ビットコイン急落で年初来安値目指す(22/05/09)

先週末の仮想通貨(暗号資産)取引は、ビットコインが大幅下落となって推移しています。

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ビットコイン急落で年初来安値目指す(22/05/09)

ビットコイン急落で年初来安値目指す

主要仮想通貨(暗号資産)価格【日本時間6時】

ビットコイン:34247.0ドル(-4.21%)
イーサリアム:2544.92ドル(-4.90%)
リップル:0.57283ドル(-2.98%)
ビットコインキャッシュ:263.7ドル(-3.65%)

【概況】

先週末の仮想通貨(暗号資産)取引は、ビットコインが大幅下落となって推移しています。特に日曜日に下値を拡大する展開となっており、年初来安値の水準へと接近しています。先週の米雇用統計は非農業部門雇用者数が市場予想を上回ったものの、改善が予想されていた失業率は変わらずとなり、平均時給は予想通りとなりました。全体的に見れば予想から大きく乖離したというわけではありませんが、労働市場のひっ迫が依然として意識される状況ではありそうで、米国の金融引き締めに対する思惑が意識されやすい局面ということができそうです。そうした中で米株が下落基調を維持し、仮想通貨(暗号資産)市場にも売り圧力が強まりやすい状況となっています。その他のコインも下値を拡大しており、市場全体に警戒感が強まる状況ということができるでしょう。

さて、米雇用統計に関しては一時的にダウが乱高下する場面もありましたが、最終的には小幅な下落で収まったということができるのではないでしょうか。ただ、米国債利回りが大幅上昇となるなど、米国の利上げ加速に関する思惑は根強い状況となっています。ちなみに、現在の米国のフェデラル金利先物では6月のFOMCにおいて50bpの利上げを完全に織り込み、75bpの利上げを15%程度織り込んでいる状況です。以前は50%程度を織り込む場面もありましたが、FOMCとその後のパウエルFRB議長の発言などを受けてその思惑も後退しました。しかし、バーキン・リッチモンド連銀総裁が75bpの利上げも除外しないと発言しており、状況によっては次回の75bpの利上げもあり得ると認識しておくべきでしょう。

個人的には次回の利上げは50bpにとどまるのではないかとみていますが、市場がどのように織り込んでいくのか重要であり、あまり先入観をもって臨まないほうが良いでしょう。株式市場の動向に関しても様々な意見が出ていますが、こういった局面では得てして自分の都合のいい意見を信じてしまいがちですので、特に注意しておきたいところです。

仮想通貨(暗号資産)市場に関してですが、基本的には株式市場などとの相関性が高く、特にここ最近はその傾向が強まっているものと思われます。つまり、米国の利上げが加速ということになれば、米株に対する売り圧力が強まりやすく、さらにはドルの下値が支えられることで仮想通貨(暗号資産)市場にとっては逆風となるということは以前からも指摘している通りです。そして、FOMCと雇用統計を通過し、次は米国の消費者物価指数が注目される展開となるでしょう。

仮想通貨(暗号資産)市場に関しては市場全体のリスク回避的な動きが意識されやすい状況下で上値を抑えられやすい状況にあることは事実です。そして、土日の下げに関しては株式市場が動いていない状況下での動きであり、株式市場の下落を織り込んでいる可能性もあるでしょう。つまり、事前に売ることでヘッジを行っているという考えもできるでしょう。
土日などの株式市場などが開いていない状況下で市場の流れを変えるような重要な材料が出た場合、仮想通貨(暗号資産)市場で対応しようとする動きは今後出てくる可能性は十分にあるでしょう。こうした役割は仮想通貨(暗号資産)以外ではなかなか難しいところであり、注目を集めることになるのではないでしょうか。今回はG7首脳がロシア産原油の輸入禁止で一致といった報道が日本時間9日の2時半前に流れていますが、こういった動きに対応してビットコインなどが相場を先導するといった展開も今後は十分に考えられるでしょう。そして、そういった動きが強まれば強まるほど仮想通貨(暗号資産)は既存の金融商品へと組み込まれていくことになるでしょう。それが仮想通貨(暗号資産)にとって良い事かどうかは現状では判断できないところではありますが、こうした流れは避けがたいものであると言えるのではないでしょうか。

【ビットコイン節目】

ビットコインは日足の中心線である38620ドル前後の水準から急落して目先はバンドの-2σである34870ドル前後の水準をブレイクして下値を拡大しています。ここからさらに下値を拡大した場合は年初来の安値である32990ドルや30000ドルが意識されることになりそうです。また、買い戻しの動きが入った場合はバンドの中心線が目標となりそうです。

【ビットコインチャート分析】

【ビットコインチャート分析】

ビットコインの日足のボリンジャーバンドを見ると、バンドの-2σをブレイクしてバンドウォークする展開となっています。バンドの+2σが緩やかとはいえ上昇基調となっており、バンド幅の拡大基調が意識されています。バンド幅はかなり拡大しているものの、拡大基調を維持していることを考えるとバンドウォークを継続する可能性も十分にあるでしょう。バンドの+2σの方向感に注意しながらの対応となりそうで、+2σが上昇基調を維持すれば下値を拡大しやすい状況となるでしょう。

またストキャスティクスを見ると、%K、%Dは下落して下値圏での動きとなっています。下値余地は限定されているものの、じり安基調となっています。このまま下値圏での動きを維持した場合は上値の重さが意識されやすい状況となるでしょう。%Kが持ち直すことができるかどうかに注目が集まるところであり、現状ではまだ売り優勢の流れということができそうです。

今日は週初ですので、週足分析をやっていこうと思います。

ビットコインの週足のボリンジャーバンドを見ると、バンドの-2σから持ち直しての動きが中心線で抑えられて再度バンドの-2σを意識しての動きとなっています。まだ-2σには届いていませんが、到達する可能性は高そうです。バンドの±2σが下落基調となっており、トレンドそのものが下向きです。ただ、バンドブレイクからバンドウォークといった大きな動きにはなりにくいところであり、-2σでは支えられる可能性が高そうです。ただ、上値は重く下値を拡大しやすい形といえそうです。

ストキャスティクスで見ると%K、%Dはデッドクロスからの下落で下値圏に入っています。まだ下落基調を維持していますが、下値余地はあまり残されていません。%Kが底打ちから上昇といった動きとなるかどうかに注目が集まるところですが、現状ではまだ上値の重さが意識されやすい形ということができそうです。

【ビットコイン価格の注目ポイント】

68990ドル:史上最高値・2021年7-12月の高値
50000ドル:心理的な節目
42360ドル:ボリンジャーバンド日足の+2σ水準
40000ドル:心理的な節目
35500ドル:昨日の高値
38620ドル:ボリンジャーバンド日足の中心線
34870ドル:ボリンジャーバンド日足の-2σ水準

34250ドル:現在値

33730ドル:昨日の安値
30000ドル:心理的な節目
29310ドル:2021年7-12月の安値

(注)上記の仮想通貨(暗号資産)の価格に関しましては注釈がない限りInvesting.com社のデータを参照しております。

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