エルサルバドルの状況 (22/06/21)

昨日の暗号資産取引は、ビットコインが小幅に下落しての推移となっています。

関連通貨:

エルサルバドルの状況 (22/06/21)

エルサルバドルの状況

主要暗号資産価格【日本時間6時】

ビットコイン:20471.1ドル(-0.67%)
イーサリアム:1125.14ドル(-1.25%)
リップル:0.32348ドル(-1.69%)
ビットコインキャッシュ:121.3ドル(-0.16%)

【概況】

昨日の暗号資産取引は、ビットコインが小幅に下落しての推移となっています。その他のコインもやや上値の重い展開となっています。前営業日の大幅上昇に対する調整の動きが意識されており、様子見ムードが強まる状況ということができそうです。昨日は米国がジューンティーンス独立記念日の祝日のため休場となったこともあって、市場全体が閑散としていたこともあり、方向感の見えにくい展開となりました。

さて、20000ドル割れから下げ幅を拡大したものの、目先は再度20000ドルを回復したことを受けて市場にはとりあえずは下げ止まったのではないかといった見方が出てきています。20000ドルやその下の水準はこれまで指摘した通り、重要な価格がいくつかあったため、これらの水準を前後したところで下げ渋ったことは好感される要因ということも出来るでしょう。

ただ、昨日の動きに関しては押し戻したとはいえ、一時20000ドルを割り込む動きを見せており、市場の警戒感が払しょくできているのかどうかというのは疑問の残るところです。セリングクライマックスというほど急落したのか、といったところもビットコインの下げとしてはそこまで大きなものだったとは言いにくいでしょう。長期投資家が依然とて保有しているのではないかと思われる局面であり、だからこそまだ下げ余地があるのではないかと疑われる状況ではないでしょうか。

こうした中でビットコインを法定通貨としたエルサルバドルは非常に厳しい状況に陥っているところかと思われます。ブケレ大統領は『グラフを見るのをやめて人生を楽しもう。もしあなたがビットコインに投資をしていたのならば、それは安全であり、ビットコインの価値は弱気市場の後で非常に大きく成長する』とし、『忍耐こそがカギだ』とツイートしました。そして、エルサルバドルの財務大臣であるゼラヤ氏は国が4000万ドル以上の損失を出したという疑惑を否定し、『4000万ドルの損失はコインを売っていないために発生していない』と発言しています。

これらの考えは投資においては非常に危険なものであり、エルサルバドルの先行きに大きな懸念をもたらすものであることは言うまでもないことでしょう。財務大臣の発言は含め損で4000万ドルもの損失を出していると言っているのと同義と思われますし、国としてギャンブルを行っていると言われても否定できない状況となっています。ビットコインの上昇局面では大きなリターンを得て様々なインフラ整備に振り向けられましたが、現状のような下落局面が続いた場合、問題が大きくなることも考えられるでしょう。

仮に今回の下落によりエルサルバドルの経済が行き詰まった場合、ビットコインの法定通貨化のリスクがクローズアップされることになるでしょう。個人的には通貨としての役割はほぼ期待できないといった見方をしていますが、暗号資産市場にとっては逆風となりかねないところです。エルサルバドルは現状においてはいわゆるビットコインの塩漬けをしている状態ですが、これがいつまで続くのかは注目しておくべきでしょう。価格が戻れば問題は解消されるものと思われますが、現状においては先行きに対する見通しは割れており、判断が難しいところではあります。そうした状況をエルサルバドルは乗り越えられるのかが問題となりそうです。

【ビットコイン節目】

ビットコインは日足のボリンジャーバンドの-2σである17370ドル前後の水準とバンドの中心線である26230ドル前後の水準で挟まれたレンジを動いています。現状は20000ドルを挟んでの動きとなっており、この3つの価格が節目として意識される局面となっています。

【ビットコインチャート分析】

【ビットコインチャート分析】

ビットコインの日足のボリンジャーバンドを見ると、バンドの-2σをバンドウォークする展開でしたが、ここにきてバンドの+2σが下落に転じる動きとなっています。バンドの±2σが下落する形であり、トレンドそのものは下向きです。ただ、一時的には調整の動きが入りやすい状況であり、目先の持ち直し基調が継続する可能性はありそうです。とはいえ、戻り売り優勢の局面であり、上値は重いでしょう。

またストキャスティクスを見ると、%K、%Dがゴールデンクロスからの上昇となっていましたが、%Kが早くも腰折れしての動きです。ただ、下値圏からは外れていることや%Dが上昇基調を維持していることなどから、底堅い動きが維持される可能性は高そうです。%Kが下値圏に入り、%Dが腰折れといった動きになった場合は売り圧力が強まりそうです。

ビットコインの4時間足のボリンジャーバンドを見ると、バンドの中心線を挟んでの動きです。目先はバンドの中心線をブレイクして上昇していましたが、バンドの+2σには届かずに下落しています。バンド幅は狭い状況であり、市場にはエネルギーが蓄積されているものと思われますが、方向感が見えにくい状況であるため、現状ではまだ動きにくいところとなっています。ただ、動き出したら大きなものとなる可能性は十分にあるので、バンドの+2σもしくは-2σでの動きには注意が必要でしょう。

ストキャスティクスで見ると%K、%Dは上昇して高値圏での水です。一時的な上げ下げがあって%Kが一時高値圏から転落する動きを見せましたが、目先は持ち直しており、しっかりとした動きが意識されやすい状況です。%Dが下落に転じていますが、まだしっかりとした動きが意識されており、まだ底堅い動きとなりやすい状況ではないかとみています。

【ビットコイン価格の注目ポイント】

68990ドル:史上最高値・2021年7-12月の高値
35100ドル:ボリンジャーバンド日足の+2σ水準
30000ドル:心理的な節目
29310ドル:2021年7-12月の安値
26230ドル:ボリンジャーバンド日足の中心線
21000ドル:昨日の高値

20470ドル:現在値

20000ドル:心理的な節目
19660ドル:昨日の安値
17370ドル:ボリンジャーバンド日足の-2σ水準


(注)上記の暗号資産の価格に関しましては注釈がない限りInvesting.com社のデータを参照しております。

関連記事

ページトップへ戻る