信用危機 (22/07/20)

昨日の暗号資産取引は、ビットコインが大幅続伸となって推移しています。

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信用危機 (22/07/20)

信用危機

主要暗号資産価格【日本時間6時】

ビットコイン:23315.2ドル(+8.51%)
イーサリアム:1561.73ドル(+6.06%)
リップル:0.37177ドル(+4.43%)
ビットコインキャッシュ:128.0ドル(+10.92%)

【概況】

昨日の暗号資産取引は、ビットコインが大幅続伸となって推移しています。米株の上昇やドル安などが好感されており、買い意欲が強まっています。市場には底入れが近いといった思惑もあり、期待感が高まっています。ゴールドマンの決算が好調だったことも引き続き好感されており、買いの流れが強まる展開となっています。こうした動きがビットコインへの資金流入となっている状況です。また、その他のコインも上昇基調を強める流れとなました。

米国の金融政策において、100bpの利上げに対する思惑が後退する状況となる一方、ECBやBOEはややタカ派的といった状況となっています。インフレに対する警戒感は依然として根強い状況ですが、目先は買い戻しの動きが意識されている局面ということができそうです。

さて、暗号資産投資会社ギャラクシー・デジタル・ホールディングスを創業した資産家のマイク・ノボグラーツCEOがブルームバーグ暗号資産サミットにおいて、現状の暗号資産市場で見られる動揺は『正真正銘の信用危機』であると指摘し、暗号資産のシステムにおけるレバレッジの大きさについて『とんでもない思い違いをしていた』と述べました。

ノボグラーツCEOは『機関投資のバランスシートに表示される損失の規模とそれが引き起こす連鎖的な反応は誰も想定していなかっただろう』とし、それが『全面的な処分売りを引き起こし、暗号資産の信頼感に大きな打撃を与え、正真正銘の信用危機となった』と述べています。

ノボグラーツCEOは今回問題を起こしたテラUSDと関連トークンであるルナに関わるテラフォーム・ラブズの支援者であり、テラUSDは『失敗した大きな構想』であるとしました。今回の問題で暗号資産業界とリテール投資家が『リスク管理という概念を全くと言っていいほど持っていなかった』と述べています。そして、規制当局も投資家保護の行動が十分ではなかったとしています。

暗号資産に関しては金融商品であり、ボラティリティが高くなることも十分に考えられるところであったことを考えると、大きな規模の損失が発生することや連鎖的な反応が起こることも十分に考えられるところだったのではないかとは思っています。通貨であるという認識の下で行動してしまうと、現状の動きなどに対応しにくくなる可能性はあったかもしれません。ただ、ここまで暗号資産投資などに携わっていた投資会社のCEOがリスク管理という概念を全くと言っていいほど持っていなかったと述べたり、投資家保護に関して当局を批判するのはどうなのかな、と思うところではあります。

とはいえ、今回のテラUSDの問題や暗号資産市場の急落などは市場に対する信頼感に打撃を与えたことは事実ではないかと考えています。しかし、暗号資産が投機的な金融資産である以上、こういったことも起こり得る事態です。ここまで右肩上がりで推移してきたことでこのことから目を背けていた側面があるのではないでしょうか。そう考えると投機的な金融資産の取引を行う上でリスク管理は必須であることを再認識させられた出来事だったのかもしれません。

【ビットコイン節目】

ビットコインは日足のボリンジャーバンドの+2σである22800ドル前後をブレイクして上昇しています。直近高値を超えており、このまま上昇基調を強めた場合は30000ドル前後まで上昇する可能性も出てくるでしょう。また、+2σで抑えられた場合、バンドの中心線である20660ドル前後の水準や20000ドルが節目として意識されそうです。

【ビットコインチャート分析】

【ビットコインチャート分析】

ビットコインの日足のボリンジャーバンドを見ると、バンドの+2σをブレイクしての動きです。このままバンドウォークとなるかどうかに注目です。バンドの-2σがじり安基調となっており、バンド幅の拡大を伴いながらの動きとなっています。もともとバンド幅は縮小されていただけに市場にはエネルギーが蓄積されており、このまま発散される可能性は十分にあるでしょう。安易な戻り売りはリスクが高そうです。バンドの-2σの方向感に注意しながらの対応となりそうです。

またストキャスティクスを見ると、%K、%Dがゴールデンクロスからの上昇基調となって高値圏に入っています。%Kは小幅に下落していますが、高値圏での推移は継続しており、買い優勢の流れということができそうです。このまま高値圏での動きを維持した場合はバンドウォークが意識されそうで、上値を拡大しやすい状況といえそうです。

ビットコインの4時間足のボリンジャーバンドを見ると、バンドの+2σと中心線で挟まれたレンジを動いています。バンドの±2σが上昇しての動きで、トレンドそのものが上向きです。目先はバンドの+2σまで上昇しており、上値を拡大しています。バンドブレイクからバンドウォークといった動きにはなりにくいところですが、底堅い動きが維持されやすく、一時的な調整はありそうですが買い優勢の流れとなりそうです。

ストキャスティクスで見ると%K、%Dは上昇して高値圏での推移です。%Kが天井打ちから下落してますが、まだしっかりとした動きが意識されている状況です。これが高値圏から転落といった動きとなれば調整の動きが意識されそうですが、%Dが現状ではしっかりとした動きとなっているので、流れとしては堅調地合いが維持されるのではないかとみています。

【ビットコイン価格の注目ポイント】

68990ドル:史上最高値
48200ドル:2022年1-6月の高値
30000ドル:心理的な節目
23640ドル:昨日の高値

23320ドル:現在値

22800ドル:ボリンジャーバンド日足の+2σ水準
21580ドル:昨日の安値
20660ドル:ボリンジャーバンド日足の中心線
20000ドル:心理的な節目
18520ドル:ボリンジャーバンド日足の-2σ水準
17630ドル:2022年1-6月の安値

(注)上記の暗号資産の価格に関しましては注釈がない限りInvesting.com社のデータを参照しております。

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