ビットコインの価格分析:『ビットコインETF承認期待を背景に史上最高値を更新』(10/16)

ビットコイン円相場は9/21に記録した安値433.0万円をボトムに反発に転じると、今週末にかけて、史上最高値となる714.9万円まで急伸しました

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ビットコインの価格分析:『ビットコインETF承認期待を背景に史上最高値を更新』(10/16)

『ビットコインETF承認期待を背景に史上最高値を更新』

『ビットコインETF承認期待を背景に史上最高値を更新』

今週(10/10−10/16)のビットコイン円相場(BTCJPY)は、週初616.3万円で寄り付いた後、早々に週間安値608.0万円まで下落しました。しかし、心理的節目600.0万円をバックに下げ渋ると、①米証券取引委員会(SEC)によるビットコイン関連ETF(ビットコイン関連ビジネスを行っている上場企業で構成された上場投資信託)の正式承認や、②上記①を背景としたビットコインETFの承認期待(現在審査中のビットコインETFが近日中に承認されるのではないかとの期待感。米ブルームバーグも情報筋の話として米SECがビットコインETFを承認する可能性ありと報道)、③暗号資産金融大手BlockFi社によるビットコイン先物ETFの申請報道、④世界的に広がるスタグフレーション懸念(インフレヘッジ目的としてのビットコイン買い需要。米金融大手JPモルガンチェースのアナリストも顧客向けレポートの中でビットコインのインフレヘッジとしての魅力について言及)、⑤暗号資産市場全体に広がる楽観ムード(アルトコイン相場の堅調推移)、⑥伝統的金融市場のリスク選好ムード再開(株式市場の持ち直し)、

⑦テクニカル的な地合いの強さ(複数の買いシグナル点灯)、⑧オプション勢によるトップサイドを織り込む動き(Bull Call Spread取引の活発化)、⑨機関投資家による資金流入期待(英大手マーケトメイカーのB2C2社は最近のビットコイン価格上昇は機関投資家主導とのデータを公開。CME先物市場でも機関投資家の流入フローを確認)、⑩ロシア財務副大臣による「暗号資産取引を禁止する予定はない」との前向きな発言、⑪米暗号資産取引所大手コインベース社のNFTマーケットプレイスへの事前登録殺到(暗号資産市場への更なる資金流入期待)、⑫米モルガンスタンレーCEOによる暗号資産に係る前向きな発言が支援材料となり、週末にかけて、史上最高値となる714.9万円まで急伸しました。引けにかけて小反落するも下値は堅く、本稿執筆時点(日本時間10/16午前6時20分現在)では、707.1万円前後で推移しております。

本稿では、以下テクニカル分析の観点でビットコイン円相場の先行きを考察いたします。

2. 移動平均線(テクニカル分析)

2.	移動平均線(テクニカル分析)

ビットコイン円相場の急上昇を受けて、90日線と200日線のゴールデンクロスが実現しました。EMAベース(指数平滑移動平均線ベース)のみならず、SMAベース(単純移動平均ベース)でも強い買いシグナルを示唆する「パーフェクトオーダー(上から順番に短期・中期・長期の順番で移動平均線が並ぶ状態)」が点灯するなど、テクニカル的に見て「地合いは極めて強い」と判断できます。

3. ボリンジャーバンド(テクニカル分析)

3.	ボリンジャーバンド(テクニカル分析)

ローソク足はボリンジャーミッドバンドより遥か上側での推移が続いております(ミッドバンドの傾斜も強烈な右肩上がり)。強い上昇トレンドを示唆する強気のバンドウォーク(ローソク足がボリンジャーバンド上限に沿って上昇を続ける状態)や、バンド幅の急拡大(ボラティリティの拡大が更なる投機マネーの流入に繋がる好循環)も実現するなど、テクニカル的に見て「地合いは極めて強い」と判断できます。

4. 一目均衡表(テクニカル分析)

4.	一目均衡表(テクニカル分析)

ローソク足は一目均衡表雲上限より遥か上側での推移が続いております。強い買いシグナルを示唆する三役好転(遅行線の26日前のローソク足上抜け、ローソク足の一目均衡表雲上限上抜け、転換線の基準線上抜けの全てが揃う状態)が成立するなど、テクニカル的に見て「地合いは極めて強い」と判断できます。

5. RSI(テクニカル分析)

5.	RSI(テクニカル分析)

ビットコイン円相場の急上昇を受けて、オシレータ系インジケータのRSIは、過熱感(買われ過ぎ感)を示唆する70%超へと急伸しました。但し、テクニカル的な地合いが強いことから(オシレータ系インジケータが効果を発揮しづらいと言われる強気のバンドウォークが成立中である為)、安易な逆張りには注意が必要と考えられます(安易なハイレバレッジ・ショートポジションがショートカバーを通じて更なるビットコイン上昇を促す悪循環)。

6. まとめ

ビットコイン円相場は9/21に記録した安値433.0万円をボトムに反発に転じると、今週末にかけて、史上最高値となる714.9万円まで急伸しました(僅か3週間程度で約65.1%の上昇率)。この間、一目均衡表転換線や基準線、21日線や200日線といった主要チャートポイントを軒並み上抜けした他、強い買いシグナルを示唆する強気のパーフェクトオーダー(SMA・EMA)や、一目均衡表三役好転、強気のバンドウォークも成立するなど、テクニカル的に見て、地合いは「極めて強い」と判断できます。

ファンダメンタルズ的に見ても、①欧米企業や著名ヘッジファンドによる相次ぐ参入報道や、②機関投資家の参入期待(伝統的金融機関による暗号資産カストディなどインフラ整備が活発化)、③ビットコインETFの承認期待(機関投資家参入を促す最重要イベントとして注目)、④パウエルFRB議長及びゲンスラーSEC委員長による「暗号資産を(中国にように)禁止するつもりはない」との支持発言、⑤世界的なスタグフレーション懸念(インフレヘッジ目的としてのビットコイン買い需要)など、ビットコイン円相場の更なる上昇を意識させる材料が増えつつあります。

以上を踏まえ、当方では引き続き、ビットコイン円相場の続伸をメインシナリオとして予想いたします(ファンダメンタルズ面・テクニカル面・フロー面、全てにおいてビットコイン相場の上昇を示唆。オプション市場ではブルCALLスプレッドが急増するなど、アップサイドを織り込む動きが活発化。一時的な反落リスクは想定されるものの、押し目は比較的浅いものに留まると想定)。尚、オプション市場で取引されている1ヶ月物インプライドボラティリティ87.0%で計算した向こう1週間の想定レンジは619.9万円−789.7万円となります。

来週の予想レンジ(BTCJPY): 640.0万円−750.0万円

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