ビットコイン円、米長期金利を睨みながらの不安定な動き。オプションカットに注目(9/30朝)

29日(木)のビットコイン円相場は方向感に欠ける展開。

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ビットコイン円、米長期金利を睨みながらの不安定な動き。オプションカットに注目(9/30朝)

ビットコイン円、米長期金利を睨みながらの不安定な動き。オプションカットに注目

〇ビットコイン円、米長期金利上昇、株価下落などで米国時間に272.6万円に下落
〇振れを伴いながらも方向感に欠ける動き
〇テクニカルには上方に複数のレジスタンスポイント、上値余地乏しい
〇本日17時の4半期オプションカット要注視、ガンマロング一掃でボラティリティ高まるか
〇ポンド急落時にビットコインへの逃避とみられる動き観測される
〇「政府・中銀による失策露呈→逃避目的のビットコイン買い」の動きに注意
〇本日の予想レンジ:260.0万円ー300.0万円

昨日の概況

29日(木)のビットコイン円相場は方向感に欠ける展開。①英中銀による市場安定化を目的とした長期国債の買入れ再開や、②上記①を背景とした世界的な長期金利急低下(英国債利回りの急低下に連れて米10年債利回りも4.01%から3.70%へ急低下)、③米主要株価指数の堅調推移(リスク回避ムードの一時的な後退)、④米ドル指数の急低下(米ドルと逆相関性の強いビットコインに上昇圧力)が支援材料となり、アジア時間朝方にかけて、高値284.8万円まで上昇しました。しかし、対ドルの節目20000ドルをバックに伸び悩むと、⑤英国債利回りの反転上昇や、⑥上記⑤を背景とした世界的な長期金利急上昇(米10年債利回りも3.69%から3.86%へ急上昇)、⑦株式市場の急反落(米長期金利の上昇に加えて一部金融機関がアップル社の見通しを中立に引き下げたことで米主要株価指数が急落)、⑧資産現金化需要のドル買い再開が重石となり、米国時間朝方にかけて、安値272.6万円まで下落しました。もっとも、売り一巡後に下げ渋ると、引けにかけて持ち直し、本稿執筆時点(日本時間9/30午前4時40分現在)では、280.5万円前後で推移しております。

本日の見通し

ビットコイン円相場は振れを伴いながらも方向感に欠ける値動きが続いております(9/27高値294.1万円→9/28安値267.7万円→9/29高値284.8万円→9/29安値272.6万円→現在280.5万円)。但し、アップサイドに複数のレジスタンポイント(一目均衡表基準線や雲下限など)が並んでいるため、余程強いビットコイン買い材料が出てこない限り、テクニカル的に見て、上値余地は乏しいと判断できます。また、ファンダメンタルズ的に見ても、➀米FRBによる積極的な金融引き締め(昨日もクリーブランド連銀メスター総裁やセントルイス連銀ブラード総裁がタカ派的な見解を強調)や、②英国初の金融市場不安定化(トラス政権による大規模減税と国債増発計画発表で英国債利回り急上昇→英イングランド銀行が禁じ手となる財政ファイナンスの英国債緊急買い入れを表明)、③上記①②を背景としたグローバルなリスクオフ再開(VIX指数やMOVE指数の急上昇)など、ビットコイン円相場の下落を連想させる材料が揃っています。

本日17時に予定されている四半期末オプションカットを通過すれば、19000ー20000ドル近辺に密集するガンマロングポジションが一掃するため、欧米勢参入後にボラティリティが一気に高まるシナリオも想定されます。以上を踏まえ、当方では引き続き、ビットコイン円相場の下落をメインシナリオとして予想いたします。尚、市場データ会社カイコ・リサーチ社の発表によると、9/26の英ポンド急落時に対英ポンドでのビットコイン取引高が過去最高水準に達したことが明らかとなりました(ビットコインがパニック時の「逃避通貨」として選好される結果)。一部では、FRBやBOEなど、世界を代表する中央銀行の信認低下が、中長期的に無国籍通貨ビットコインへの資金流入に繋がるとの見方も出てきているため、今後は「政府・中銀による失策露呈→逃避目的のビットコイン買い」といった波及経路にも念のため注意が必要でしょう(下落トレンドの継続をメインシナリオとして予想しつつも、「政府・中銀による失策露呈→逃避目的のビットコイン買い」の波及経路が複数回観測されれば、下落から上昇へのトレンド転換が意識され始める可能性あり)。

本日の予想レンジ:260.0万円ー300.0万円

注:ポイント要約は編集部

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