EU財務相会合で仮想通貨に関する協議
主要仮想通貨価格(日本時間6時)
ビットコイン:7044.8ドル(-0.09%)
イーサリアム:289.96ドル(+1.38%)
リップル:0.34616ドル(-0.77%)
ビットコインキャッシュ:556.10ドル(+1.38%)
【概況】
昨日の仮想通貨取引は全体的には底堅い動きとなったものの、ビットコインは小幅に下落しての推移です。日中はしっかりとした動きとなったものの、日本時間30日0時頃から急激な下げに見舞われています。これはブルームバーグがEU財務相が9月7日に開催される会合で仮想通貨の問題に関する協議を行うといった報道を懸念したものとみられています。
EU財務相会談に関してですが、そこで何かが決定されるといったものではないのではないかとみています。もちろん価格操作やマネーロンダリング、テロリストの資金調達手段となっていることなどの問題が存在しており、その解決が待たれるところですが、今回の会合で具体的な対策が講じられるというよりも他の規制機関などと連携して監視を強める、といった流れになっていくのではないかと予想しています。
そういった思惑があるのか、ビットコインは一時7000ドルを割り込み、さらに下げ幅を拡大していましたが、売り一巡後は7000ドルを回復する動きとなっています。もちろん、先行きに対する警戒感は残りますが、EU財務相会合に対する懸念は高まっていないのではないでしょうか。
【ビットコイン節目】
ビットコインは、日足でボリンジャーバンドの+2σをブレイクし、バンドウォークが展開されています。直近の足は陰線となっていますが、依然としてバンドの-2σは下落基調であり、バンド幅の拡大を伴いながらの流れです。このままバンドウォークを継続し、さらに上値を拡大する可能性は高いでしょう。目標となる価格は見つけにくいところです。過去の水準として、6月3日の高値水準である7780ドル前後の水準が目安となりそうです。一方、調整が入った場合の下値はバンドの中心線である6500ドル前後の水準が意識されそうです。
【ビットコインチャート分析】
ビットコインの日足のボリンジャーバンドを見ると、現状はバンドの+2σをブレイクしてバンドウォークが意識される展開です。バンドの-2σも下落基調を強めており、バンド幅の拡大を伴いながらのバンドウォークです。ここからさらに上値を拡大する可能性も十分にあるでしょう。直近の陰線を見て調整と判断するのは時期尚早であり、バンドの-2σが下落基調から横ばい、上昇といった動きに転換しない限りは安易な戻り売りを仕掛けるべきではないでしょう。逆に言えばバンドの-2σが横ばいから上昇といった動きになれば、一時的には調整の動きが意識され、バンドの中心線である6500ドル前後の水準を目指す可能性が高まるでしょう。バンドの下限の方向感を意識しての対応となりそうです。
また、ストキャスティクスを見ると、%K、%Dともに高値圏での推移となっています。%Kが下落に転じており、やや警戒感も意識される状況ですが、%Dがしっかりとした動きを継続しています。%Dが下落に転じてこない限りは売りを仕掛けにくいところではあります。形の悪化も頭に入れておきたいところではありますが、まだ積極的に売り込む形とは言えないでしょう。
ビットコインの4時間足のボリンジャーバンドを見ると、バンドの+2σから調整の動きが入ったものの、中心線まで届かずに目先押し戻す動きです。再度バンドの+2σまで上昇する可能性は高そうです。バンドの±2σと中心線が上昇基調となっており、中長期的なトレンドは上向きです。一時的な調整の動きが入っても、押し目買いに支えられて上昇といった動きになりやすい形です。バンドの中心線である6910ドル前後の水準までは依然として下値余地が残りますが、基本的には下値は堅く、再度バンドの+2σである7220ドル前後の水準まで上昇する動きが展開されそうです。
ストキャスティクスで見ると%Kが天井打ちから下落しての動きです。%Dも下落基調を強めています。ただ、ここにきて%Kの持ち直しがみられています。このまま持ち直す動きを継続するのかがポイントとなりそうです。ただ、%Dの下落基調が反転しない限りは中長期的な上値の重さが解消されず、売り圧力が強まることになりそうです。
【ビットコイン価格の注目ポイント】
9000ドル:心理的な節目
8500ドル:5月中旬の水準
8000ドル:5月中旬の安値水準・心理的な節目
7780ドル:6月3日の高値水準
7050ドル:ボリンジャーバンド日足の+2σ水準
7040ドル:現在値
7000ドル:心理的な節目
6800ドル:7月上旬の高値水準
6500ドル:ボリンジャーバンド日足の中心線
6200ドル:6月13日・7月13日の安値水準
6080ドル:7月12日の安値水準
6000ドル:直近の安値水準・心理的な節目
5950ドル:ボリンジャーバンド日足の-2σ水準
5760ドル:年初来安値
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