メモリプールが急騰(22/05/12)

昨日の暗号資産取引は、ビットコインが大幅下落となり、年初来安値を更新する展開となっています。

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メモリプールが急騰(22/05/12)

メモリプールが急騰

主要暗号資産価格【日本時間6時】

ビットコイン:28507.7ドル(-8.01%)
イーサリアム:2043.68ドル(-12.05%)
リップル:0.36986ドル(-27.77%)
ビットコインキャッシュ:187.40ドル(-17.81%)

【概況】

昨日の暗号資産取引は、ビットコインが大幅下落となり、年初来安値を更新する展開となっています。2021年の安値も更新する動きであり、警戒感が強まる展開となっています。その他のコインも大幅下落となっており、市場には警戒感が強まっています。米消費者物価指数が前回よりは低下したものの、市場予想を上回ったことで米国の金融引き締めに対する思惑などからリスク回避的な動きが強まっています。ただ、朝方は買い戻しの動きなどもあってダウが大きく上昇する場面もあり、悪材料の出尽くし感が見えていることも事実です。とはいえ、状況が好転したわけではないので、積極的に押し目買いというのもリスクがありそうです。

さて、先日ビットコインのメモリプールが急激に上昇するといった事態が発生しました。ブロックチェーン分析企業グラスノードがこの件に関して、投資家によるリスク回避のためのトランザクションが増えたためであると説明しています。

まず、ビットコインの仕組みとして取引はブロックに追加されることによって成立します。取引が成立するまでに待機している場所をメモリプールと呼んでいます。このメモリプールは一時的に急騰することは以前にもありましたが、ここ最近は比較的落ち着いた動きが継続していました。しかし、ここにきてビットコインの価格が急落したことでロスカットの動きなどが意識され、メモリプールへと取引が流入した、とのことです。

この際、ブロックへの追加は高い取引手数料を払うことによって優先的に行われることになります。通常であればメモリプールが低位で安定しているため、高い手数料を払ってまで優先される必要を感じない投資家であっても、メモリプールが急激に上昇する場面で、なおかつ相場の変動が大きい場合においては取引を素早く成立させるため、通常よりも高い手数料を提示することも十分に考えられるでしょう。

手数料の上昇はマイナーにとっては収益増となるわけで、ビットコインの価格下落による収益減を多少緩和させることとなるでしょう。ビットコインに関して言えば、これから半減期を繰り返すことによりマイニング報酬が減少していきますが、手数料が入ることでそれを補うことが想定されています。さらには半減期を経ることでビットコインの供給が減少することでビットコインの価格が上昇することもマイナーにとっては重要となります。

その一方で、手数料の上昇は利用者にとってはデメリットであり、手数料が増加傾向をただることになればビットコインを利用する大きなメリットが失われることとなるでしょう。これはビットコインが通貨として利用されないのではないかと考えている理由の一つでもあります。

現状では価格が大きく変動している際、特に大きく下落している際に上記のような問題が起こりやすいわけですが、今後もこういったことは起こり得るでしょう。平時であれば問題とはなりにくいものではありますが、こういったことが起こり得ることも頭の片隅に入れておいたほうが良いでしょう。

【ビットコイン節目】

ビットコインは日足の-2σである30170ドルを大きく下回る水準での推移となっています。乖離が大きくなっていることからその修正が入る可能性はありそうで、そうなった場合はバンドの-2σが意識されるでしょう。ただ、さらに下値を拡大という展開も十分に考えられ、そうなった場合は下値が見えにくく、25000ドル前後がまずは心理的な節目として意識されそうです。

【ビットコインチャート分析】

【ビットコインチャート分析】

ビットコインの日足のボリンジャーバンドを見ると、バンドの-2σをブレイクしてバンドウォークとなり、一時乖離が大きくなったことで修正が入りましたが、再度下値を拡大する展開となっています。バンドの+2σが上昇基調を強めており、バンド幅の拡大基調が意識される局面です。さらにバンドウォークが継続される可能性は十分にあり、下値を拡大しそうです。バンドの+2σの方向感に注意しながらの対応ではありますが、まだ売り優勢の局面ということができそうです。

またストキャスティクスを見ると、%K、%Dは下値圏での推移を継続しています。一時的な上げ下げはあるものの、上値の重い展開が継続しています。目先は下値余地がほとんどありませんが、下落基調を維持していることから上値の重さが意識されやすい状況は継続していると言えそうです。

ビットコインの4時間足のボリンジャーバンドを見ると、バンドの-2σから持ち直し基調となってバンドの中心線を目指す動きとなりましたが、中心線にはギリギリ届かずに上値を抑えられて下落に転じています。目先はバンドの下限まで下落して下値を拡大しています。バンドの±2σが下落している状況であり、トレンドそのものが下向きです。ただ、バンドブレイクからバンドウォークといった大きな動きにはなりにくいところであり、一時的には調整の動きが入りそうです。ただ、上値の重さが意識されているだけに戻り売り優勢の局面ということができそうです。

ストキャスティクスで見ると%K、%Dは下落して下値圏での推移です。一時持ち直したものの再度上値を抑えられており、軟調地合いが意識されるところとなっています。%Kは下値余地が無い状況で下げ渋っており、ここから持ち直すことができるかに注目です。ただ、現状では売り優勢の流れということができそうです。

【ビットコイン価格の注目ポイント】

68990ドル:史上最高値・2021年7-12月の高値
43670ドル:ボリンジャーバンド日足の+2σ水準
40000ドル:心理的な節目
36920ドル:ボリンジャーバンド日足の中心線
32110ドル:昨日の高値
30170ドル:ボリンジャーバンド日足の-2σ水準
30000ドル:心理的な節目

28510ドル:現在値

28330ドル:昨日の安値
20000ドル:心理的な節目
29310ドル:2021年7-12月の安値

(注)上記の暗号資産の価格に関しましては注釈がない限りInvesting.com社のデータを参照しております。

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