暗号資産週報「米金利上昇から株価とともに売り圧力」(9月第3週)

Crypto Index＝暗号資産インデックスの詳細は、トップページのサイト右側メニューの「暗号資産分析情報」から「暗号資産インデックス」をクリックしてご覧ください。算出の基準日は2017年9月1日です。また「到達確率チャート」も併せてご利用いただけます。

チャート（上段から上記表の順番）は、到達確率チャートと同じ1時間足・週7日のチャートです。上記レンジに含まれていない前週金曜9時～日曜午前9時の2日間もチャートには表示されています。

日足で見ると平行チャンネルを下抜けた後に一度は大きく買い戻しが入ったのですが、米国CPIが予想よりも強かったことに嫌気して米国株が急落、リスク資産全般にリスクオフの動きとなったことから、ビットコインも買いが入る前の水準へと近づいています。
テクニカルにも反発がサポートラインで止められたことから、典型的な抜けたサポートはレジスタンス状態となっていて、改めて下を試しやすい流れとなってきました。来週はFOMCがありますが、米金利上昇は今後も続くことは確実なわけで、更なる株安が出てくる可能性高いことからビットコインも年初来安値を試しやすい展開となって行きそうです。
4時間足チャートで拡大して見てみましょう。

日足チャートのラインに加え、8月19日安値と9月7日安値に青の水平線を引きました。それぞれテクニカルなポイントとして、来週に向けてのサポートとレジスタンスになりやすい水準と考えています。
FOMCに向けての思惑とその後の展開によっては大きく振れる可能性はありますが、特段のサプライズは無い状態でのリスクオフバイアスというイメージです。来週は18500ドルをサポートに、21000ドルをレジスタンスとする流れを考えておきます。

＊筆者コメント
暗号資産を使った課税逃れを防ぐため主要国は取引情報を交換する仕組みを作るとのこと。為替取引や通常の資金移動は課税逃れやマネーロンダリングを防ぐために、既に主要国間で情報交換がされていますので、それに似た仕組みを作るようです。
現状では海外取引業者での取引を税務当局が把握できないため、10月のG20においても報告されるということですが、実際に運用が開始されるのは2025年頃、しかもシステム構築には費用もかかるため、参加しない国も出てくるとなると、暗号資産を利用した犯罪とのイタチごっこになるのは目に見えています。
もっと強力に早期に対応しないとその前に大口の脱税は行われてしまうだろうと思うのですが難しい問題です。

＊筆者コメント
群馬の市町村で電子地域通貨の導入が進んでいるそうで、沼田市では2020年に開始した地域通貨の利用者が3万人超、利用額26億円と全国でも大きい規模になっているようです。他にもみなかみ町でも使われ、太田市は来月から導入ということで、群馬県での導入が目立っているようです。
ただ、それでも数十億円の利用という金額は決して大きい金額では無いと思いますし、行政コストの削減や町おこしといったこと以外のメリットを見つけないと、どんどん発展ということにはならないような気がします。まずは、どこかで大成功例でも出て来ないと後には続かないと思うのですがどうでしょうか。

今のところ下げきれず上げきれずなのですが、テクニカルな分析で下げやすいとなると上値からの下げの今のトレンドが水星逆行中続く可能性が高いのではないかと考えています。10月2日までに年初来安値更新を見るというシナリオをアストロ面でも考えてよさそうです。