ビットコイン円、悪材料噴出にも係わらず安値圏からも持ち直す不整合な動き(8/4朝)

3日(水)のビットコイン円相場は底堅い動き。

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ビットコイン円、悪材料噴出にも係わらず安値圏からも持ち直す不整合な動き(8/4朝)

ビットコイン円、悪材料噴出にも係わらず安値圏からも持ち直す不整合な動き

○ビットコイン円、安値302.7万円まで下落後、米国時間午後にかけて高値316.0万円まで反発
○米経済指標の良好な結果などを背景とした、株式市場の堅調推移が支援材料
○しかし、米当局者のタカ派的発言や、米長期金利の持ち直しなどから更なる上昇は容易では無いと予想
○アップサイドに一目均衡表雲上限が控えていることも上値抑制の一因
○ビットコイン円相場の反落をメインシナリオとして予想、本日も突発的な下落リスクに要警戒
〇本日の予想レンジ:290.0万円ー330.0万円

昨日の概況

3日(水)のビットコイン円相場は底堅い動き。①米当局者(サンフランシスコ連銀デイリー総裁、シカゴ連銀エバンス総裁、クリーブランド連銀メスター総裁、セントルイス連銀ブラード総裁など)による相次ぐタカ派発言や、②上記①を背景とした米長期金利の急上昇、③ペロシ米下院議長の訪台を巡る米中対立激化懸念、④世界最大のビットコイン保有量を誇る米マイクロストラテジー社のマイケル・セイラーCEOの退任報道(同社は第2四半期に9億1780万ドルの評価損を計上)、⑤時価総額第9位の暗号資産ソラナに関するハッキング不正流出被害(Phantomウォレットや、Trustウォレット、Slopeウォレットなど広範なソラナ関連ウォレットが対象)が重石となり、日本時間13:00過ぎに安値302.7万円まで下落しました。

しかし、売り一巡後に下げ渋ると、⑥ペロシ米下院議長が台湾を離れ次の訪問先の韓国に無事到着したとの報道や、⑦米経済指標の良好な結果(米7月総合PMI改定値、米6月耐久財受注確報値、米6月製造業受注指数、米7月ISM非製造業景況指数など)、⑧上記⑥⑦を背景とした株式市場の堅調推移(リスク選好ムード再開)が支援材料となり、米国時間午後にかけて、高値316.0万円まで反発しました。引けにかけて小反落するも下値は堅く、本稿執筆時点(日本時間8/4午前5時15分現在)では、313.4万円前後で推移しております。

本日の見通し

ビットコイン円相場は前日8/2に記録した安値296.6万円から一時316.0万円まで持ち直す動きとなりましたが、①米当局者よりタカ派的な発言が相次いでいること(米FOMC以降に広がった米利上げペース鈍化観測が後退しつつあること)や、②上記①を背景に米長期金利が持ち直していること(米10年債利回りは2.52%から2.83%へ急上昇)、③マイクロストラテジー社のマイケル・セイラーCEOが退任すること(先日のテスラ社によるビットコイン売却に続き、マイクロストラテジー社によるビットコイン売却を巡る思惑が広がりつつあること)、④暗号資産に関する相次ぐ不正流出事件を背景に世界的な規制強化が意識されること(投資家保護の観点での規制強化→暗号資産関連業者によるレギュレーションコストの負担増大→採算性低下を通じて暗号資産関連ビジネスからの撤退に繋がる恐れ)などを考慮すると、ここからの更なる上昇は容易では無いと考えられます。

アップサイドに一目均衡表雲上限が控えていることも上値を抑制する一因になると見られ、当方では引き続き、ビットコイン円相場の反落をメインシナリオとして予想いたします(米当局者によるタカ派的な発言をきっかけに、「米長期金利上昇→過剰流動性相場逆流リスク再燃→資産現金化需要のドル買い」の波及経路が意識され易く、米ドルと逆相関性の強いビットコインには強い下押し圧力が加わる可能性大。7/20高値335.4万円と7/30高値328.2万円を起点としたダブルトップが完成に向けて、ネックラインである7/26安値283.5万円を試すシナリオを想定)。本日も楽観から悲観に突き落とす突発的な下落リスクに警戒が必要でしょう。

本日の予想レンジ:290.0万円ー330.0万円

注:ポイント要約は編集部

ビットコイン円、悪材料噴出にも係わらず安値圏からも持ち直す不整合な動き

ビットコイン円日足

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