金融引き締め緩和の可能性 (22/10/05)

昨日の暗号資産取引は、ビットコインが大きく上昇しての推移となっています。

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金融引き締め緩和の可能性 (22/10/05)

金融引き締め緩和の可能性

主要暗号資産価格【日本時間6時】

ビットコイン:20338.3ドル(+3.81%)
イーサリアム:1361.58ドル(+2.87%)
リップル:0.48041ドル(+2.95%)
ビットコインキャッシュ:121.7ドル(+5.28%)

【概況】

昨日の暗号資産取引は、ビットコインが大きく上昇しての推移となっています。米国株式市場においてダウが大幅続伸するなどリスク回避的な動きが巻き戻される展開が継続しており、さらにドルインデックスが大きく下落する流れとなったことでビットコインも買い意欲が強まり、20000ドルを回復する展開となっています。その他のコインも買い意欲が強まる展開となっています。

さて、昨日注目を集めたものとして豪中銀の金融政策発表が挙げられるかと思います。金融引き締めが予想されており、実際に利上げが発表されたわけですが、上げ幅が市場予想に届きませんでした。インフレに対する警戒感は根強いものの、金融市場の不安定化リスクに配慮したものと思われます。この流れがその他の国や地域の中銀の動向に影響を与えるかどうかといったところがポイントとなっていきそうです。

次回の米国のFOMCでは11月2日に金融政策が発表されるわけですが、先物市場では50bpの利上げを完全に織り込み、75bpの利上げを76.8%織り込む状況となっています。現段階での当局関係者の発言を見る限りでは経済データ次第ではあるものの、インフレに対する警戒感は根強く、大幅利上げも十分にあり得るといった状況に見えるところです。

一方で経済に対する警戒感が高まる中で急激な金融引き締めを継続するかどうかといったところも見逃せないところであり、豪州の動きがその他の中銀に波及することになれば、米国もタカ派的な姿勢を緩和することもあり得るでしょう。

問題は経済データということになるかと思われますが、今週末には米雇用統計が発表となります。昨日の米雇用動態調査において求人件数が市場予想を下回る結果となっています。一方で今日予定されているADP雇用統計は前回を上回る数値が予想されています。また、非農業部門雇用者数は前回を下回る予想となっています。これらの結果次第で相場が大きく動くことも考えられるだけに慎重に対応したいところです。

とはいえ、その対応が難しいところであることも事実です。雇用統計が良かった場合、金融引き締めの動きが強まることも考えられるところであり、雇用統計を受けての金融政策の動向を考える必要があるだけに、雇用統計発表直後の動きが急激に巻き戻されるなどということもありそうです。

【ビットコイン節目】

ビットコインは日足のボリンジャーバンドの中心線である19370ドル前後の水準を上抜けて、一気に+2σである20230ドルをブレイクする動きとなっています。このまま上昇基調を強めた場合は22000ドル前後の水準まで上昇する可能性がありそうです。+2σで抑えられた場合は中心線や20000ドルが意識されることになりそうです。

【ビットコインチャート分析】

【ビットコインチャート分析】

ビットコインの日足のボリンジャーバンドを見ると、上昇してバンドの+2σをブレイクする展開となっています。このままバンドブレイクからバンドウォークとなるかどうかに注目です。目先はバンドの-2σが横ばいとなっているため、レンジ圏での動きとなる可能性もありますが、-2σが下落基調を強めた場合は上値を拡大しやすくなるので、-2σの方向感を見極めながらの対応となりそうです。

またストキャスティクスを見ると、%K、%Dは上昇基調を強め、%Kが高値圏に入っています。このまま高値圏での推移を継続することができるかに注目です。%Dはまだ高値圏には入っていませんが、上昇基調を強めており、高値圏に入る可能性が高まっています。底堅い動きが意識されやすい状況であり、バンドブレイクからバンドウォークといった動きになって上値を拡大する可能性もありそうです。

ビットコインの4時間足のボリンジャーバンドを見ると、バンドの+2σをブレイクしてバンドウォークが展開されています。バンド幅の拡大を伴っての動きであり、ここからさらにバンドウォークから上値を拡大する可能性も十分にあるでしょう。-2σが横ばいから持ち直しといった動きにならない限りは安易な戻り売りはリスクが高そうです。

ストキャスティクスで見ると%K、%Dが高値圏での推移を継続しています。一時的な上げ下げはあるものの、しっかりとした動きが継続されており、買い優勢の展開ということができそうです。%Kが高値圏から外れてこない限りは底堅い動きが意識されそうです。

【ビットコイン価格の注目ポイント】

68990ドル:史上最高値
48200ドル:2022年1-6月の高値
30000ドル:心理的な節目
20440ドル:昨日の高値

20340ドル:現在値

20230ドル:ボリンジャーバンド日足の+2σ水準
20000ドル:心理的な節目
19370ドル:ボリンジャーバンド日足の中心線
19000ドル:昨日の安値
18510ドル:ボリンジャーバンド日足の-2σ水準
17630ドル:2022年1-6月の安値

(注)上記の暗号資産の価格に関しましては注釈がない限りInvesting.com社のデータを参照しております。

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