暗号資産週報「6月3日まで一段安に注意」(5月第4週)

現状はすっかり三角もちあい(ペナント)を形成中ですが、そろそろどちらかに抜けるタイミングとなっています。

暗号資産週報「6月3日まで一段安に注意」(5月第4週)

今週の暗号資産レンジ

時価総額が大きい3つの暗号資産の週間レンジを示しています。始値は日曜東京午前9時、高値・安値は始値から金曜始値までのレンジのため、それ以降日曜午前9時までのレンジは含まれていません。なお、各レートとも特定業者のレートは示さず対ドルでの気配値となっていることにご留意ください。

今週の暗号資産レンジ

Crypto Index=暗号資産インデックスの詳細は、トップページのサイト右側メニューの「暗号資産分析情報」から「暗号資産インデックス」をクリックしてご覧ください。算出の基準日は2017年9月1日です。また「到達確率チャート」も併せてご利用いただけます。

今週の暗号資産レンジ 2枚目の画像

チャート(上段から上記表の順番)は、到達確率チャートと同じ1時間足・週7日のチャートです。上記レンジに含まれていない前週金曜9時~日曜午前9時の2日間もチャートには表示されています。

今週の振り返りと来週の見通し

今週もドル建てビットコイン(BTC/USD)について、前回執筆時点以降の値動きを振り返りつつ、今後の見通しについて純粋にテクニカルな観点から分析を加えます。使用チャートは、ドル円とユーロの週報で使っているものと同じものです。
このチャートは、ローソク足の足型をそのままに陰陽の着色のみを平均足と同様とすることで、短期的な方向性(白=上昇、黒=下降)を見やすくした独自チャートとなっています。また、一目均衡表を併せて表示することで上下のチャートポイントもわかりやすく示しました。

今週の振り返り(週足)

今週の振り返り(週足)

最近はまず週足チャートから見ていますが、2020年安値と2021年高値との61.8%押しの水準で下げ止まっている状態が続いています。年初来安値は先々週につけた26770ドルで、その後は下値を試しきれていませんが先週今週と上値も重く、また6月3日の水星逆行終了時までは下降トレンドが継続しやすいことを考えると、引き続き次のターゲットとなる史上最高値からの逆N波動による61.8%エクスパンションの25915ドル、78.6%(61.8%の平方根)エクスパンションの19860ドルと重なる大台2万ドルを目指しやすいと言えます。日足チャートで拡大して見てみましょう。

ここからの見通し(日足)

ここからの見通し(日足)

週足チャートのターゲットのうち最初のエクスパンションをピンクの水平線(25915ドル)で示してあります。現状はすっかり三角もちあい(ペナント)を形成中ですが、そろそろどちらかに抜けるタイミングとなっています。教科書的には以前の下げトレンドを再開しやすいチャートパターンです。
来週も上値が重くペナント下抜けを考え、上記ターゲットに近い26000ドルをサポートに、上値は今週の高値圏に近い31000ドルをレジスタンスと考えておきます。

今週の主なトピックス

今週の暗号資産関連のニュースの中から、筆者が気になった内容をコメントともに「主なトピックス」として毎週2本取り上げていきます。

取り上げた元記事を確認できるように、ピックアップするソースを日経新聞に絞っています。日経新聞の朝刊と電子版の別と日時を併記してありますので、ご自身の目でお読みいただくと良いと思います。

今週の主なトピックス

*筆者コメント
エルサルバドルは昨年9月からビットコインを法定通貨としましたが、ビットコイン価格の急落がエルサルバドルの信用力低下に繋がっているようです。法定通貨とした9月7日のビットコイン終値は46784ドル、昨日の終値は29192ドルですからスタート時の62%にまで価値は低下していることとなります。
エルサルバドルの国債は年初から大きく売られ通貨危機と同じ状態になっているとのことですが、やはりステーブルコインと異なり変動が大きいビットコインを法定通貨にしてしまった影響が出てしまったと言えます。ちなみに来年1月に償還を迎える国債の利回りは30%にまで上昇し、ムーディーズは同国の格付けをデフォルトの一歩手前にまで引き下げています。
今後債務問題を抱える国がエルサルバドルと同様のことを考えるには、米国がデジタル米ドルを発行するか、より信用度の高いステーブルコインを対象とするか等、リスクを少なくする方策は必須ということになりそうです。

今週の主なトピックス 2枚目の画像

*筆者コメント
ビットコインのマイニングに使われる電力消費量が巨大で小規模な国家の消費電力と同程度ある(国としての消費量で換算するとノルウェーと同程度で世界31位になる)ことから、常に批判にさらされていますが、マイニングに使用される電力が着実に化石燃料から再生可能エネルギーへと転換しつつあるようです。
今年1~3月期では既に58.4%が再生可能エネルギーによるマイニングで着実に割合は増えてきているとのこと。これはエネルギー価格の高騰で再生可能エネルギー価格が比較的割安感が出てきたということもあるでしょうが、太陽光をつかった発電コストは世界的には既に10円を下回るそうです。
今後も再生可能エネルギーの割合は着実に増える見込みですから、マイニング業者も選別されないようシフトしていくことは間違いないでしょう。

今週のコラム「まもなく水星逆行終了」

しつこいですが、年に3回のイベントというノリで改めて書いておきます。

水星逆行中は一方向に動くことが多いのですが、今回の逆行期間は完全に三角もちあいを形成しています。

今週のコラム「まもなく水星逆行終了」

現状でも水星逆行開始時点よりは安いのですが、個人的にはやや不完全燃焼っぽい動きです。あと一週間ありますのでテクニカル分析でも書いた通り、ペナントの下抜けと年初来安値更新の下げを見込みたいところです。

ディスクレーマー

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