ビットコインの優位性
主要暗号資産価格【日本時間6時】
ビットコイン:19522.7ドル(-1.02%)
イーサリアム:1356.91ドル(-1.13%)
リップル:0.38162ドル(-2.99%)
ビットコインキャッシュ:111.9ドル(-3.12%)
【概況】
昨日の暗号資産取引は、ビットコインが下落しての推移となっています。一時18000ドル台前半まで押し込まれる場面もありましたが、米株に買い戻しの動きが意識されたことで下げ幅を縮小する展開となっています。ただ、FOMCを控えて米国の金融引き締めに対する警戒感は根強く、上値の重さも意識されています。さすがに100bpの利上げはないと予想していますが、先物市場では100bpの利上げを19.3%織り込んでおり、懸念が払しょくできない状況となっています。
万が一100bpの利上げなどということになれば、市場は大荒れとなるでしょう。米株は急落し、米国債利回りは急騰するでしょう。ドルも上値を拡大し、暗号資産市場に売り圧力が強まることになるでしょう。資産価格のある程度の下落に関してはFEDもインフレ抑制のために容認するものと思われますが、急激な株価の下落などからリセッション入りといった展開となり、市場が混乱することを良しとするかと考えると、やはり75bpの利上げ、そして次回以降も経済データを見ながら状況によっては大幅利上げを継続するなどと会見でパウエルFRB議長が話す、といったところに落ち着くのではないでしょうか。
さて、ビットコインの支持者であり、マイクロストラテジーのCEOでもあるマイケル・セイラー氏が株式や金・不動産などの伝統的な資産と比べた時にビットコインはその持ち運びなどの点において優れていると述べています。確かに不動産はいざ何かがあった時に持ち運びができませんし、貴金属も一定以上の持ち運びは困難です。株式や債券も状況によっては換金が難しくなることもあるでしょう。例えば、日本で紛争が起こった場合に日本企業の株が紙くずになる可能性もあるでしょう。また、伝統的な資産は所有や相続などの際に維持費がかかることも多いこともセイラー氏は指摘しています。
ウクライナ情勢などを見ても紛争により母国から脱出を余儀なくされるリスクは現実的な問題として意識されるようになっており、そうした際に不動産をいくら所有していても役に立たないということは起こり得るでしょう。そういったことを考えると、ビットコインは持ち運びが非常に容易であり、基本的に世界中で換金が可能な資産です。こういった資産を保有するメリットは確かにあるということができるでしょう。
しかし、ビットコインに関してはその将来性や投機性が問題となるでしょう。通貨としてではないものの金融商品としては生き残るのではないかと考えていますが、状況によっては使用が禁止といったことが起こり得るかもしれません。また、持ち運ぼうとしたときに大きく価格が下落してしまうということがあるかもしれません。ビットコインは伝統的な資産と比べて新しい資産であり、今後の展望ははっきりしないところです。こういった資産をある程度所持することは悪くない選択と思いますが、他国への脱出の際に頼るというのは現状においてはリスクがありそうです。
紛争地域においては現状でビットコインを保有するメリットもありそうですが、こういった役割はいずれデジタルドルなどに集約されていくのではないでしょうか。デジタルドルがすぐに発行されるということもなさそうですが、遅かれ早かれ発行されるものと考えています。そうなれば投機性の高いビットコインを持ち運びのために用いるということにはならないのではないかと考えています。
【ビットコイン節目】
ビットコインは日足のボリンジャーバンドの中心線である20170ドル前後の水準を意識しての動きから一気に下落し、一時-2σである18350ドル前後の水準まで下落しました。しかし、持ち直し基調が強まりヒゲでタッチする形となっています。-2σで支えられる動きであり、下値の節目として意識される状況です。さらに20000ドルは上値として意識されそうで、これらの価格がポイントとなりそうです。
【ビットコインチャート分析】
ビットコインの日足のボリンジャーバンドを見ると、バンドの中心線を意識しての動きから-2σまで下落したものの、そこで支えられて持ち直しています。バンドの中心線と-2σで挟まれたレンジを動いており、方向感の見えにくい展開となっています。バンドの±2は横ばいであり、レンジ圏での動きが意識されやすい形です。バンド幅は比較的狭いので、市場にはエネルギーが蓄積されているものと思われます。動き出したら大きくなる可能性もあるので、方向感を見極めながらの対応となりそうです。
またストキャスティクスを見ると、%K、%Dはデッドクロスからの下落となっています。%Kは目先持ち直し基調となっており、このまま上昇するのか、再度下落して下値圏に入るのかに注目です。%Dは勢いは落ちているものの下落基調を維持しており、全体的な流れとしては売り優勢の展開です。再度バンドの-2σを目指して下落といった動きとなる可能性もあるでしょう。
ビットコインの4時間足のボリンジャーバンドを見ると、バンドの-2σをブレイクしてバンドウォークといった動きとなり下値を拡大する展開となりました。ただ、目先はそこから持ち直し、バンドの中心線まで押し戻しています。ここで抑えらえるのか、ブレイクしてバンドの+2σまで上昇するのかに注目です。バンドの±2がじり安基調となっており、やや上値の重さが意識されそうな形です。中心線で抑えられての戻り売り優勢ではないかとみています。
ストキャスティクスで見ると%K、%Dがゴールデンクロスからの上昇となっています。%Kの上昇の勢いが落ちていますが、まだ上昇基調は維持しており、このまま上昇して高値圏に入るかどうかに注目です。形としてはまだ買い優勢の展開であり%Kが上昇基調を維持したらバンドの中心線を抜ける可能性も出てくるでしょう。
【ビットコイン価格の注目ポイント】
68990ドル:史上最高値
48200ドル:2022年1-6月の高値
30000ドル:心理的な節目
21980ドル:ボリンジャーバンド日足の+2σ水準
20170ドル:ボリンジャーバンド日足の中心線
20000ドル:心理的な節目
19630ドル:昨日の高値
19520ドル:現在値
18350ドル:ボリンジャーバンド日足の-2σ水準
18280ドル:昨日の安値
17630ドル:2022年1-6月の安値
(注)上記の暗号資産の価格に関しましては注釈がない限りInvesting.com社のデータを参照しております。
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