ビットコイン生産コストの減少 (22/7/19)

昨日の暗号資産取引は、ビットコインが買い優勢の展開となって推移しています。

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ビットコイン生産コストの減少 (22/7/19)

ビットコイン生産コストの減少

主要暗号資産価格【日本時間6時】

ビットコイン:21489.9ドル(+2.66%)
イーサリアム:1473.45ドル(+9.63%)
リップル:0.35592ドル(+2.34%)
ビットコインキャッシュ:115.4ドル(+2.67%)

【概況】

昨日の暗号資産取引は、ビットコインが買い優勢の展開となって推移しています。先週末から底堅い動きが継続されており、日曜日こそマイナス圏での推移となりましたが、そこから持ち直す動きとなっています。その他のコインもしっかりとした動きとなっており、特にイーサリアムに対する買い戻しの動きが強まる状況となっています。ただ、昨日に関しては米株がマイナス圏に転じての引けとなっており、それにあわせて上値を抑えられる状況となっています。シティやゴールドマンの決算が好調となっていることから買い戻しの動きが見られていますが、先行きに関してはまだまだ予断を許さない状況ということができそうです。

さて、JPモルガンのストラテジストであるニコラス・パニギルツォグロウ氏がビットコインの生産コストが6月初めの約24000ドルから約13000ドルへと下落したとの見方を示しています。これはケンブリッジ・ビットコイン電力消費量インデックスによって電力消費量の減少が示されていることから明らかとしています。

これはマシンの性能などで比較して効率の悪いマイナーが退場していることが要因であると指摘しています。マシンの省エネ化は進んでいるものの、設備投資にかかる費用を考えるとたえず最新のものを導入というのも難しいところであり、ビットコインの価格下落を受けて電力消費の多いマシンを使ってマイニングを行っている企業などが撤退を余儀なくされているということになるでしょう。

マイナー全体で見ればマイニングの効率化が進んでいるわけで、それが生産コストを劇的に押し下げている要因ということになるわけです。生産コストが低下すればマイナーにとっては損益分岐点が下がるわけで、そうなればマイナーからのビットコインの売却も抑えられることが予想されるところです。売却が抑えられれば、価格の下落圧力も低下していくものと思われます。

しかし、パニギルツォグロウ氏は生産コストの低下が今後のビットコイン価格の見通しにとってマイナスと見なされる可能性があると述べています。それは生産コストは市場参加者にとってビットコインの価格帯の下限として認識されていることが要因として挙げられています。とはいえ、下限として認識されることと、そこまで下落することはイコールではありません。仮に価格が生産コストである13000ドルまで下落した場合にそこが下値支持帯となるというのであれば納得できるところですが、そこまで下落するという話には必ずしもならないのではないかと考えています。

仮に生産コストの低下が価格下落をもたらすとするのであれば、非効率なマイナーの撤退が市場からネガティブに捉えられる可能性が挙げられるでしょうか。さらにマイナーが集約化されることに伴う51%問題に対する懸念なども要因として挙げることができるかもしれません。また、撤退するマイナーがビットコインを売却するといった動きをする可能性はありそうです。

とはいえ、それらの動きが大きな価格下落をもたらすかというと疑問の残るところではあります。ビットコインを取り巻く環境は依然として不透明であるものの、生産コストの低下は価格の下支え要因として意識される可能性がはるかに高いのではないかとみています。

【ビットコイン節目】

ビットコインは日足のボリンジャーバンドの+2σである22020ドル前後と-2σである18880ドル前後の水準で挟まれたレンジを動いています。一時バンドの+2σをブレイクしましたが、押し戻されてヒゲでのブレイクとなっています。目先はまだ±2σと中心線である20450ドル前後と20000ドルが節目として意識される展開が継続していると言えそうです。

【ビットコインチャート分析】

【ビットコインチャート分析】

ビットコインの日足のボリンジャーバンドを見ると、バンドの-2σから持ち直してバンドの中心線を抜け、バンドの+2σを意識する形となっています。ヒゲで+2σをブレイクしましたが、すぐに押し戻されており、大きな動きにはなっていません。まだ底堅い動きが展開されており、再度バンドの+2σを試す可能性は十分にあるでしょう。そしてバンド幅が狭い状況ですので、バンドブレイクからバンドウォークといった動きに注意しながらの対応となりそうです。

またストキャスティクスを見ると、%K、%Dがゴールデンクロスからの上昇基調となっています。一時的な上げ下げはあったものの、目先は上昇基調を維持しており、このまま高値圏まで上昇することができるかどうかに注目です。上昇基調が継続している状況であり、基本的には買い優勢の流れということができそうで、このまま高値圏に入る可能性は十分にあるでしょう。そうなればバンドの+2σまで上昇といった動きが視野に入りそうです。

今日は週初ですので、週足分析をやっていこうと思います。

ビットコインの週足のボリンジャーバンドを見ると、バンドの-2σを意識しての動きから調整の動きが入ったものの、上値が重く横ばいでの推移となっています。調整の動きが入りやすい場面で上値が抑えられて横ばいでの推移となる場合、再度バンドの-2σまで下落することが多いので注意が必要です。バンドの±2σが下落しており、トレンドそのものが下向きです。バンドの中心線までは戻りの余地があるものの、上値の重さなどを考えると、戻り売り優勢の局面ということができそうです。

ストキャスティクスで見ると%K、%Dは下値圏での動きが継続しています。一時的な上げ下げはあるものの、上値の重さが意識されやすい状況となっています。ただ、目先はじり高基調となっており、この流れが継続されるかどうかがポイントとなりそうです。仮に下値圏での推移を継続すれば売り圧力が強まりバンドの-2σまで下落といった動きとなる可能性は高そうです。

【ビットコイン価格の注目ポイント】

68990ドル:史上最高値
48200ドル:2022年1-6月の高値
30000ドル:心理的な節目
22710ドル:昨日の高値
22020ドル:ボリンジャーバンド日足の+2σ水準

21490ドル:現在値

20770ドル:昨日の安値
20450ドル:ボリンジャーバンド日足の中心線
20000ドル:心理的な節目
18880ドル:ボリンジャーバンド日足の-2σ水準
17630ドル:2022年1-6月の安値

(注)上記の暗号資産の価格に関しましては注釈がない限りInvesting.com社のデータを参照しております。

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