積極的な広告目立つ暗号資産業界、破天荒なあの交換所も続くか?
暗号資産各社が積極的な広告宣伝を実施中
暗号資産が沸き上がった2021年が終わりを迎え、気分的には2022年の暗号資産業界ってどうなるのか?と漠然としたイメージを整理していたなか、付けっ放しにしていたテレビから、
「どうも〜、ビットで〜す、フライヤーで〜す。暗号資産は、ビットフライヤーでーす‼️」
ダウンタウンの松本人志氏がインパクトある姿で現れるCMを目にして驚いた。2020年、乃木坂46の齋藤 飛鳥さんを起用したCMも「さすが、bitFlyer!」と思ったが、お笑いの大御所的存在の松本人志氏を起用した今回もなかなかのインパクトだ。なんとなく2017年のコインチェックのCM(出川哲郎氏が兄弟の設定)に似ているのは気になるが、新庄剛志BIGBOSS(プロ野球日本ハム監督)をアンバサダーとしたBitPoint(新庄氏がテレビ番組のインタビューにて、BIGBOSSとBitPointって似てるでしょ?と言っていて笑った)、松田翔太氏がいい声で突っ込んでいるコインチェックと、国内暗号資産業者各社は攻めの広告戦略を加速させている。
コインチェックの本人確認済口座数は143万口座
10月29日にマネックスGが発表した2022年上半期決算資料にて、「クリプト:新規口座獲得のためTVCMやウェブ広告等積極的なマーケティングを実施し、広告宣伝費が増加」との記載があり、広告宣伝費27億円(前年同期比24.82億円増)と記載がある。本人確認済口座の四半期増加数の前年同期比較も公表しており、22年上半期では22.6万口座増加したとある。昨年の上半期は5.4万口座の増加であったことから、暗号資産全体の良好な地合いのなか、広告効果が大きかったことが窺える。そして、本人確認済口座数は143万口座と、2021年第3四半期から口座数が大幅に伸びていることが、同日に発表している「データ集」からも読み取れる。恐らくは広告宣伝活動を積極的に行った国内暗号資産交換業者も同様の結果が得られているのだろう。
破天荒なZaifは健在
暗号資産価格という地合い次第ではあるが、取扱い暗号資産が多いなど何かしらのメリットがある交換業者の口座を作る流れは今後も続くだろう。上記の3社以外では、SBI VCトレード、GMOビットコイン辺りも積極的に広告宣伝を行っているが、ZaifはまだYouTube広告に留まっているのが気になる。同社は、暗号資産イケイケの時期に、剛力彩芽氏を起用したCMを展開していた。度重なる業務改善命令とハッキング被害などが影響して、今現在では積極的な広告宣伝は行っていない。運営会社がテックビューロではなく、上場会社の株式会社カイカエクスチェンジであることから、アグレッシブな広告宣伝を行いにくいといった事情があるのかもしれない。ただ、Zaifが行っているYouTubeの広告も「Zaifカレー編」「Zaif時計編」と、暗号資産という事業とは全く関係がないかなり斜め上の広告を流している。ある意味、破天荒なZaifらしさは健在である。2022年、何かやってくれるのかもしれない。
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