仮想通貨(暗号資産)週報「上値は重く下降トレンドを継続」(12月第2週)

土曜のビットコイン市場でフラッシュクラッシュが発生、40分の間に1万ドル以上の暴落を演じました。

仮想通貨(暗号資産)週報「上値は重く下降トレンドを継続」(12月第2週)

今週の仮想通貨(暗号資産)レンジ

時価総額が大きい3つの仮想通貨(暗号資産)の週間レンジを示しています。始値は日曜東京午前9時、高値・安値は始値から金曜始値までのレンジのため、それ以降日曜午前9時までのレンジは含まれていません。なお、各レートとも特定業者のレートは示さず対ドルでの気配値となっていることにご留意ください。

今週の仮想通貨(暗号資産)レンジ

Crypto Index=仮想通貨(暗号資産)インデックスの詳細は、トップページのサイト右側メニューの「仮想通貨(暗号資産)分析情報」から「仮想通貨(暗号資産)インデックス」をクリックしてご覧ください。算出の基準日は2017年9月1日です。また「到達確率チャート」も併せてご利用いただけます。

今週の仮想通貨(暗号資産)レンジ 2枚目の画像

チャート(上段から上記表の順番)は、到達確率チャートと同じ1時間足・週7日のチャートです。上記レンジに含まれていない前週金曜9時~日曜午前9時の2日間もチャートには表示されています。

今週の振り返りと来週の見通し

今週もドル建てビットコイン(BTC/USD)について、前回執筆時点以降の値動きを振り返りつつ、今後の見通しについて純粋にテクニカルな観点から分析を加えます。使用チャートは、ドル円とユーロの週報で使っているものと同じものです。
このチャートは、ローソク足の足型をそのままに陰陽の着色のみを平均足と同様とすることで、短期的な方向性(白=上昇、黒=下降)を見やすくした独自チャートとなっています。また、一目均衡表を併せて表示することで上下のチャートポイントもわかりやすく示しました。

今週の振り返り(日足)

今週の振り返り(日足)

トピックスでも扱いますが、土曜のビットコイン市場でフラッシュクラッシュが発生、40分の間に1万ドル以上の暴落を演じました。参加者が少ない中でストップオーダーがさばききれなかったことが原因ですが、1000ドル、2000ドル下で新規に買い下がりのオーダーを入れていた参加者も買いオーダーとストップが同時についてしまったといった状況は容易に想像がつきます。
また、1日の値幅11858ドルは、5月19日の15269ドルに次ぐ過去2番目の値幅となりました。テクニカルには下降トレンドを続けていますが、レジスタンスラインは問題無いものの下値側はこのレジスタンスラインとの平行ラインをフラッシュクラッシュ翌日の安値をベースに引いてみました。
おそらく来週はこのチャンネルの中での下降トレンド継続と見ていますが、4時間足チャートで拡大して見てみます。

ここからの見通し(4時間足)

ここからの見通し(4時間足)

4時間足で見ると上値は今週の高値近辺では売りが出てくるでしょうし、下値は先ほど引いた下降チャンネルの下側のラインは妥当に見えます。フラッシュクラッシュのあとで、積極的な取引が手控えられるいっぽうで戻りは弱いと考え、来週は44000ドルをサポートに、52000ドルをレジスタンスとする一週間を見ておきます。

今週の主なトピックス

今週の仮想通貨(暗号資産)関連のニュースの中から、筆者が気になった内容をコメントともに「主なトピックス」として毎週2本取り上げていきます。

取り上げた元記事を確認できるように、ピックアップするソースを日経新聞に絞っています。日経新聞の朝刊と電子版の別と日時を併記してありますので、ご自身の目でお読みいただくと良いと思います。

今週の主なトピックス

*筆者コメント
ビットコインドルは12月4日(土)日本時間13:50から14:30の40分の間に52200ドルから42000ドルへと1万ドル以上の急落となるフラッシュクラッシュを見ることとなりました。週末で参加者が少ない中でストップがストップを呼び込むスパイラル上の展開になったようですが、ヘッジファンドの投げ売りが原因だったと言われています。
先物も含めてレバレッジ取引では仮想通貨(暗号資産)や個別株のようにボラティリティが高い金融商品では証拠金不足を防ぐために一定以上の下げとなると、ストップが発動しますが、仮想通貨(暗号資産)では参加者が少ない週末にも起こりうると言われていたことが、実際に起きた格好です。
FXのように流動性が高い市場でも新興国通貨や、参加者が少ない月曜オセアニア時間ではフラッシュクラッシュが発生します。流動性が圧倒的に少ない仮想通貨(暗号資産)で、しかも基本的に買いが多い市場では起こるべくして起こったとしか言えません。どの市場でも資金管理は絶対に必要です。年末に向けて参加者が少なくなることを考えると、これまで以上に資金管理に留意すべきであると言えるでしょう。

今週の主なトピックス 2枚目の画像

*筆者コメント
前回のトピックスで大規模なデジタル通貨への取り組みを紹介しましたが、まさにそうしたステーブルコインについては今後発行体は銀行と資金移動業者に限られるという話ですが、先週のデジタル通貨ではメガバンクも加わっているので問題は無さそうですね。
最近では法定通貨に連動するステーブルコインに対しては各国の規制が厳しくなっています。そもそもは米ドル連動のテザーが原因ですが、テザーは以前も裏付けとなる米ドル資産以外に多くのビットコインを所有していたことで問題視されましたが、今回は裏付け資産の半分がCPだったため、エバーグランデのCPが含まれていないのか等、さまざまな憶測が広がりました。
発行体が銀行では無いにしても常識で考えてCPは無いだろうと思いますが、おそらくは強い規制の下で仮想通貨(暗号資産)を発展させていくという米国のスタイルが広がっていくように思えます。ここでも米国主導かと思いますが、交換業者の登録制度導入では先手を切った日本も最近ではどうも冴えない印象しかありません。

今週のコラム「1日の変動幅」

週末のビットコインフラッシュクラッシュが過去2番目の急落であったと書きましたので、今年3月以降の1日の値幅と、その値幅の365日移動平均を出してみました。

今週のコラム「1日の変動幅」

サブチャートの青のラインが1日の値幅、ピンクの水平線が5月19日の値幅です。また青のラインの中に見える赤いラインは365日移動平均ですが、価格水準自体が上がってきているため、変動幅は拡大していること、また変動が大きい日も小さい日もあり、平均的な変動幅といったものも無さそうなことだけはわかります。

こうした「過去最大の」といった形容詞は必ずと言っていいほど繰り返され更新されます。それを考えるといつかはわからないですし、もっと水準は高いのでしょうが1日の下げ幅が16000ドルを超えるという日を見ることになりそうです。

ディスクレーマー

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