ビットコインマイナーに迫る危機 (22/06/27)

先週末の暗号資産取引は、ビットコインが底堅い動きとなっています。

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 ビットコインマイナーに迫る危機 (22/06/27)

ビットコインマイナーに迫る危機

主要暗号資産価格【日本時間6時】

ビットコイン:21368.9ドル(-0.59%)
イーサリアム:1246.47ドル(+3.10%)
リップル:0.36827ドル(+1.79%)
ビットコインキャッシュ:116.6ドル(+2.55%)

【概況】

先週末の暗号資産取引は、ビットコインが底堅い動きとなっています。大きな動きにはなっていませんが、米株の大幅上昇などを背景に買いの流れが意識される展開となっています。ドルインデックスの下落も好感されており、しっかりとした動きとなっています。その他のコインも全体的には堅調地合いであり、持ち直し基調が意識されています。米国のインフレがピークを付けたとの見方が意識される中で金融引き締めが想定通りに進まないのではないかといった思惑が意識される状況となっています。

さて、ビットコイン価格の長期低迷を受け、一部のマイナーは機材・装置を担保にした融資の返済が難しくなりつつあるようです。そして融資の総額は最大で40億ドルに上るとみられており、先行きに対する警戒感が高まる局面ということができそうです。

そもそも、ビットコインのマイニングマシンはそれ以外の用途に転用することが難しいと言われています。つまり、ビットコインの価格が下落するとマシンの価格も下落しやすくなる傾向があり、今回の価格下落によりマシンの価値が半減しているのではないかとみられています。そのため担保価値が減少し、債務残高を下回る状態の融資が増えているとみられています。

現状においてはまだ債務不履行になったマイナーはほとんどありませんが、ビットコイン価格の低迷が続けば状況が悪化する可能性もあるでしょう。マイナーの一部はすでに事業の運営コストや融資の返済のために採掘したビットコインの売却を進めています。そして、マイナーからの売却がビットコイン価格の上値を抑える、そしてそれがマシンの価値を下げて担保価値が減少する、そしてビットコインを売却するといった悪循環に陥ってしまうわけです。

ビットコインは価格がある程度上昇しないとマイナーにとって厳しい状況となり、そしてそれがビットコインの存在そのものにとってリスクとなり得ることは以前にもここで触れたことがあります。マイナーの収益源の大部分はブロック報酬に依存しており、取引手数料は依然として低い水準となっています。である以上、ビットコインの価格が下落すればマイナーの収入はドルベースで急激に減少することになるわけです。実際にマイナーの収入は急激に下落してきていることがわかっています。

仮に債務不履行になるマイナーが増加するようなことになれば、ハッシュレートの低下をもたらす可能性がありますし、大資本のマイナーのみが生き残ることで51%問題が意識される可能性も出てくるでしょう。現状でそこまで悲観的に考える必要はないようにも思いますが、価格下落に伴う問題を放置した場合、今後の半減期の際に非常に大きなリスクとなるのではないかと懸念しています。これまで半減期では供給が低下することで価格が上昇するといったことが起こってきましたが、取引手数料が伸び悩む現状を考えると、今後もこういった動きが継続するかは慎重に考えたほうが良いのではないかと思っています。

【ビットコイン節目】

ビットコインは日足のボリンジャーバンドの-2σである15580ドル前後の水準から持ち直して中心線である23480ドル前後を目指す形となっています。20000ドルを含めた3つの価格が節目として意識される展開が継続しており、しばらくはこの流れが意識されそうです。

【ビットコインチャート分析】

【ビットコインチャート分析】

ビットコインの日足のボリンジャーバンドを見ると、バンドの-2σから持ち直す動きとなっています。大きな動きではないものの、じり高基調が継続しており、バンドの中心線を目指しての動きとなっています。ただ、上値の重さも意識されており、バンドの中心線では抑えられる可能性が高いのではないかとみています。しかし、バンドの-2σが下落基調から持ち直し動きとなっており、このまま上昇基調を継続した場合は下げ幅も限定的なものとなるのではないかとみています。

またストキャスティクスを見ると、%K、%Dがゴールデンクロスからの持ち直し基調となっています。上昇の勢いは強まってはいないものの、しっかりとした動きとなっており、買い優勢の流れが意識されています。このまま上昇基調を維持することができるかがポイントとなりそうです。現状では上値余地は十分にあるので、しばらくは買いの流れが継続する可能性が高そうです。

今日は週初ですので、週足分析をやっていこうと思います。

ビットコインの週足のボリンジャーバンドを見ると、バンドの-2σをブレイクする動きから小幅に持ち直す展開となっています。このまま持ち直し基調が継続するかどうかに注目が集まるところです。バンドの+2σが上昇基調から横ばいへと転じており、バンドウォークにはなりにくい状況となってきています。このままバンドの+2σが下落に転じた場合、トレンドそのものは下向きながら、一時的には持ち直し基調が強まる可能性が高いでしょう。

ストキャスティクスで見ると%K、%Dは下値圏での動きとなっています。下落基調は一服しているものの、上値の重い展開が継続しており、売り優勢の局面が継続している状況です。このまま下値圏での動きを維持するかどうかに注目ですが、現状ではまだ上値の重さが意識されやすい局面ということができそうです。

【ビットコイン価格の注目ポイント】

68990ドル:史上最高値・2021年7-12月の高値
31370ドル:ボリンジャーバンド日足の+2σ水準
30000ドル:心理的な節目
29310ドル:2021年7-12月の安値
23480ドル:ボリンジャーバンド日足の中心線
21840ドル:昨日の高値

21370ドル:現在値

21140ドル:昨日の安値
20000ドル:心理的な節目
15580ドル:ボリンジャーバンド日足の-2σ水準


(注)上記の暗号資産の価格に関しましては注釈がない限りInvesting.com社のデータを参照しております。

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