金融引き締め (22/07/22)

昨日の暗号資産取引は、ビットコインが小幅に下落しての推移となっています。

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金融引き締め (22/07/22)

金融引き締め

主要暗号資産価格【日本時間6時】

ビットコイン:23122.0ドル(-0.54%)
イーサリアム:1586.08ドル(+4.34%)
リップル:0.36657ドル(+2.11%)
ビットコインキャッシュ:122.6ドル(+0.91%)

【概況】

昨日の暗号資産取引は、ビットコインが小幅に下落しての推移となっています。様子見ムードが意識される中でやや上値の重さが意識される状況となっています。ダウは一時下げ幅を拡大したものの、売り一巡後は持ち直し基調を強め、結局高値圏での引けとなっています。米国債利回りが大幅に低下する中でドル売り圧力も強まっており、買われやすい地合いとなりました。しかし、ビットコインはここまでの上昇に対する調整の動きが意識され、やや上値の重い展開となりました。一方、その他のコインは底堅い動きとなっています。

さて、昨日はECB理事会が開催され、11年ぶりの利上げが行われました。利上げに関しては市場の予想通りだったわけですが、利上げの幅が50bpとなったことで市場にはかなりのサプライズとなり、相場が乱高下する展開となりました。金融政策に関しては南アフリカも予想を超える大幅利上げを断行するなど、世界的に金融引き締めを急ぐ状況となっています。

その一方で米国は現状で100bpの利上げに対する警戒感が和らいでいます。こうした動きが続けばユーロ/ドルが買い戻され、ドルインデックスの上値が抑えられる可能性もあるでしょう。そうなれば暗号資産市場にとっては若干の買い要因となるかもしれません。とはいえ、ドルが弱くなるというよりもユーロが強くなったことに伴う動きであり、大きな動きにはなりにくいところかもしれません。

日本など少数の国を除き、世界的に金融引き締めに動いている状況ですが、インフレに関してはピークアウトしたのではないかといった見方も出てきています。ウクライナ産穀物の輸出再開に向けたウクライナとロシアの合意がトルコのイスタンブールで署名される見通しといった報道を受けて穀物市場は大幅に下落しています。また、原油価格もロシアと欧州を結ぶ主要ガスパイプラインである『ノルドストリーム1』の点検が終了し、ドイツへのガス供給が再開されたことを受けて欧州のエネルギー供給不安が後退しており、それがエネルギー価格の押し下げ要因となっています。商品価格に関してはロシアの動向次第で再び上昇基調に転じる可能性があるだけに予断を許さないところではありますが、現状においては下落基調を強めており、インフレに対する警戒感を和らげる要因となることは事実でしょう。

足元の経済指標の悪化を金融引き締めが想定通りに進まない可能性が相殺する形で市場は平静を保っているように見えるところですが、仮にインフレ圧力が低下といった状況となれば、金融当局としても利上げを焦る必要性が低下するわけで、次はリセッションを防ぐ方向へと舵を切るでしょう。そうなれば暗号資産市場にとってもポジティブな流れということができるでしょう。特に米国が利上げの速度を落とす、もしくは一時的に利上げを見送るということになれば、他の国や地域の中銀に与える影響は大きなものとなるでしょう。

【ビットコイン節目】

ビットコインは日足のボリンジャーバンドの+2σである23500ドル前後を意識して上値を抑えられています。このままレンジ圏での動きが意識されると、バンドの中心線である21020ドル前後の水準や20000ドルを目指しての下落となりそうです。上昇した場合は30000ドルも視野に入りますが、すぐには難しいところかもしれません。

【ビットコインチャート分析】

【ビットコインチャート分析】

ビットコインの日足のボリンジャーバンドを見ると、バンドの+2σで抑えられる動きとなっています。調整の動きが強まりバンドの中心線まで下落する可能性が高まっています。バンドの±2σは横ばいからじり高となっており、やや底堅い動きが意識されそうですが、基本的にはレンジ圏での動きが展開されるのではないかとみています。

またストキャスティクスを見ると、%K、%Dが下落に転じる動きとなっています。%Kは高値圏から転落しており、このまま下落基調を維持するかどうかに注目です。%Dは下落に転じたものの、まだ高値圏での推移です。この水準を維持することができるかに注目です。流れとしてはやや売り優勢ですが、%Dが高値圏での動きを維持すれば下値の堅さが意識されそうです。

ビットコインの4時間足のボリンジャーバンドを見ると、バンドの+2σから調整の動きが入り、目先はバンドの中心線を挟んでの動きとなっています。バンドの+2σが横ばいとなり、-2σも上昇基調が弱まりそろそろ横ばいへと変化しそうです。レンジ圏での動きが意識されやすい状況となっており、方向感の見えにくい状況となっています。バンド幅は比較的広い状況であり、縮小の余地は残ります。市場にはエネルギーが蓄積されておらず、バンドの中心線を挟んでのレンジが意識されそうです。

ストキャスティクスで見ると%K、%Dはデッドクロスからの下落となっています。一時的に%Kが持ち直す場面もありましたが、流れとしては下向きです。依然として上値の重さが意識されやすい状況ということができそうです。このまま下値圏まで下落という展開となれば、再度バンドの中心線を下抜ける展開もありそうです。

【ビットコイン価格の注目ポイント】

68990ドル:史上最高値
48200ドル:2022年1-6月の高値
30000ドル:心理的な節目
23500ドル:ボリンジャーバンド日足の+2σ水準
23400ドル:昨日の高値

23120ドル:現在値

22360ドル:昨日の安値
21020ドル:ボリンジャーバンド日足の中心線
20000ドル:心理的な節目
18540ドル:ボリンジャーバンド日足の-2σ水準
17630ドル:2022年1-6月の安値

(注)上記の暗号資産の価格に関しましては注釈がない限りInvesting.com社のデータを参照しております。

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