ビットコインの価格分析:『約3ヵ月半ぶり安値圏へ続落。上値の重さが鮮明に』(1/15)

ビットコイン円相場は779.0万円をトップに反落に転じると、今週前半にかけて、昨年9/29以来、約3ヵ月半ぶり安値となる458.5万円まで急落しました。

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ビットコインの価格分析:『約3ヵ月半ぶり安値圏へ続落。上値の重さが鮮明に』(1/15)

『約3ヵ月半ぶり安値圏へ続落。上値の重さが鮮明に』

『約3ヵ月半ぶり安値圏へ続落。上値の重さが鮮明に』

今週のビットコイン円相場(BTCJPY)は、週初482.6万円で寄り付いた後、①新型コロナウイルス・オミクロン株を巡る世界的な感染拡大リスクや、②ウクライナ情勢を巡る地政学的リスク(米露2国間協議や北大西洋条約機構会合、欧州安全保障協力機構協議など重要イベントを控えた警戒感)、③米金融政策の正常化前倒し観測を背景とした米金利の急上昇(複数の米当局者より「3月利上げ」を示唆する発言。米10年債利回りは約2年ぶり高水準となる1.80%台へ急上昇)、④上記①②③を背景としたリスク回避ムード(米金利上昇→リスクアセット急落→ビットコイン下落)、⑤テクニカル的な地合いの弱さ(21日線と200日線のデッドクロスが実現すると共に対ドルの心理的節目40000ドルの大台割れ)、⑥カザフスタン情勢の不安定化に端を発したハッシュレートの急低下、⑦アルトコインの軟調推移(暗号資産市場全体に広がる総悲観ムード)が重石となり、翌1/10にかけて、約3ヶ月半ぶり安値となる458.5万円(昨年9/29以来の安値圏)まで急落しました。

しかし、売り一巡後に下げ渋ると、⑧パウエルFRB議長・証言が警戒された程タカ派的では無かったことや、⑨米12月消費者物価指数が市場予想の範囲内に収まったこと(米CPIは 約40年ぶり高水準を記録しつつも市場予想の範囲内)、⑩上記⑧⑨を背景としたインフレに対する過度な懸念の後退(米金利低下→米ドル急落→米ドルと逆相関性の強いビットコインに上昇圧力)が支援材料となり、週央にかけて、週間高値508.1万円まで反発しました。もっとも、一目均衡表転換線に続伸を阻まれると、⑪上値の重さを嫌気した短期筋の見切り売りや、⑫米当局者による相次ぐタカ派的な発言(年4回の利上げを示唆)、⑬オプション市場のダウンサイドを織り込む動きが重石となり、本稿執筆時点(日本時間1/15午前6時00分現在)では、492.5万円前後で推移しております。

本稿では、以下テクニカル分析の観点でビットコイン円相場の先行きを考察いたします。

2. 移動平均線(テクニカル分析)

2.	移動平均線(テクニカル分析)

ビットコイン円相場は、これまで強力なサポート水準として意識されてきた200日移動平均線を下抜けすると、約3ヵ月半ぶり安値圏へと急落しました。今週は21日移動平均線と200日移動平均線のデッドクロスも実現するなど、テクニカル的に見て、地合いの悪化が鮮明となりつつあります。向こう1・2週間以内には、50日移動平均線と200日移動平均線のデッドクロスも見込まれることから、下落トレンドの継続が予想されます。

3. ボリンジャーバンド(テクニカル分析)

3.	ボリンジャーバンド(テクニカル分析)

ビットコイン円相場はボリンジャーミッドバンド下側での推移が継続しており、テクニカル的に見て地合いは弱いと判断できます。また、ボリンジャーミッドバンドの傾きも右肩下がりの傾斜を示している為、下落トレンドの継続が意識されます。オプション市場で取引されているインプライドボラティリティは低下基調を辿っているものの、ボリンジャーバンドのバンド幅は拡大傾向を示しているため、来週はボラティリティの拡大に警戒が必要でしょう。

4. 一目均衡表(テクニカル分析)

4.	一目均衡表(テクニカル分析)

ビットコイン円相場は一目均衡表転換線をバックに上値の重い展開が続いております。足元では強い売りシグナルを示唆する三役逆転(遅行線の26日前のローソク足下抜け+転換線の基準線下抜け+ローソク足の一目均衡表雲下限下抜けが全て揃う状態)が点灯するなど、テクニカル的に見て地合いの悪化が鮮明となりつつあります。

5. RSI(テクニカル分析)

5.	RSI(テクニカル分析)

オシレータ系インジケータのRSIは中立圏での推移が継続しており、現時点で過熱感(売られ過ぎ感)は見られておりません。このため、ショートカバー発生の可能性も乏しく、安易なロングメイクには注意が必要でしょう(安値圏では短期筋を中心にショートカバー狙いのロングメイクが急増するが、過熱感が出ていない現状下ではむしろ、ショートカバー狙いのロング勢のストップをつけにいく返り討ちが生じやすい)。

6. まとめ

ビットコイン円相場は昨年11/10に記録した史上最高値779.0万円をトップに反落に転じると、週末にかけて、昨年9/30以来、約3ヵ月半ぶり安値となる471.9万円まで急落しました。この間、主要チャートポイント(一目均衡表雲上下限、一目均衡表転換線、一目均衡表ビットコイン円相場は昨年11/10に記録したヒストリカルハイ779.0万円をトップに反落に転じると、今週前半にかけて、昨年9/29以来、約3ヵ月半ぶり安値となる458.5万円まで急落しました。この間、主要支持帯(一目均衡表雲上限および雲下限、一目均衡表転換線および基準線、ボリンジャーミッドバンド、21日移動平均線、90日移動平均線、200日移動平均線など)を軒並み下抜けした他、強い売りシグナルを示唆する三役逆転も成立するなど、テクニカル的に見て、地合いの悪化が鮮明となりつつあります(向こう1・2週間以内には市場参加者に注目されている50日移動平均線と200日移動平均線のデッドクロスも見込まれることから更なるセンチメント悪化に繋がる恐れ)。

ファンダメンタルズ的に見ても、①米FRBによる金融政策正常化の前倒し観測(今週も米当局者よりタカ派的な発言が相次ぐ展開。米10年債利回りも一時1.80%の大台突破)や、②世界経済の先行き不透明感(新型コロナウイルス・オミクロン株の感染拡大リスク)、③世界的な規制強化の方向性(2022年は政治年となるため、先進国を中心に暗号資産に係る規制強化が進みやすい。また、新興国においても、世界的にインフレが加速する中、法定通貨→暗号資産への資金流出を阻止するインセンティブが働きやすい。このため、今年は機関投資家による暗号資産市場への参入手控えが広がる恐れあり)、④ハッシュレートの不安定化(ビットコイン・ドミナンスの低下傾向)など、ビットコイン円相場の続落を意識させる材料が増えつつあります。

以上を踏まえ、当方では引き続き、ビットコイン円相場の下落をメインシナリオとして予想いたします(目先は昨年9/21に記録した安値433.0万円を試すシナリオを想定。同水準を下抜けできれば、対円の節目400.0万円や、対ドルの節目35000ドル≒399.0万円も射程圏内に)。尚、オプション市場で取引されている1ヶ月物インプライドボラティリティ59.5%で計算した向こう1週間のビットコイン円想定レンジは453.0万円−534.4万円となります。

来週の予想レンジ(BTCJPY): 440.0万円−520.0万円

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