ビットコインの価格分析:『2ヵ月ぶり高値圏へ急上昇。悪材料出尽くしで地合いが好転』(7/31)

ビットコイン円相場は今週末にかけて、約2ヶ月ぶり高値となる454.9万円まで急伸しました。

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ビットコインの価格分析:『2ヵ月ぶり高値圏へ急上昇。悪材料出尽くしで地合いが好転』(7/31)

『2ヵ月ぶり高値圏へ急上昇。悪材料出尽くしで地合いが好転』

『2ヵ月ぶり高値圏へ急上昇。悪材料出尽くしで地合いが好転』

今週(7/25−7/31)のビットコイン円相場(BTCJPY)は、週初381.9万円で寄り付いた後、①米テスラ社のイーロン・マスクCEOによる「再生可能エネルギーの使用率が50%を超え、その状態が継続すれば、テスラ社はBTC決済の受け入れを再開する可能性がある」との発言(7/21)や、②米ツイッター社のジャック・ドーシーCEOによる「ビットコインはツイッターにとって未来の大きな部分を担う存在になり得る」との発言(7/21)、③英ロンドンの「シティーAM」紙による「米アマゾン社がビットコイン決済の年内受入開始を検討している」との観測報道(7/26)、④上記①②③を背景とした投資家による大規模ショートカバー(心理的節目40000ドルを突破したことも短期筋のロスカットが誘発)が支援材料となり、7/26海外時間には、一時444.6万円まで急伸しました。

しかし、⑤アマゾン社が上記③の観測報道について否定すると、⑥短期間で上昇したことに伴う利食い売りの活発化や、⑦テスラ社がビットコイン関連で2300万ドルの減損を計上したとの一部報道、⑧香港株および中国株の急落に端を発した伝統的金融市場のリスク回避ムードが重石となり、翌7/27には、一時400.5万円まで反落する場面も見られました。もっとも、心理的節目400.0万円をバックに下げ渋ると、⑨米長期金利の低下を背景としたドル売り圧力(米ドルとビットコインは逆相関関係)や、⑩悪材料出尽くし(あく抜け感)に伴う楽観ムード(アルトコインも底堅さを維持)が支援材料となり、週末(7/31)にかけては、5/21以来、約2ヶ月ぶり高値となる454.9万円まで急伸しました(米アマゾン社のビットコイン決済受入開始の噂が否定されたにも係わらず全値戻しを達成)。本稿執筆時点(日本時間7/31午前8時25分現在)においても、453.5万円付近での底堅い動きが続いております。

本稿では、以下テクニカル分析の観点でビットコイン円相場の先行きを考察いたします。

2. 移動平均線(テクニカル分析)

2.	移動平均線(テクニカル分析)

ローソク足は21日移動平均線(青)及び90日移動平均線(緑)を共に突破しました。単純移動平均線ベースで見れば、引き続き弱気のパーフェクトオーダー(下から順番に短期線、中期線、長期線が並ぶ状態)が続いていますが、直近の値動きを重視した指数平滑移動平均線ベースで見ると、弱気のパーフェクトオーダーの解消が射程圏内に入りつつあります(このまま底堅い動きが継続すれば、指数平滑移動平均ベースでの強気のパーフェクトオーダーへの早期転換も視野に)。テクニカル的に見て、地合いの急速な好転が確認されます。

3. ボリンジャーバンド(テクニカル分析)

3.	ボリンジャーバンド(テクニカル分析)

ビットコイン円相場の上昇を受けて、強い上昇トレンド入りを示唆する強気のバンドウォークが発生しました(ローソク足がボリンジャーバンド上限に沿って上昇を続ける状態。オシレータ系インジケータが機能しづらくなる為、逆張り勢のショートを燃料に更に上昇を続ける傾向あり)。また、ボラティリティの上昇に伴ってバンド幅も拡大するなど、投機筋の再流入が期待されます(これまで低ボラティリティ環境を背景に株式市場や外国為替市場などの他市場に移っていた投機筋が、ボラティリティの拡大を横目にビットコイン市場に戻ってくるサイクル)。

4. 一目均衡表(テクニカル分析)

4.	一目均衡表(テクニカル分析)

ビットコイン円相場の急伸を受けて、ローソク足は一目均衡表雲下限および上限を上抜けしました。強い買いシグナルを示唆する三役好転(一目均衡表転換線の基準線上抜け+遅行線の26日前のローソク足上抜け+ローソク足の一目均衡表雲上限上抜けが全て揃う状態)が成立する中、テクニカル的に見て、地合いは強いと判断できます(三役好転の点灯は約3ヶ月半ぶり→地合いの好転を示唆)。

5. RSI(テクニカル分析)

5.	RSI(テクニカル分析)

ビットコイン円相場の急伸を受けて、オシレータ系インジケータのRSIは過熱感(買われ過ぎ感)を示唆する70%ラインを突破しました。しかし、上述の通り、強気のバンドウォーク(ローソク足がボリンジャーバンド上限に沿って上昇を続ける状態)成立中は、オシレータ系インジケータが機能しづらくなる為、安易な逆張り(ショートメイク)には注意が必要と考えられます。

6. まとめ

ビットコイン円相場は7/20に記録した約1ヵ月ぶり安値321.2万円をボトムに反発に転じると、今週末にかけて、約2ヶ月ぶり高値となる454.9万円まで急伸しました。この間、一目均衡表転換線や基準線、21日移動平均線や90日移動平均線を上抜けした他、強い買いシグナルを示唆する三役好転や、強気のバンドウォークも点灯するなど、テクニカル的に見て、地合いの好転(下落→上昇)を意識させるチャート形状となっております。

ファンダメンタルズ的に見ても、①イーロン・マスクCEOやジャック・ドーシーCEOよりポジティブ発言が確認されたことや、②伝統的金融市場におけるリスクオフが一服したこと(新型コロナウイルスの感染拡大を背景に各国金融当局が慎重姿勢を示しつつあること)、③悪材料出尽くしに伴うあく抜け感(ネガティブ材料に反応しづらく、ポジティブ材料に反応しやすい投資家心理)、

④オプション市場のトップサイドを織り込む動きなど、⑤ボラティリティの上昇に伴う出来高の回復期待(アルトコインも含めて暗号資産市場のボラティリティが回復傾向にあるため、外国為替市場や株式市場に移っていた市場参加者が暗号資産市場に戻ってくるとの期待感)、⑥米マイクロストラテジー社による今後もビットコインを購入し続けるとの発表(同社は第2四半期決算で今後もビットコインを購入し続ける意向を示唆)など、ビットコイン相場の上昇を意識させる材料が増えつつあります。

以上を踏まえ、当方では引き続き、ビットコイン円相場の上昇をメインシナリオとして予想いたします(テクニカル面、ファンダメンタルズ面、フロー面全てにおいてビットコイン相場の続伸を示唆。余程強いビットコイン売り材料が出てこない限り、ビットコイン相場は来週も続伸する可能性が高いと判断)。目先は200日移動平均線が位置する484.0万円前後をトライする展開を想定いたします(尚、オプション市場で取引されている1ヶ月物インプライドボラティリティ83.0%で計算した向こう1週間の予想レンジは403.0万円−507.0万円と、心理的節目500.0万円の大台回復が射程圏内)

来週の予想レンジ(BTCJPY): 420.0万円−500.0万円

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