資産防衛 (22/10/07)

昨日の暗号資産取引は、ビットコインが小幅に上昇しての推移となっています。

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資産防衛 (22/10/07)

資産防衛

主要暗号資産価格【日本時間6時】

ビットコイン:20049.3ドル(+0.27%)
イーサリアム:1363.29ドル(+1.32%)
リップル:0.49958ドル(+1.23%)
ビットコインキャッシュ:119.1ドル(-2.38%)

【概況】

昨日の暗号資産取引は、ビットコインが小幅に上昇しての推移となっています。ドルの上昇や米株の続落といった逆風はあったものの、底堅い動きが展開されました。その他のコインはまちまちでの推移となっていますが、全体的に底堅い動きが意識されたということができるのではないでしょうか。とはいえ、FRB高官が相次いでインフレに対する警戒感や金融引き締めに対する積極的な姿勢を示しており、先行きに対する楽観的な見方は後退している状況です。雇用統計次第ではあるものの、目先の上昇は一時的なものとなる可能性もありそうです。

さて、ドル/円が再び145円台に乗せています。前回の介入の水準であり、そこからは伸び悩んでいるものの日米の金融政策の違いからドル/円は上値を拡大しやすいとった予想が強まっているように見えるところです。FXの詳しい予想に関してはここでは割愛させていただきますが、円安に伴う物価高が庶民に打撃を与えているといった論調が増えているところではあります。

そうしたものの中に、家計を防衛するためにマイカーを手放し、がん保険も解約し、といった節約を勧めるものがありました。そして、最後にドル預金や小額投資への挑戦を勧めていました。こういった節約志向は経済全体を委縮させるため、一概に良いことかといわれると疑問が残るところもあるのですが、実際問題としてはやむを得ないところはあるでしょう。しかし、投資などで積極的に増やしましょう、という話へと進んでいきにくいのはアナリストをやっていて歯がゆく感じるところではあります。仮に円安がさらに進むと考えるのであれば、FXでドル/円を買うのが手っ取り早いですし、今は下落していますが、ビットコインも円ベースで購入すれば、今後の上昇が期待できる資産ということができるでしょう。

もちろん、リスクのある取引であるためさらに生活が苦しくなる可能性もあります。しかし、こういった時だからこそ投資に目を向けることも必要なのではないでしょうか。マイカーを手放せと言われても難しい人もいらっしゃるでしょう。保険を解約しろと言われてもいざという時のセーフティーネットを手放すことに抵抗を感じる人もいらっしゃるでしょう。であるならば、増やす方向へと目を向けることも重要なのではないでしょうか。

とはいえ、いきなり増やせと言われても難しいでしょうし、右も左もわからないまま投資の世界に参入するのはリスクが大きいのも事実です。特に暗号資産取引は投機的な側面があるため、慎重な対応が求められる市場だと思います。現状は比較的好機だとは考えていますが、それでもどういったものかをよく吟味した上で、さらに無理のない範囲で行うべきものであると思います。もちろん、吟味したうえで難しいと判断し、参入を見送るというのもまた選択の一つでしょう。

【ビットコイン節目】

ビットコインは日足のボリンジャーバンドの+2σである20350ドル前後の水準で抑えられて下落しており、目先は20000ドルを挟んでの動きです。ここを割り込んだ場合は中心線である19410ドル前後の水準が意識されそうです。

【ビットコインチャート分析】

【ビットコインチャート分析】

ビットコインの日足のボリンジャーバンドを見ると、バンドの+2σまで上昇したものの、そこで抑えられる格好となっています。バンドの±2が横ばいとなっており、レンジ圏での動きが意識されやすい状況です。目先は軟調地合いが継続しているため、バンドの中心線まで下落する可能性が高そうです。

またストキャスティクスを見ると、%Kは高値圏での動きとなっていましたが、腰折れから下落して高値圏から転落する動きとなっています。このまま下落基調が維持されるかどうかに注目です。一方、%Dは上昇基調を維持して高値圏での推移です。現状はまだ底堅い動きが意識されそうですが、%Kが下落基調を強めた場合、売りの流れが強まる可能性はあるでしょう。%Dの方向感にも注意が必要で、これが高値圏での動きを維持した場合は底堅い動きから持ち直す動きとなるでしょう。

ビットコインの4時間足のボリンジャーバンドを見ると、バンドの+2σと中心線で挟まれたレンジを動いています。目先は中心線で支えられてじり高基調となっています。底堅い動きとなっており、このまま再度バンドの+2σを目指して上昇することができるかに注目です。ただ、バンド幅が縮小傾向を強めてきており、市場にはエネルギーが蓄積されてきています。とはいえ、まだ縮小の余地があるため、しばらくはレンジ圏での動きとなる可能性のが高そうです。

ストキャスティクスで見ると%K、%Dがデッドクロスからの下落となっています。ただ、%Kはここにきて上昇に転じており、このまま上昇基調を維持できるかに注目です。一方、%Dは下落基調を強めており、上値を抑えそうです。仮に%Kが再度腰折れして下値圏を目指す形となった場合は売り圧力が強まりバンドの中心線を抜けてバンドの-2σまで下落といった動きとなる可能性があるでしょう。

【ビットコイン価格の注目ポイント】

68990ドル:史上最高値
48200ドル:2022年1-6月の高値
30000ドル:心理的な節目
20440ドル:昨日の高値
20350ドル:ボリンジャーバンド日足の+2σ水準

20050ドル:現在値

20000ドル:心理的な節目
19410ドル:ボリンジャーバンド日足の中心線
19900ドル:昨日の安値
18460ドル:ボリンジャーバンド日足の-2σ水準
17630ドル:2022年1-6月の安値

(注)上記の暗号資産の価格に関しましては注釈がない限りInvesting.com社のデータを参照しております。

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