ビットコイン円、冴えない動きが継続中。上値の重さを嫌気した見切り売りが活発化

2日(木)のビットコイン円相場は上値の重い展開。

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ビットコイン円、冴えない動きが継続中。上値の重さを嫌気した見切り売りが活発化

ビットコイン円、冴えない動きが継続中。上値の重さを嫌気した見切り売りが活発化

〇ビットコイン円、欧州時間にかけ632.1万円まで下落その後持ち直すも戻り鈍く642.7万円前後で推移
〇一目均衡表転換線、11/30安値下抜け、テクニカルの地合い弱い
〇ファンダメンタルズも、ドル高の流れ再開すればビットコインにさらなる下落圧力も
〇ビットコイン円相場の続落をメインシナリオとして予想
〇本日の予想レンジ:600.0万円ー670.0万円

昨日の概況

2日(木)のビットコイン円相場は上値の重い展開。①新型コロナウイルス変異株(オミクロン株)を巡る不確実性の高まり(米国内での感染者発見)や、②上記①を背景としたリスクセンチメントの急速な悪化(ビットコインを含むリスクアセットに下押し圧力)、③米当局者による相次ぐタカ派発言(パウエルFRB議長およびNY連銀ウイリアムズ総裁は米テーパリングペース加速の可能性について言及)、④上値の重さを嫌気した短期筋の見切り売り(11/29ー12/1にかけて3日連続で668.0万円前後がレジスタンスとして機能)、⑤オプション市場のダウンサイドを織り込む動き(ダウンサイドPUTを単体で購入する動きが活発化)が重石となり、欧州時間にかけて、安値632.1万円まで下落しました。米国勢参入後に持ち直すも戻りは鈍く、本稿執筆時点(日本時間12/2午前4時30分現在)では、642.7万円前後で推移しております。尚、米ツイッター社のCEOを退任したジャック・ドーシー氏は、自身が別途率いる米スクエア社の社名を「ブロック(Block Inc.)」に変更し、ブロックチェーン事業(含む暗号資産)に特化する姿勢を滲ませましたが、市場の反応は限定的となりました。

本日の見通し

11/29ー12/1にかけて3日連続で上値トライに失敗すると(668.0万円前後に位置する強力なレジスタンスに続伸を阻まれると)、昨日は上値の重さを嫌気した見切り売りを中心に一時632.1万円まで反落しました。ローソク足が一目均衡表転換線を下抜けした他、11/30に記録した直近安値も下抜けするなど、テクニカル的に見て、地合いの弱さを印象付けるチャート形状となりつつあります。目先は強い売りシグナルを示唆する三役逆転の成立に警戒が集まります(一目均衡表転換線の基準線下抜けおよび、遅行線の26日前のローソク足下抜けは既に成立済み。現在は最後の条件となるローソク足の一目均衡表雲下限下抜けを待っている状態)。ファンダメンタルズ的に見ても、①新型コロナウイルス変異株を巡る警戒感の高まりや(世界経済の減速懸念)や、②米当局者による相次ぐタカ派発言(市場では来年1月にテーパリングペースの加速を発表し、来年4月にテーパリングを終了し、来年5月、9月、12月に利上げを行う流れが織り込まれつつある状況→米長期金利上昇・米ドル高の流れが再開すれば、米ドルと逆相関性の強いビットコインに下押し圧力が加わる恐れ)、

③上記①②を背景としたリスクアセットへの下押し圧力(世界経済の先行き不透明感が燻る中での利上げ前倒し観測)、④暗号資産に係る規制強化の思惑、⑤オプション市場のダウンサイドを織り込む動き(リスクリバーサルは期近から期先まで全てのテナーでBTCプットオーバーが拡大中)など、ビットコイン円相場の下落を連想させる材料が増えつつあります。以上を踏まえ、当方では引き続き、ビットコイン円相場の続落をメインシナリオとして予想いたします(週末にかけて603.7万円前後に位置する一目均衡表雲下限を割り込む展開を想定)。

本日の予想レンジ:600.0万円ー670.0万円

注:ポイント要約は編集部

ビットコイン円、冴えない動きが継続中。上値の重さを嫌気した見切り売りが活発化

ビットコイン円日足

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