弱気派から強気派へとビットコインが移転(22/06/17)

昨日の暗号資産取引は、ビットコインが大きく下落しての推移となっています。

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弱気派から強気派へとビットコインが移転(22/06/17)

弱気派から強気派へとビットコインが移転

主要暗号資産価格【日本時間6時】

ビットコイン:20677.5ドル(-4.61%)
イーサリアム:1098.30ドル(-6.92%)
リップル:0.31798ドル(-2.46%)
ビットコインキャッシュ:112.8ドル(-8.74%)

【概況】

昨日の暗号資産取引は、ビットコインが大きく下落しての推移となっています。米国の住宅指標や新規失業保険申請件数、フィラデルフィア連銀製造業景気指数が軒並み市場予想を下回ったことで警戒感が高まる状況となっており、リスク回避的な動きが強まったことで株安となり、暗号資産市場にも売り圧力が強まる展開となりました。その一方で、株安を背景に米国債利回りが大きく低下しており、ドルも急激に下落しています。こうした動きがビットコインなどの下値を支える可能性はあるでしょう。

さて、ここにきて下げを再開したビットコインですが、売られ過ぎではないかといった見方があることも事実です。ビットコインの価値を判断する指標として知られている休眠フロー指標によると、価値と価格の乖離が大きくなっていることが示されているとしており、現状は弱気派が強気派に売っている局面と指摘しています。

ビットコインの本質的な価値というものはこれまでも色々と分析がなされてきていますが、絶対正しいというものは存在しないと考えています。これはFXにおいても通貨の価値が購買力平価によって示されるといった考え方がありますが、実際に乖離が大きくなる局面は多いのも事実です。そして急激な動きをする場面では乖離が大きくなり、修正されないといったことが得てしてよくあります。

市場で取引されているものの本質的な価値を考えることは、投資を行う上でよく行うことではありますが、実際の投資に活かすことができるかというと一概にそうとも言えないものであるでしょう。相場はそういった思惑を無視して動くことがよくあります。逆に言えば、そういった思惑に沿って毎回動くのであれば、相場で負ける人もいなくなるでしょう。

ただ、状況として弱気派から強気派へとビットコインが移転しているという指摘に関しては少し考える必要がありそうです。これは短期売買派から長期売買派へと移転していると言い換えることができそうです。現状においてビットコインの先行きに関して強気となっているのは基本的には長期的にビットコインを保有している、いわゆるガチホ勢と呼ばれる投資家かと思われます。現状の水準は確かに高値から見れば70%近い下落となっているわけですが、2020年10月以前から保有していた投資家は現状でもまだ利益の出る水準であると思われます。である以上、現状の水準で買うという行動に出てもおかしくはないでしょう。

とはいえ、ここからさらに下落ということになると話が変わってきます。ガチホ勢であっても損失が出る水準まで下落ということになれば、利益が出ているうちに決済をしようと考える人も出てくるでしょう。ここ最近の下げがかなり急であり、さらに先行きに対する不透明感が高まる中でガチホ勢の買い増しがどの程度継続するのかといった点は意識しておいたほうが良いかもしれません。

【ビットコイン節目】

ビットコインは日足のボリンジャーバンドの-2σである21540ドル前後の水準を再度ブレイクして下値を拡大しています。ここからバンドウォークが継続となった場合は20000ドルが目先の節目となりそうです。持ち直した場合はバンドの中心線である28320ドル前後が意識されそうですが、かなり水準が離れているので、そこまでは届かない可能性もありそうです。

【ビットコインチャート分析】

【ビットコインチャート分析】

ビットコインの日足のボリンジャーバンドを見ると、バンドの-2σをバンドウォークする展開であり、売り優勢の展開となっています。バンドの+2σも上昇基調を継続しており、バンド幅の拡大を伴いながらのバンドウォークとなっています。流れとしてはさらに下値を拡大といった展開が予想されるところであり、安易な押し目買いはリスクがありそうです。目先はバンドの+2σの方向感に注意しながらの対応となりそうです。これが上昇基調を維持した場合は下値を拡大する展開となるでしょう。

またストキャスティクスを見ると、%K、%Dが下値圏での推移となっています。一時的な持ち直しの動きも見せましたが、%Kが再度下落に転じており、上値の重さが意識される局面です。%Dも横ばいへと変化しており、売り圧力が意識される状況です。このまま下値圏での動きを維持した場合は下値を拡大しやすくなるので注意が必要でしょう。

ビットコインの4時間足のボリンジャーバンドを見ると、バンドの中心線まで持ち直したものの、そこで抑えられて下落する動きとなっています。バンドの-2σを目指す動きであり、上値の重い展開となっています。バンドの±2σが下落基調となっており、トレンドそのものが下向きです。ただ、バンドブレイクからバンドウォークといった大きな動きにはなりにくいところであり、バンドの-2σまで下落したら一時的には持ち直す可能性もありそうです。とはいえ、売り優勢の流れであり、一時的に持ち直しても再度戻り売りに上値を抑えられて下値を拡大しやすいところです。

ストキャスティクスで見ると%K、%Dはデッドクロスからの下落となり、%Kが下値圏に入っています。%Dも下落基調を維持しており、そろそろ下値圏に入っていきそうです。売り優勢の流れであり、このまま下値を拡大する展開となりそうです。バンドの-2σまでは下落する可能性が高そうです。

【ビットコイン価格の注目ポイント】

68990ドル:史上最高値・2021年7-12月の高値
35110ドル:ボリンジャーバンド日足の+2σ水準
30000ドル:心理的な節目
29310ドル:2021年7-12月の安値
28330ドル:ボリンジャーバンド日足の中心線
22940ドル:昨日の高値
21540ドル:ボリンジャーバンド日足の-2σ水準

20680ドル:現在値

20510ドル:昨日の安値
20000ドル:心理的な節目

(注)上記の暗号資産の価格に関しましては注釈がない限りInvesting.com社のデータを参照しております。

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