レバレッジの解消のサイクルは長期化しない?(22/07/01)

昨日の暗号資産取引は、ビットコインが大幅に下落し、20000ドルを大きく割り込む流れとなっています。

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レバレッジの解消のサイクルは長期化しない?(22/07/01)

レバレッジの解消のサイクルは長期化しない?

主要暗号資産価格【日本時間6時】

ビットコイン:18749.6ドル(-7.23%)
イーサリアム:1011.92ドル(-8.77%)
リップル:0.31783ドル(-4.41%)
ビットコインキャッシュ:99.2ドル(-5.43%)

【概況】

昨日の暗号資産取引は、ビットコインが大幅に下落し、20000ドルを大きく割り込む流れとなっています。その他のコインも大幅下落となっており、先行きに対する警戒感は強まる状況です。足元の米国経済に対する警戒感の高まりを受け、ダウが一時600ドル近く下落する展開となったことなどが嫌気される展開です。スリー・アローズ・キャピタルの事業清算命令に対する懸念も相場の上値を抑える状況です。

その一方で、米国債利回りが大きく低下し、ドルの上値も抑えられる状況となっています。直近の米経済指標は全般的には懸念すべきものが多くなっていますが、それが米国の金融引き締めが想定通りに進まないのではないかといった思惑を強める結果となっています。さらにインフレがピークアウトしたのではないかといった見方も急激な利上げに対する懸念をやわらげる展開となっています。

とはいえ、現状まだFRBは利上げのスピードを抑えるといった状況にはなっていないと判断しているのではないかと思われます。市場の期待感が高まりすぎると逆にリスクにもなりかねないところであり、その点は注意を要するところではないかと思われます。

さて、JPモルガンのストラテジストであるニコラオス・パニギリツオグル氏は暗号資産が軒並み急落したことを考えれば、複数の関連企業の破綻は驚くことではなく、高めのレバレッジを利用していた企業は最も脆弱、と指摘しています。そして、スリー・アローズ・キャピタルの流動性ひっ迫はこうしたレバレッジ解消プロセスの症状、と述べました。その一方でベンチャーキャピタルの資金調達が5-6月、堅調なペースで続いたことを考えると、このレバレッジの解消のサイクルが長期化することは無いのではないかと述べています。

スリー・アローズ・キャピタルの今後の展開などには警戒感が高まるところではありますが、処理がある程度終わって来れば、売り圧力が低下することが期待されるところではあります。米株にも下げ止まりの兆しが見えてきているといった指摘もあり、もう一段の下げがある可能性は否定できないものの、徐々に相場の底入れに対する期待感が高まってくるところとなってきているのかもしれません。

悪材料が出尽くしてきているといった見方が出来るかもしれません。まだ企業業績に対する楽観的な予想に対する警戒感などは残っていますが、FRBの利上げに関しても市場は相当程度織り込んでいるものと思われますし、リセッションの可能性も視野に入っているでしょう。そうなってくると下押し圧力が低下し、下値圏を形成するといった展開が起こり得るかもしれません。そうなれば、暗号資産にとっても持ち直しの好機となるでしょう。

とはいえ、上昇基調が強まるかというとそういったわけではないでしょう。下げ渋りの動きから狭いレンジでの動きとなって方向感を探る流れとなるのではないでしょうか。しばらくは買い方の利食いも早そうですし、ショートのETFが盛り上がっていることを考えると予断を許さないところでしょう。

【ビットコイン節目】

ビットコインは日足のボリンジャーバンドの-2σである16920ドル前後の水準と中心線である21430ドル前後の水準で挟まれたレンジを動いています。20000ドルを挟んでの動きとなっており、目先は20000ドルを割り込んでの推移です。この3つ、特に20000ドルが節目として強く意識される展開が継続しています。

【ビットコインチャート分析】

【ビットコインチャート分析】

ビットコインの日足のボリンジャーバンドを見ると、バンドの-2σから持ち直す動きとなってバンドの中心線を目指す動きとなっていましたが、中心線に届かずに売り圧力が強まる展開となっています。このままバンドの-2σまで下落する可能性は十分にありそうで、そこで支えられるかがポイントとなりそうです。

またストキャスティクスを見ると、%K、%Dが上昇基調から腰折れして下落基調を強めています。このまま下値圏に入るかどうかに注目ですが、下落の勢いが強いので%Kは近いうちに下値圏に入りそうです。売り圧力が強まる局面であり、このまま下落してバンドの-2σを意識しての動きとなる可能性が高そうです。

ビットコインの4時間足のボリンジャーバンドを見ると、バンドの-2σをブレイクしてのバンドウォークが展開されており、下値を拡大する動きです。ただ、バンドの+2σが横ばいからじり安となっていることから、一時的には調整の動き入ってもおかしくないところです。調整の動きはいればバンドの中心線を目指す格好となるでしょう。ただ、トレンドそのものは下向きであり、戻り売り優勢の局面と言えそうです。

ストキャスティクスで見ると%K、%Dは下値圏での動きを継続しています。上値の重さが意識されるところであり、このままバンドウォークを継続して下値拡大といった動きになってもおかしくはないでしょう。%Kが持ち直して下値圏から外れる動きとならない限り、安易な押し目買いはリスクが高そうです。

【ビットコイン価格の注目ポイント】

68990ドル:史上最高値
48200ドル:2022年1-6月の高値
30000ドル:心理的な節目
25930ドル:ボリンジャーバンド日足の+2σ水準
21430ドル:ボリンジャーバンド日足の中心線
20160ドル:昨日の高値
20000ドル:心理的な節目

18750ドル:現在値

18680ドル:昨日の安値
17630ドル:2022年1-6月の安値
16920ドル:ボリンジャーバンド日足の-2σ水準

(注)上記の暗号資産の価格に関しましては注釈がない限りInvesting.com社のデータを参照しております。

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