暗号資産週報「短期的な上昇トレンドを継続」(7月第5週)

安値を切り上げる動きとなっていることから短期的には安値をつけた後の上昇局面にあると見ることが可能です。

暗号資産週報「短期的な上昇トレンドを継続」(7月第5週)

今週の暗号資産レンジ

時価総額が大きい3つの暗号資産の週間レンジを示しています。始値は日曜東京午前9時、高値・安値は始値から金曜始値までのレンジのため、それ以降日曜午前9時までのレンジは含まれていません。なお、各レートとも特定業者のレートは示さず対ドルでの気配値となっていることにご留意ください。

今週の暗号資産レンジ

Crypto Index=暗号資産インデックスの詳細は、トップページのサイト右側メニューの「暗号資産分析情報」から「暗号資産インデックス」をクリックしてご覧ください。算出の基準日は2017年9月1日です。また「到達確率チャート」も併せてご利用いただけます。

今週の暗号資産レンジ 2枚目の画像

チャート(上段から上記表の順番)は、到達確率チャートと同じ1時間足・週7日のチャートです。上記レンジに含まれていない前週金曜9時~日曜午前9時の2日間もチャートには表示されています。

今週の振り返りと来週の見通し

今週もドル建てビットコイン(BTC/USD)について、前回執筆時点以降の値動きを振り返りつつ、今後の見通しについて純粋にテクニカルな観点から分析を加えます。使用チャートは、ドル円とユーロの週報で使っているものと同じものです。
このチャートは、ローソク足の足型をそのままに陰陽の着色のみを平均足と同様とすることで、短期的な方向性(白=上昇、黒=下降)を見やすくした独自チャートとなっています。また、一目均衡表を併せて表示することで上下のチャートポイントもわかりやすく示しました。

今週の振り返り(日足)

今週の振り返り(日足)

これまで示していたラインは全て消し、6月安値からの平行上昇チャンネルのみを表示してあります。この上昇チャンネルが中期的にフラッグパターンとなり再度下げに転じる可能性もあるため、まだ底を打って上昇に転じたとまでは言えませんが、安値を切り上げる動きとなっていることから短期的には安値をつけた後の上昇局面にあると見ることが可能です。4時間足チャートで拡大して見てみましょう。

ここからの見通し(4時間足)

ここからの見通し(4時間足)

日足チャートの平行上昇チャンネル(ピンク)に加え、より短期の平行上昇チャンネル(青)を追加しました。短期的には安値を見た後の上昇トレンドを継続していますので、この青の平行チャンネルの中で底堅い動きをしやすいと見てよさそうです。
米国ではGDPが2期連続でマイナスとなりテクニカル・リセッション入りですが米国株は底堅く、金融市場のリスクオンの動きは続いています。株式市場が変調を来すまでは暗号資産市場でも買いが入りやすいため、来週は青の平行チャンネルをベースに21500ドルをサポートに、26000ドルをレジスタンスとする流れを考えておきます。
ただし、現在の米国株は不自然な強さもあるため、今後株式市場に大きめの調整が入る可能性も高く、その点にだけは注意が必要です。

今週の主なトピックス

今週の暗号資産関連のニュースの中から、筆者が気になった内容をコメントともに「主なトピックス」として毎週2本取り上げていきます。

取り上げた元記事を確認できるように、ピックアップするソースを日経新聞に絞っています。日経新聞の朝刊と電子版の別と日時を併記してありますので、ご自身の目でお読みいただくと良いと思います。

今週の主なトピックス

*筆者コメント
久しぶりに地域デジタル通貨のニュースを見た気もしますが、今回の通貨「ビワコ」は市町村ではなく滋賀県としてサービスを提供するようです。スマホアプリ「まちのコイン」を使ったもののようですが、滋賀県民だけでなく全国の誰でも利用できるとのこと。
開始時点では35か所でしか使えないようですが、初年度に300か所へと増やし、6000人の利用者を想定。月間100万ビワコの発行が目標とのことですが、ビワコ自体は何らかの活動を行うことで無償で得られ、それを使って買い物等が出来る仕組みのようです。
コイン自体は無償で得られるということで、ポイントに興味があるような人には受けるのかもしれませんが、どの程度広がるのかとなると疑問を感じるところではあります。

今週の主なトピックス 2枚目の画像

*筆者コメント
こちらも久しぶりにエルサルバドル関連のニュースが出てきましたが、ビットコインが史上最高値から大幅下落した影響で米国の一部企業が大きな含み損を抱えたり、暗号資産関連企業が破綻したりと各所で大きな影響が出ていましたが、ビットコインを法定通貨としたエルサルバドルも同様でビットコイン連動債による資金調達が困難となり、投資家からの同国政府に対する信用も低下しているようです。
もともとビットコイン連動債は10億ドルの調達を目指し、半分をビットコイン購入、残り半分をビットコインシティの建設に充てる予定でしたが、ビットコインが大幅安となったことで起債自体が困難になったようです。
ちなみにエルサルバドルの保有するビットコインは外貨準備の3%程度とのことで、そこまで騒ぐ必要の無いのですが、ビットコインが高騰時に同国が実力以上に評価されていたメッキが剝がれたということに過ぎません。同国の格付けもCaa3(CCC-)と戦争後のウクライナと同水準と言えば、本来の国力は容易に想像がつくと言えるでしょう。

今週のコラム「ビットコインとS&P500の相関」

テクニカルの見通しでも株式市場とビットコインがリスクオンで動いていることに言及しましたので、現在のビットコインとS&P500の相関を見ておきましょう。

今週のコラム「ビットコインとS&P500の相関」

モノクロのローソク足(ビットコイン)とカラーのローソク足(S&P500)の値動きは似通っていて、相関も波はありますが6月末から7月上旬の時期を除くと米株とビットコインとの相関は高く、現在も0.83と相当に高い正の相関にあると言えます。

今は米株もビットコインも6月安値から安値を切り上げる展開になっていますが、これがサポートを下抜ける動きになる時には下げに注意ということになります。特に米国の経済指標の悪化が目立つ中で、月末月初の株式市場の動きは気になるところです。

ディスクレーマー

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