ビットコイン、難易度調整は軟化予想 (22/09/28)

昨日の暗号資産取引は、ビットコインが一時20000ドルを回復する場面もありましたが、売りに抑えられる展開となり結局マイナス圏での推移となってます。

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ビットコイン、難易度調整は軟化予想 (22/09/28)

ビットコイン、難易度調整は軟化予想 

主要暗号資産価格【日本時間6時】

ビットコイン:19063.3ドル(-0.26%)
イーサリアム:1324.75ドル(-0.04%)
リップル:0.44542ドル(-5.59%)
ビットコインキャッシュ:114.4ドル(-0.78%)

【概況】

昨日の暗号資産取引は、ビットコインが一時20000ドルを回復する場面もありましたが、売りに抑えられる展開となり結局マイナス圏での推移となってます。米株なども急激なリスク回避的な動きに対する修正の動きが意識されましたが、引けにかけては押し戻される展開となっています。依然として米国の金融引き締めに対する警戒感などが意識されており、上値を抑えられやすい状況が継続しています。とはいえ、一時的とはいえ20000ドルを回復していることを考えると、買い戻しの動きも意識されやすい状況となっているのではないかとみています。また、その他のコインも上値の重い展開で、リップルが下げ幅を拡大しました。

さて、ビットコインの難易度調整が迫っています。ここ最近はハッシュレートが上昇基調を維持しており、難易度は4回連続難化しています。ハッシュレートは一時2.8億TH/sまで上昇して3億TH/sに迫る動きとなっていましたが、直前の推移としてはやや上値を抑えられる動きとなっており、次回の難易度調整では若干軟化するのではないかとみられています。

ただ、9/14に行われた難易度調整で過去最高水準まで難化している状況であり、若干軟化してもかなりの高水準であることは事実です。マシンの高性能化などもあると思われますが、エネルギー問題が顕在化する中でハッシュレートが高止まりしている状況は多少驚きもあるところです。

さらに現状はビットコインの価格も伸び悩む状況にあり、マイニング収入も低い水準にあります。マイニング収入は去年の4月中頃にドルベースで過去最高を更新しましたが、現在はその1/4程度に落ち込んでいます。こうした状況下でマイナーがどこまで設備投資をできるのか、さらにはマイニングで得たビットコインの売却がどの程度の規模でどの程度の期間続くのか、などといった懸念も広がりそうです。

とはいえ、この逆風下でハッシュレートが高水準で推移しているという事実自体は変わらないところであり、言われているほどマイナーは苦境に陥っていない可能性もあるでしょう。冬場に向けてエネルギー価格が上昇する可能性は指摘されていますが、マシンの冷却が夏場よりも冬場のほうが楽といった指摘もあります。去年などと比べれば状況が悪化していることは間違いないところかと思いますが、大きな問題とはなっていない可能性も頭に入れておいたほうが良いかも知れません。

【ビットコイン節目】

ビットコインは日足のボリンジャーバンドの中心線である19880ドル前後の水準を一時ブレイクし、20000ドルも突破する展開となりましたが、再度抑えられてバンドの中心線を割り込む動きとなっています。まだ中心線と-2σである17730ドル前後の水準で挟まれたレンジが意識されており、上記の3つの価格が節目として意識される展開が継続しそうです。

【ビットコインチャート分析】

【ビットコインチャート分析】

ビットコインの日足のボリンジャーバンドを見ると、バンドの中心線と-2σで挟まれたレンジを動いています。一時バンドの中心線を抜ける動きとなりましたが、上値は重く抑えられています。下値の堅さも意識される状況ですが、レンジ圏での動きが継続しており、方向感の見えにくい状況といえそうです。バンドの±2は横ばいとなっており、レンジ圏での動きが意識されやすい状況が継続しそうです。

またストキャスティクスを見ると、%K、%Dはゴールデンクロスからの上昇となり、下値圏から外れる動きとなっています。上昇の勢いは強まってきていますが、まだ上値余地は十分に残っているので、このまま上昇基調を継続することができるかどうかに注目です。継続できれば再度中心線を意識しての動きとなり、そのまま中心線をブレイクして上昇といった動きになる可能性もあるでしょう。

ビットコインの4時間足のボリンジャーバンドを見ると、バンドの+2σをブレイクして上値を拡大する展開となりましたが、上昇一服後は急落してバンドの中心線を割り込む動きとなっています。目先は下落の勢いが落ちており、バンドの中心線を意識したレンジ圏での動きとなる可能性もありそうです。バンドの±2が横ばいとなっているので、レンジ圏での動きとなる可能性は高く、方向感の見えにくい展開となりそうです。

ストキャスティクスで見ると%K、%Dがデッドクロスからの下落となっています。下落の勢いは強く、%Kはそろそろ下値圏に入りそうです。%Dも下値圏に入る可能性が高まっており、売り優勢の流れが維持されそうです。このまま下落基調を維持して下値圏での動きが継続されればバンドの-2σまで下落といった動きとなる可能性もあるでしょう。

【ビットコイン価格の注目ポイント】

68990ドル:史上最高値
48200ドル:2022年1-6月の高値
30000ドル:心理的な節目
22030ドル:ボリンジャーバンド日足の+2σ水準
20320ドル:昨日の高値
20000ドル:心理的な節目
19880ドル:ボリンジャーバンド日足の中心線

19060ドル:現在値

18850ドル:昨日の安値
17730ドル:ボリンジャーバンド日足の-2σ水準
17630ドル:2022年1-6月の安値

(注)上記の暗号資産の価格に関しましては注釈がない限りInvesting.com社のデータを参照しております。

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