金融庁公表【仮想通貨交換業者等の検査・モニタリング 中間とりまとめ】13

【問題事例4】カルチャー及びコーポレート・ガバナンス

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金融庁公表【仮想通貨交換業者等の検査・モニタリング 中間とりまとめ】13

II.検査・モニタリングの実施状況…10

2.検査・モニタリングで把握された事例

【問題事例4】カルチャー及びコーポレート・ガバナンス

 【事例1】業容に応じた態勢の見直し:①多数で認められた事例
  ・経営陣は事業の内容や規模が急拡大する中、それらに見合った「人員の増強」や「システム容量の見直し」を行っていない。

これまでにも指摘があった通り、暗号資産の価格高騰と、それに伴う利用者と取引量の増大が急激過ぎたため、各業者は、それらに見合った社内体制を整えることができませんでした。ベンチャー企業は本来であれば、スピード感を持って走りながら考えなければならないのですが、『金融』という枠組みに組み込まれてしまうと、体制を整えてから先に進まないと業務改善命令が発出されてしまい、ペナルティによるピットインで大幅に後れを取ってしまいます。

 【事例2】業容に応じた態勢の見直し:②個社で認められた事例
  ・経営会議等にて、業務拡大(広告宣伝など)の議論のみで、内部管理の議論が行われていない。
  ・監査役は人員が不足を認識していても、人員の増強の必要性などの意見を述べていない。

アクセルを踏み込んでトップスピードで走る(業務拡大)のであれば、その分、強力に効くブレーキ(内部管理)が必要です。


 【事例3】金融業としての経営管理:③多数で認められた事例
  ・多額の利用者財産を管理する『金融業者』として、リスク管理等に関する議論が取締役会等で行われていない。


 【事例4】金融業としての経営管理:②個社で認められた事例
  ・所有と経営が分離していない。(主要株主が役員に就任するなど)
  ・一部の株主の利益を優先した議論が行われている。
  ・各種リスク管理委員会が、社内規程に基づいて設置されているだけで、一度も開催されていない。


 【事例5】開示:③多数で認められた事例
  ・経営情報や財務情報について、わかりやすく公表されていない。


 【事例6】取締役会の機能発揮:②複数で認められた事例
  ・経営会議の「議事内容」「会議資料及び議事録」等を記録・保存していない。
  ・暗号資産を自社発行して資金を調達したものの、取締役会において新規事業の進捗を具体的に管理していない。
  ・「監査法人」「公認会計士」との契約締結に当たり、取締役会において、それらの監査能力に対して議論が行われていない。
  ・各種「リスクの評価結果」や「利用者からの重要な苦情」等について、取締役会への報告が行われていない。

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