第5回【仮想通貨交換業等に関する研究会】8
質疑応答…6
※正確な発言内容は金融庁から発表される議事録の発表を待ってご確認ください。
20.自主規制の立ち位置・概要に記載されている『仮想通貨特有のリスク』とは、どのようなリスクか?
・新たな仮想通貨が生まれる「ハードフォーク」は、それが有用な場合もあるが、特定の人が関与することで「資産膨張」や「賑やかし」である場合もある
・「ハードフォーク」は「株式分割」とは違っており、有価証券には当てはめられない
・送金の場合、銀行を利用した場合は、どの銀行から誰がどのように送金したか確認できるが、仮想通貨はできない
・パブリック・ブロックチェーンは暗号ネットワーク内にてデジタルで動いており、「送金者は誰か?」「送金先はどこか?」に関しては、それぞれ(送金元・送金先)において本人確認ができていることが前提となる
・ネットワークは暗号化されて管理されているため、「本人の特定」「トレーサビリティ(traceability)」をどう担保していくかは「仮想通貨特有のリスク」である
・NEMの流出(コインチェック社)において、NEMの流出先は追いかけきれず、どこで換金されたかも依然わからないままであるが、これは「仮想通貨交換業者側の問題」ではなく、「仮想通貨の特性の問題」であり、仮想通貨交換業者側でできることは限られている
・仮想通貨交換業者として、仮想通貨をどのように扱うか、どのようにして利用者に説明するか、そして保護していくのかが重要な観点である
・仮想通貨は「有価証券」でも「前払式支払手段」でもなく『特有の問題』は多岐にわたるため、日本仮想通貨交換業協会と各仮想通貨交換業者とで協力して問題点を潰していく
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