論が出ないところであり、インフレヘッジ機能がないとも断言できないことは事実です。今後もデータを集めて分析していく必要があるでしょう。

そして、ビットコインにインフレヘッジ機能があるかどうかがはっきりしていない事以上に問題なのが現状のインフレが一時的なものであるかどうかといった点にあることでしょう。少なくともFEDはインフレは一時的なものという姿勢を崩していません。当局者の発言を見ると一部修正の動きも見られていますが、これも市場の反応をうかがっているといったところではないかと考えています。急激な変化により市場が動揺といった事態はFEDとしても避けたいところでしょうし、テーパリングをするにしても慎重に市場に織り込んでいくことが予想されるところです。

こうした状況下でインフレ期待の高まりからビットコインを買うという投資家はなかなか増えないところではないでしょうか。とりあえず先週末は下落したものの史上最高値圏で推移している株式市場へと資金を振り向けたほうが確実と判断していてもおかしくはないでしょう。株式市場が上値を拡大する中でビットコインが放置されているのは投資家のこういった思惑があるからではないでしょうか。そうであるならば、株価の上昇にも追随しにくい局面がしばらくは続く可能性が高そうです。逆に、株式市場に大きな調整が入ってもビットコインはそこまで大きな下落にはならない可能性もありそうです。

【ビットコイン節目】

ビットコインはバンドの-2σである31020ドル前後の水準に到達しての動きとなっています。目先下げ渋っており、持ち直し基調を強めるかどうかに注目です。持ち直した場合はバンドの中心線である33480ドル前後の水準が意識されそうです。仮に下値を拡大した場合は30000ドルが下値のめどとなりそうです。

【ビットコインチャート分析】

【ビットコインチャート分析】

ビットコインの日足のボリンジャーバンドを見ると、バンドの-2σを意識しての動きです。目先は下げ渋っていますが、上値の重い展開となっており先行きに対する警戒感は高まります。ただ、バンドの+2σは横ばいでの動きであり、まだバンドブレイクからバンドウォークといった動きにはなりにくいところではあります。とはいえ、バンドブレイクとなった際にバンドの+2σが上昇に転じた場合はバンド幅の拡大を伴いながらのバンドウォークとなる可能性はあるので注意が必要です。バンド幅が狭いため市場にはエネルギーが蓄積されており、動き出したら大きなものとなりそうです。

またストキャスティクスを見ると、%K、%Dがデッドクロスからの下落となり下値圏での推移です。%Kは底打ちからじり高基調となっており、下値圏から外れる動きとなるかの胴かに注目です。%Dは勢いは落ちているものの下落の流れが継続しており、上値の重い展開が意識されそうです。%Kが下値圏での動きを維持した場合、上値の重さが意識されやすくなるため、バンドブレイクからバンドウォークといった動きとなる可能性もありだけに%Kの方向感には注意が必要でしょう。

今日は週初ですので週足分析をやっていこうと思います。

ビットコインの週足のボリンジャーバンドを見ると、バンドの-2σをヒゲでタッチした後は調整の動きが意識されています。ただ、上値の重い展開で、-1σ前後の水準で抑えられる展開です。調整の動きが入る段階で売り圧力が強く上げ渋る形であり、先行きに対する警戒感が高まります。再度バンドの-2σまで下落する可能性も視野に入れての対応となりそうです。バンドの+2σは横ばいでの動きとなっていますが、これが下落に転じた場合はトレンドそのものが下向きとなり、下値を拡大しやすくなるので方向感に注意しておきたいところです。

ストキャスティクスで見ると%K、%Dはデッドクロスからの下落で下値圏での推移です。%Kは目先小幅に持ち直していますが、大きな動きにはなっておらず、上値の重さが意識されやすいところです。上昇基調が維持されて下値圏から外れる動きとなるかどうかに注目です。ただ、現状においては売り圧力が意識される形であり、下値を拡大しやすいでしょう。

【ビットコイン価格の注目ポイント】

64780ドル:2021年1-6月の高値、史上最高値
40000ドル:心理的な節目
35930ドル:ボリンジャーバンド日足の+2σ水準
33480ドル:ボリンジャーバンド日足の中心線
32410ドル:昨日の高値

31660ドル:現在値

31220ドル:昨日の安値
31020ドル:ボリンジャーバンド日足の-2σ水準
30000ドル:心理的な節目
28200ドル:2021年1-6月の安値

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