米国早期利上げ観測強まる(21/12/1)

昨日の仮想通貨(暗号資産)取引はビットコインが一時59000ドルを突破するなど買い意欲が強まりましたが、その後上値を抑えられる展開となっています。

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米国早期利上げ観測強まる(21/12/1)

米国早期利上げ観測強まる

主要仮想通貨(暗号資産)価格【日本時間6時】

ビットコイン:57518.8ドル(-0.97%)
イーサリアム:4655.0ドル(+5.56%)
リップル:1.00676ドル(+1.91%)
ビットコインキャッシュ:573.2ドル(+0.53%)

【概況】

昨日の仮想通貨(暗号資産)取引はビットコインが一時59000ドルを突破するなど買い意欲が強まりましたが、その後上値を抑えられる展開となっています。昨日、パウエルFRB議長が上院銀行委証言においてタカ派的な発言をしたことでリスク回避的な動きが強まり、売り圧力が強まる展開となっています。ただ、その他のコインは全体的に底堅い動きであり、イーサリアムなどは5%超の上昇となっています。アルトコインに対する買いの流れが意識される状況ではありますが、早期利上げ観測に伴うドル買いの流れが強まれば、アルトコインも上値を抑えられやすくなるため、先行きに関しては予断を許さない局面と言えそうです。

昨日は米株が一時700ドル超の下落となり、引けも650ドル安水準となった事でリスク回避的な動きが強まりましたが、米国債利回りが短期債売り、長期債買いといった動きとなったことで、ドルインデックスは一時プラス圏に浮上するも引けにかけてじりじりと下落する動きとなりました。ドルの上値が抑えられたことは仮想通貨(暗号資産)市場の下値を支える要因の一つとなったのではないかと思われますが、早期利上げ観測が強まる状況かでドルの下落基調が継続するかといえば疑問の残るところです。ドルの上昇基調が強まれば、仮想通貨(暗号資産)への売り圧力が強まることも視野に入れる必要があるでしょう。

パウエルFRB議長は『インフレが一過性との文言を撤回する時期』『テーパーを早めに終了するかどうかを協議することは適切』『資産購入縮小を数カ月早く終了することも可能』などと発言しています。『オミクロン株』に対する警戒感が意識され、米株が大幅に下落したわけですが、そうした中でのこういった発言は市場にとってややサプライズとなったのではないかと思われます。パウエルFRB議長は『高い物価は全般的にパンデミック混乱に依存している』としており、コロナウィルスの感染拡大が継続する中で『インフレ高進のリスクの高まった』と述べています。インフレに関してはドイツでも5%を超えており、懸念が強まっています。中央銀行がいくらインフレは一時的といっても実際の指標ではそういった状況になっていないことは明白であり、ECBもこういった状況を認めざるを得なくなっていくのではないでしょうか。

その一方、トルコではエルドアン大統領が低金利政策を維持すると発表しており、トルコリラが対ドルで史上最安値を更新しています。先月25日トルコでのビットコイン取引が急増する可能性について指摘しましたが、米国の利上げを受けて通貨安に見舞われる国で仮想通貨(暗号資産)が注目されるということは起こり得るでしょう。ただ、仮想通貨(暗号資産)取引全体で考えると、トルコでの仮想通貨(暗号資産)取引の急増が仮に起こったとしても、ドルの上昇に伴う価格の下落を埋め合わせることは難しいのではないかと思われます。

【ビットコイン節目】

ビットコインは日足のバンドの-2σである52690ドル前後の水準と中心線である59370ドル前後の水準で挟まれたレンジでの動きを継続しています。とりあえずはこの二つの価格と60000ドルが節目としては意識されそうです。

【ビットコインチャート分析】

【ビットコインチャート分析】

ビットコインの日足のボリンジャーバンドを見ると、バンドの-2σから持ち直し、中心線まで上昇する展開となりました。ただ、目先は中心線で抑えられる動きであり、このまま上値を抑えられて再度バンドの-2σまで下落するのか、中心線をブレイクして上昇といった動きになるのかに注目です。バンド幅は縮小傾向であり、市場には徐々にエネルギーが蓄積されて行くものと思われますが、まだ縮小の余地があり、バンドの中心線を意識しての動きとなっていることから、大きな動きにはなりにくいところではないかとみています。

またストキャスティクスを見ると、%K、%Dがゴールデンクロスからの上昇基調を継続しています。このまま上昇を続ければバンドの中心線をブレイクしてバンドの+2σを目指すといった動きも視野に入るでしょう。まだ%K、%Dともに上値余地があるだけに、買い優勢の局面と言えそうです。

ビットコインの4時間足のボリンジャーバンドを見ると、バンドの+2σから調整の動きが意識されて上値の重い展開となっています。ただ、まだバンドの中心線には届いておらず、+1σで横ばいとなっています。方向感の見えにくい流れですが、バンドの±2σが上昇基調となっていることから、トレンドそのものは上向きであり、押し目買い優勢の流れということができそうです。

ストキャスティクスで見ると%K、%Dはデッドクロスからの下落で、高値圏から転落する動きとなっています。ただ、下落の勢いは強まっておらず、一時的に持ち直す場面もあり方向感の見えにくいところです。目先はじり安基調で、このまま下落基調が維持されれば、バンドの中心線まで下落といった動きが予想されるところです。

【ビットコイン価格の注目ポイント】

70000ドル:心理的な節目
68990ドル:史上最高値
66060ドル:ボリンジャーバンド日足の+2σ水準
64780ドル:2021年1-6月の高値
60000ドル:心理的な節目
59370ドル:ボリンジャーバンド日足の中心線
59170ドル:昨日の高値

57520ドル:現在値

55940ドル:昨日の安値
52690ドル:ボリンジャーバンド日足の-2σ水準
28200ドル:2021年1-6月の安値

(注)上記の仮想通貨(暗号資産)の価格に関しましては注釈がない限りInvesting.com社のデータを参照しております。

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