マイナーは依然として苦境?(22/09/15)

昨日の暗号資産取引は、ビットコインがコインが下落しての推移となっています。

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マイナーは依然として苦境?(22/09/15)

マイナーは依然として苦境?

主要暗号資産価格【日本時間6時】

ビットコイン:19942.1ドル(-1.45%)
イーサリアム:1600.90ドル(-0.45%)
リップル:0.34237ドル(+1.48%)
ビットコインキャッシュ:118.1ドル(+0.00%)

【概況】

昨日の暗号資産取引は、ビットコインが下落しての推移となっています。米株の持ち直しやドルインデックスの上値が抑えられたことで下げ幅は限定的となったが、20000ドルを割り込む動きであり、先行きに対する警戒感が根強い状況となりました。その他のコインは小幅まちまちとなっており、全体的には米消費者物価指数を通過したことに対する材料の出尽くし感と来週のFOMCを控えての様子見ムードといった流れとなりました。

さて、ビットコイン価格の下落や電気代の上昇などを受けてマイナーが苦境に立たされているといった話は以前にも書きましたが、その状況は依然として大きな変化がないようです。マイニング企業の株価は大きく下落しており、ギャラクシー・デジタルのマイニング責任者であるアマンダ・ファビアーノ氏は『マイニング業界の痛みはまだ峠を越えていない』と話しています。

ビットコイン価格の急落により、マイニングの収益そのものが減少していることもありますが、かつてブームに乗っていた暗号資産の貸し出し業者の経営破綻が相次いだことで資金の調達が困難になっていることが問題を大きくしているようです。

こうした状況に追い打ちをかけるようにマイニング機器の価格が急落しています。ビットコインの採掘データの調査会社であるラクサー・テクノロジーによると、最高性能のマイニング機器価格は昨年12月から1年もたたないうちに約1/3にまで落ち込んだようです。マイニング機器はマイニング専用にカスタマイズされていることがほとんどであるため、売却先も基本的にはマイナーに限られます。つまり、中古のマイニング機器の需要はほとんどないと言っても過言ではない状況となっており、それが値下がりを加速させる事態となっているのです。

こうした状況を受けてマイナーはビットコインを売却して運転資金を確保しているものと見られ、調査会社のアーケーン・リサーチによると、上場するマイニング企業が5-6月に24万BTCを投げ売りしたと指摘しています。こうした動きがビットコイン価格を押し下げているものと思われますが、ここ最近はそういった売りが若干後退しているのではないかといった見方も出ているようです。マイナーが電力需要の少ない、電気代の安い時間帯にマイニングを行うなどの対応を取ることで電気代を抑える動きを見せていることや、季節が夏から秋へと変わったことで全体的な電力需要が落ち着いてきていることなどが挙げられるかと思います。ただ、季節要因に関しては、今年の冬が厳冬になれば一層の電力価格の上昇などが意識されることとなるので、予断を許さないところであることは事実でしょう。

【ビットコイン節目】

ビットコインは日足のボリンジャーバンドの中心線である20220ドルを下抜けての動きで、20000ドルも突破しての動きです。このあたりの水準が節目としては意識されていただけに、このまま下落してバンドの-2σである18450ドル前後の水準まで下落するかどうかに注目が集まるところです。目先はこの3つの価格が節目として意識されそうですが、押し戻した場合はバンドの+2σである21990ドルも意識されるでしょう。

【ビットコインチャート分析】

【ビットコインチャート分析】

ビットコインの日足のボリンジャーバンドを見ると、バンドの+2σで抑えられて下落し、バンドの中心線を意識しての動きとなっています。目先は中心線を下抜ける動きですが、このまま-2σまで下落するのか、中心線を挟んだレンジ圏での動きとなるのかに注目です。バンドの+2σが下落基調となり、バンド幅が縮小傾向となっています。市場には徐々にエネルギーが蓄積されていくところではありますが、目先はまだレンジ圏での動きが意識されやすいのではないかとみています。

またストキャスティクスを見ると、%K、%Dはデッドクロスからの下落となり、高値圏から転落する動きとなっています。%Kの下落の勢いが若干落ちていますが、流れとしては売り優勢の状況が維持されています。このまま下値圏まで下落ということになれば、バンドの-2σまで下落といった展開となりそうです。

ビットコインの4時間足のボリンジャーバンドを見ると、バンドの-2σをブレイクする動きから買い戻しの動きが入りましたが、上値が重く再度下値を拡大といった動きとなっています。バンドの-2σには届いていませんが、先々売りの流れが強まる可能性は十分にあるでしょう。バンドの+2σの上昇の勢いが落ちており、横ばいから下落といった動きとなる可能性が高そうで、そうなればバンドブレイクからバンドウォークといった動きにはなりにくいものの、トレンドそのものが下向きで下値を拡大しやすい状況となるでしょう。

ストキャスティクスで見ると%K、%Dが下値圏での推移を継続しています。売り優勢の流れであり、安易な押し目買いはリスクがありそうです。特に%Kが持ち直して下値圏から外れる動きとなってこないと売りの流れが継続しやすい状況となるでしょう。

【ビットコイン価格の注目ポイント】

68990ドル:史上最高値
48200ドル:2022年1-6月の高値
30000ドル:心理的な節目
21990ドル:ボリンジャーバンド日足の+2σ水準
20500ドル:昨日の高値
20220ドル:ボリンジャーバンド日足の中心線
20000ドル:心理的な節目

19940ドル:現在値

19650ドル:昨日の安値
18450ドル:ボリンジャーバンド日足の-2σ水準
17630ドル:2022年1-6月の安値

(注)上記の暗号資産の価格に関しましては注釈がない限りInvesting.com社のデータを参照しております。

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