週末の上昇トレンドを継続しやすい(週報8月最終週)

今週は週初が安値でその後はじり高の動きとなり、EUの規制強化の話から一時的に下押しする動きも見られたものの週末には高値圏に回復する動きとなりました。

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週末の上昇トレンドを継続しやすい(週報8月最終週)

週末の上昇トレンドを継続しやすい

週末の上昇トレンドを継続しやすい

時価総額が大きい4つの仮想通貨の週間レンジを示しています。始値は日曜東京午前9時、高値・安値は始値から金曜正午までのレンジのため、それ以降日曜午前9時までのレンジは含まれていません。なお、各レートとも特定業者のレートは示さず対ドルでの気配値となっていることにご留意ください。
Crypto Index(仮想通貨インデックス)の詳細は、サイト右側メニューの「仮想通貨分析情報」から「仮想通貨インデックス」をクリックしてご覧ください。算出の基準日は2017年9月1日です。また「到達確率チャート」も併せてご利用いただけます。

以下のチャート(上段から上記表の順番)は、到達確率チャートと同じ1時間足・週7日のチャートです。上記レンジに含まれていない金曜午後~日曜午前9時も表示されています。

週末の上昇トレンドを継続しやすい 2枚目の画像

BTC/USD BCH/USD ETH/USD XRP/USD Crypto Index 一時間足

今週の主なトピックス

今週の仮想通貨関連のニュースの中から、筆者が気になった内容をコメントともに「主なトピックス」として取り上げていきます。今週も個人的に気になったニュースを国内と海外から1つずつ取り上げます。

30日(木)
*ニュース
ブルームバーグによると「The EU Is Taking Another Look at Regulating Crypto」とありEUが仮想通貨に対する新たな規制を模索しているとのこと。同記事では、EU参加28か国の財務相が9月7日の財務相会合において、規制強化のため税制や取引の透明性について議論するとのことです。

*筆者コメント
まだまだ未整備の仮想通貨とその市場に対してEU全体としてのルールを決めていく最初の会合となります。主要仮想通貨は緩やかな下げ程度の反応で、蓋を開けてみないとわからないといったところでしょうが、参加国の多いEU財務相会合でテーマとして取り上げられていくことは長い目で見た場合には仮想通貨市場の健全な発展にはよいことであると考えられます。

31日(金)
*ニュース
楽天のプレスリリースによると「仮想通貨交換業を営むみんなのビットコイン株式会社の全株式を当社連結子会社である楽天カード株式会社を通じて取得することを決議致しました」とあります。また「楽天グループは、Eコマースにとどまらず・・様々なサービスを、楽天会員を中心としたメンバーシップを軸に有機的に結び付け、ユーザーのグループサービス内での回遊性を高め・・」、「2016年にブロックチェーンの研究機関として楽天ブロックチェーン・ラボを英国・ベルファストに設立し、次世代の決済プラットフォームであるブロックチェーン技術の研究を進めて参りました」とあります。

*筆者コメント
同社プレスリリースの通りですが、仮想通貨取引所を持つことで金融取引サービスのみならず、決済にも使うことを視野に入れた動きと考えられますが、買収したみんなのビットコインはみなし業者のままで登録申請が認められる目途が立たず、楽天に譲渡したというところでしょう。コインチェックとマネックス証券のように、目途の立たないところは大手が救済という形を取っていくのだと思います。しかし、それでもまだまだ未整備の業界ですから、今後もきっちりとした管理が行われている業者、そうなると自ずと大手ということにもなりそうですが、誰でも始められたFX業者が要登録となった時期の動きに重なる印象ですね。

今週の振り返りと来週の見通し

今週もドル建てビットコイン(BTC/USD)について、前回執筆時点以降の値動きを振り返りつつ、今後の見通しについて純粋にテクニカルな観点から分析を加えます。使用チャートは、ドル円とユーロの週報で使っているものと同じものです。

週末の上昇トレンドを継続しやすい 3枚目の画像

*中長期の動きと今週の振り返り(日足)
*この日足チャートは、ローソク足の足型をそのままに陰陽の着色のみを平均足と同様とすることで、短期的な方向性(白=上昇、黒=下降)を見やすくした独自チャートとなっています。また、一目均衡表を併せて表示することで上下のチャートポイントもわかりやすく示しました。

今週は週初が安値でその後はじり高の動きとなり、EUの規制強化の話から一時的に下押しする動きも見られたものの週末には高値圏に回復する動きとなりました。この堅調な動きで6月安値と9月安値の2点で長期的な安値圏を形成する可能性が高まってきました。さすがに昨年12月高値からの動きを考えると、まだ長期下降トレンドを上抜けしたとは言えませんが、中期的には7月高値から8月安値への下げに対して、調整の上昇トレンドの最中にあるチャートと言えます。今週はこのテクニカル分析部分を週末に書いていますので、既に半値戻しを達成し一段高を目指す段階にある週明けスタートとなっています。

 *来週の見通し(4時間足)

 *来週の見通し(4時間足)

日足チャートにおける7月高値と8月安値のフィボナッチリトレースメントを同様に引いてありますが、それよりも久しぶりに短期的なチャートの形がきれいな状態となっています。大きくは3週前の安値と2週前の安値を結んだサポートラインとそれに平行に引いたラインとで構成される上昇チャンネル(ピンクの平行線)に沿った上昇トレンドにあり、現在は61.8%戻しにあたる7484ドルに近い7500ドルを目指していると考えられます。
 サポートとしては先週前半の高値以降の押しが6806ドルですから同水準よりもやや上の水準をサポートとして考えておくとよさそうです。6850~7500ドルと上昇トレンドを継続しやすい週を見ておこうと思います。

今週のコラム「仮想通貨記号とウィキ」

皆さんも検索の際にウィキペディアを利用することは多いと思いますが、果たして仮想通貨の通貨記号(ビットコインならBTC)とWikiという2つのキーワードで検索したらどうなるでしょうか。通常、複数の検索結果が出て来る場合には、あいまいさの回避として更に小分類が出てきます。仮想通貨の記号は他の記号と重なることも多そうですが、時価総額上位から順に見て行くとどのように表示されるのでしょうか?

まずビットコインのBTCです。全部で9つの小分類があり7つ目に「ビットコインの通貨記号」と出てきます。これは妥当な結果でしょうか。2位のETHはいきなりありません。イーサリアムと通貨の名称を入れれば当然出てきますが、記号ではリストアップされていませんでした。また3位のXRPはそもそも記号としての扱いさえありません。4位のBCHはビットコインから分かれたという出自もあるのでしょうか、3つの小分類の2つめに「ビットコインキャッシュの略称」と出ています。

こうして記号で調べると出て来ないというのは、まだまだ仮想通貨の知名度が一般には低いということなのだと思います。法定通貨の場合には「ISO4217」で全ての通貨記号が3文字で定められています(USD、JPYなど)が、仮想通貨ではビットコインがISO4217にXBTもしくはBTCで申し込む予定と出たまま定められないままです。

トレンドワードとしてだけでなく、一般的なワードとして取り上げられることは結構重要だと考えます。ISOに定められることがすべてだとは思いませんが、広く一般に知られ記号も含めてきちんとした整備や規制が行われない限り、大きな発展は望めないような気もしますがどうでしょうか。

ディスクレーマー

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