460億円のテキシア投資事件とWFC騒動、ついに終焉を迎える(21/9/14)

被害総額460億円の巨額詐欺事件であるテキシア詐欺事件のフィナーレとも言うべきニュースだった。

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460億円のテキシア投資事件とWFC騒動、ついに終焉を迎える(21/9/14)

460億円のテキシア投資事件とWFC騒動、ついに終焉を迎える

2021年1月に「WFC・・・詐欺事件に利用された暗号資産の悲しい末路」を投稿しており、今投稿はその続報となる。9月8日、警視庁組織犯罪対策4課は、無登録で暗号資産交換業を営んだとして、コンサルティング会社「インバウンドプラス」の元代表紙屋道雄容疑者(71)ら7人を資金決済法違反(無登録営業)容疑で逮捕したと伝わった。容疑者らは、「テキシアジャパンホールディングス(以下、テキシア社)」による詐欺事件の被害者らに対して、暗号資産での救済をもちかけていたとみられ、無登録で暗号資産交換業を行ったとされている。

被害総額460億円の巨額詐欺事件であるテキシア詐欺事件のフィナーレとも言うべきニュースだった。インバウンドプラス社がもちかけた暗号資産が「ワールドフレンドシップコイン(WFC)」である。ネズミ講組織であるテキシア社の被害者を救済するためにERC20ベースで発行された暗号資産WFCは、シエラレオネを初めとするダイヤモンドの名産地における原石採掘―研磨―商品化・販売されるまで産地、品質などを全てブロックチェーンにより記録し、真のヴァージンダイヤモンドを保証するとのことだ。

WFCは、2018年にICOした後、Coin Zentral、BIBAKOなどと海外暗号資産交換業者で相次いで上場したと発表しているが、利用者が法定通貨に換金することはできなったようだ。WFCが上場したとあるタイの暗号資産交換所BitONBayでは、「Wold Friendship(WFC)」という暗号資産が存在する。WFCの正式名称は「World Frienfship Coin」なので、綴りが微妙に異なることで同じ暗号資産かどうか微妙だが、この「Wold Friendship(WFC)」は2019年10月に上場した後、一度も取引が行われていない。

結果的にテキシア被害者が救済的に保有したWFCは換金できないまま今に至っていると思われる。換金する場を提供していたと主張するであろうインバウンドプラスの行為が詐欺行為に該当するのであれば、テキシア被害者は二重で詐欺にあったということになる。踏んだり蹴ったりとはまさにこのことだ。

一般的な詐欺事件を起こした運営会社は、自転車操業の火の車状態で資産という資産は全く残っていないことから、被害者への返済はほとんどないケースが多い。テキシア詐欺事件も被害者の多くは資産を取り戻せないのだろう。甘い話には罠があるという認識は誰にでもあるはずだが、詐欺を働く人間は何かしら悪魔的な魅力があり、そこを信じてしまうようだ。それはトーク力もしくはカリスマ性なのかはわからないが、詐欺師それぞれの持ち味なのだろう。そんな悪魔的な魅力を持った人間が暗号資産の話をするわけだ。ハイボラティリティで近未来的な投資が可能という錯覚を生み出す暗号資産と詐欺は親和性が高い。

投資は自己責任とバッサリ切ってしまえばそれでおしまいだが、暗号資産に携わっている側としては、こうした暗号資産がらみの詐欺事件のニュースは見たくないものだ。

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