ビットコイン円、約3ヵ月半ぶり安値更新後に持ち直すも戻りは鈍い(5/11朝)

10日(火)のビットコイン円相場は下落後に持ち直す展開。

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ビットコイン円、約3ヵ月半ぶり安値更新後に持ち直すも戻りは鈍い(5/11朝)

ビットコイン円、約3ヵ月半ぶり安値更新後に持ち直すも戻りは鈍い

〇ビットコイン円、アジア時間に約3ヵ月半ぶり安値387.9万円まで急落後、400万円台を回復
〇急な下げからの自律反発の動き、株価の下げ止まり等が背景、一時426.6万円まで急反発
〇テクニカルには上方にレジスタンスポイント控え、多くの売りシグナルも点灯、地合い弱い
〇ファンダメンタルズも暗号資産を取り巻く外部要因、内部要因ともに売り材料多い
〇引き続き、ビットコイン相場の下落をメインシナリオとして予想
〇本日の予想レンジ:370.0万円ー430.0万円

昨日の概況

10日(火)のビットコイン円相場は下落後に持ち直す展開。①伝統的金融市場のリスクオフ再燃(ロシア・ウクライナ問題の長期化懸念+チャイナショックの再来懸念+米金融引き締めに伴う過剰流動性相場逆流懸念の組み合わせ)や、②上記①を背景とした資産現金化需要のドル買い圧力(米ドルと逆相関性の強いビットコインに下押し圧力)、③暗号資産オプション市場のダウンサイドを織り込む動き(インプライドボラティリティの急上昇とリスクリバーサルのBTCプットオーバー急拡大。オプション市場のガンマショート操作が活発化)、④対ドルの節目30000ドルを割り込んだことに伴う短期筋のロスカットが重石となり、アジア時間にかけて、本年1/24以来、約3ヵ月半ぶり安値となる387.9万円まで急落しました。しかし、売り一巡後に下げ渋ると、

⑤急ピッチな下落に対する自律反発(ショートポジションの利食い)や、⑥株式市場の下げ幅縮小、⑦上記⑤⑥を背景としたショートカバーの活発化が支援材料となり、欧州時間朝方にかけて、高値426.6万円まで急反発する場面も見られました。もっとも、買い一巡後に伸び悩むと、⑧米当局者によるタカ派的な発言(ニューヨーク連銀ウィリアムズ総裁やクリーブランド連銀メスター総裁など)や、⑨TerraUSD(UST)ショックを引き金としたDeFiエコシステムに対する負の連鎖への警戒感が重石となり、本稿執筆時点(日本時間5/11午前6時30分現在)では、401.3万円前後まで反落する動きとなっております。

本日の見通し

ビットコイン円相場は一時387.9万円まで急落するなど、約3ヵ月半ぶり安値圏へと値を崩しましたが、急ピッチで下落した反動もあって海外勢参入後に持ち直す動きとなりました。但し、上方に複数のレジスタンスポイントを控えている他、一目均衡表雲三役逆転や弱気のバンドウォーク、弱気のパーフェクトオーダーといった強い売りシグナルが同時出現しているため、テクニカル的に見て、地合いは極めて弱いと判断できます(昨日の持ち直しは下落トレンドの過程で見られる一時的な反発と整理。一巡後の売り戻しに要警戒)。ファンダメンタルズ的に見ても、外部要因の悪化(ロシア・ウクライナを巡る地政学的リスクの長期化懸念や、中国経済の失速懸念に端を発した世界経済の減速懸念、米FRBによる二重引き締めを通じた過剰流動性相場の逆流懸念は全てリスクアセットとしてカテゴライズされるビットコインの下押し要因)や、内部要因の悪化(世界的な規制強化の思惑や、TerraUSDショックへの警戒感、オプション市場のガンマショートなど)が重なっているため、ビットコイン円相場の更なる下落が警戒されます。

こうした中、本日は外部要因に大きな影響を与え得る米4月消費者物価指数に注目が集まります。米FRBは先週の米FOMCでインフレ指標に強い関心を寄せていることを声明文の中で明らかにしたため、本日発表される米CPIが市場予想を上回る場合には、上記で記載した通り、過剰流動性相場逆流が意識されるため、市場センチメントの悪化を通じて、ビットコインには強い下押し圧力が加わるものと推察されます。以上を踏まえ、当方では引き続き、ビットコイン相場の下落をメインシナリオとして予想いたします(2/24安値394.1万円と対ドルの心理的節目30000ドルの下方ブレイクに成功したため、次は年初来安値375.9万円を試すシナリオを想定)。

本日の予想レンジ:370.0万円ー430.0万円

注:ポイント要約は編集部

ビットコイン円、約3ヵ月半ぶり安値更新後に持ち直すも戻りは鈍い

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