インフレの行方(22/08/12)

昨日の暗号資産取引は、ビットコインが上昇しての推移となっています。

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インフレの行方(22/08/12)

インフレの行方

主要暗号資産価格【日本時間6時】

ビットコイン:24203.3ドル(+1.26%)
イーサリアム:1901.04ドル(+3.23%)
リップル:0.38146ドル(+0.62%)
ビットコインキャッシュ:144.0ドル(+1.84%)

【概況】

昨日の暗号資産取引は、ビットコインが上昇しての推移となっています。米株が朝方に大きく上昇したことを背景に、ビットコインなどにも買い意欲が強まる展開となっています。ただ、米株が引けにかけて上値を抑えられており、ビットコインも高値から調整の動きが意識される展開となっています。米株に対してやや買われ過ぎではないかといった思惑も強まっており、先行きに対する不透明感から利食い売りが強まる状況となりました。

さて、一昨日・昨日と米国でインフレに関する指標である消費者物価指数と生産者物価指数が発表となっています。いずれも市場予想よりも低い数字となっており、過度なインフレ懸念が後退する状況となっています。それでもカシュカリ・ミネアポリス連銀総裁などはタカ派的な発言をしており、金融政策の先行きに対しては依然として懸念が残るところではありますが、経済データとしてインフレのピークアウトの可能性が示されたことは好感される局面ということができるでしょう。

インフレに関しては家賃などが依然として高水準にあるようですが、原油価格や穀物価格の下落が要因として挙げられています。OPECの月報において、世界の石油市場は7-9月に供給超過に転じる見込みといった発表がなされていますが、こうした動きとなれば価格は落ち着いていくでしょう。その一方でIEA予測によるとガス危機で石油消費の伸びが加速するとみており、そうなれば価格は上昇する可能性が高まるでしょう。依然としてウクライナ情勢の先行きが不透明であり、ロシアからのエネルギー供給に関してもどちらに転ぶかわからない状況です。そうした中で特に今年の冬場にエネルギー不足に陥る国が出てくるのではないかといった懸念がエネルギー価格を下支えする可能性は十分にあるでしょう。

とはいえ、FRBとしてもリセッションを起こしたいわけではないものと思われますので、今回のインフレ指標において市場予想を下回る結果となったことは大幅利上げに対する修正の可能性も出てきたことを意味するのではないかと期待されるところではあります。早めに金利水準を上げておいて利下げできる余地を多めに残しておきたいといった思惑もあるかもしれず、その意味では多少のインフレ圧力低下では利上げのスピードを緩めない可能性もありますが、ハト派的な理事が増えて全会一致での決定が崩れてくれば、市場の雰囲気も大きく変わってくるでしょう。そうなれば暗号資産市場にとっても追い風となってくるでしょう。

問題は消費者物価指数などの伸びの鈍化傾向が継続するかどうかといったところでしょう。流れが継続すれば利上げ幅の縮小や利上げそのものの打ち止めなども視野に入ってくるでしょう。その意味でも経済指標とそれを受けたFEDの動向には依然として注意が必要ということができそうです。

【ビットコイン節目】

ビットコインは日足のボリンジャーバンドの+2σである24590ドル前後と中心線である23070ドル前後の水準に挟まれたレンジを動いています。このどちらをブレイクするかで流れが変わってくるため、節目として意識しておきたい価格といえるでしょう。下落基調を強めた場合は-2σである21550ドル前後の水準が視野に入りそうですが、現状ではそこまでの下落にはなりにくいところと思われます。

【ビットコインチャート分析】

【ビットコインチャート分析】

ビットコインの日足のボリンジャーバンドを見ると、バンドの中心線で支えられて+2σまで上昇する展開となっています。ヒゲではブレイクしているものの、そこから上値を抑えらえる展開となっています。バンドブレイクからバンドウォークといった動きになるかどうかに注目ですが、現状では-2σが横ばいであり、これが下落するかどうかがポイントとなりそうです。バンドウォークとなって上値を拡大する可能性もあるため、注意が必要でしょう。

またストキャスティクスを見ると、%K、%Dが上げ下げはあるものの、上昇基調となって推移しています。ただ、現状は%Dが下落に転じており、このまま下落基調を維持するかどうかに注目が集まります。%Kは上昇基調でこのまま上昇して高値圏に入るかどうかといったところです。比較的底堅い動きが展開されていますが、%Dの方向感に注目でしょう。

ビットコインの4時間足のボリンジャーバンドを見ると、バンドの-2σを目指しての動きから-2σに届かずに上昇となり、そのまま中心線を抜けてバンドの+2σまで上昇する展開となっています。ただ、+2σでは抑えられており、中心線を目指しての動きです。バンドの±2σで挟まれたレンジを動いており、方向感は見えにくい状況です。

ストキャスティクスで見ると%K、%Dはデッドクロスからの下落となって高値圏から転落しています。このまま下落基調を維持するのかどうかに注目です。まだ下値余地は大きいので、売り優勢の流れということができそうです。

【ビットコイン価格の注目ポイント】

68990ドル:史上最高値
48200ドル:2022年1-6月の高値
30000ドル:心理的な節目
24870ドル:昨日の高値
24590ドル:ボリンジャーバンド日足の+2σ水準

24200ドル:現在値

23920ドル:昨日の安値
23070ドル:ボリンジャーバンド日足の中心線
21550ドル:ボリンジャーバンド日足の-2σ水準
20000ドル:心理的な節目
17630ドル:2022年1-6月の安値

(注)上記の暗号資産の価格に関しましては注釈がない限りInvesting.com社のデータを参照しております。

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