ビットコインの価格分析『ファンダメンタルズ的にもテクニカル的にもブル相場の到来を示唆』(10/29)

ビットコイン円相場は今週は一時308.3万円まで上昇しました。

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ビットコインの価格分析『ファンダメンタルズ的にもテクニカル的にもブル相場の到来を示唆』(10/29)

1. 直近1週間のBTC相場

1.	直近1週間のBTC相場

今週(10/23−10/29)のビットコイン円相場は、週初283.8万円で寄り付いたあと、早々に週間安値282.4万円まで下落しました。しかし、売り一巡後に下げ渋ると、米利上げペースの鈍化期待(米ウォールストリート・ジャーナル紙のニック記者やサンフランシスコ連銀デイリー総裁、セントルイス連銀ブラード総裁によるハト派的な発言)や、それに伴う市場心理の急速な回復(米金利低下→株式市場反発→リスクオン再開)、米ドル指数の急低下(米ドルと逆相関性の強いビットコインに上昇圧力)、暗号資産積極派と評価されるリシ・スナク氏の次期英国首相就任決定、強力なレジスタンスとして意識されてきた295万円付近の抵抗帯や対円の節目300.0万円および対ドルの節目20000ドル突破に伴う仕掛け的なビットコイン買い圧力、米経済指標や米ハイテク企業決算の冴えない結果(米10年債利回りは10/21に記録した4.33%から3.89%まで急低下)、

世界的な利上げペースの減速期待(カナダ中銀が市場予想の75bp利上げに対して50bpの利上げに留めた他、ECB理事会も予想以上にハト派的な結果)、CFTC委員長による「イーサリアムは証券に該当しない」との発言に端を発した時価総額第2位のETHの急上昇(暗号資産市場全体に広がる楽観ムード)が支援材料となり、週央にかけて、9/13以来、約1カ月半ぶり高値となる308.3万円まで急伸しました。週後半以降は、シンガポール金融通貨庁(MAS)による投資家保護を目的とした規制強化案公表などが重石となるも下値は堅く、本稿執筆時点(日本時間10/29午後12時30分現在)では、306.1万円前後で推移しております。

以下、テクニカル分析の観点でビットコイン円相場の先行きを考察いたします。

2. 移動平均線(テクニカル分析)

2.	移動平均線(テクニカル分析)

ビットコイン円相場の上昇を受けて、ローソク足は強力なレジスタンスとして市場参加者に意識されてきた90日移動平均線をついに突破しました。現時点では強い売りシグナルを示唆する弱気のパーフェクトオーダー(上から順番に200日線、90日線、21日線が並ぶ状態)が続いていますが、来週中には、21日線と90日線のゴールデンクロスを経て、弱気のパーフェクトオーダーが消失するため(強い売りシグナルが消失するため)、地合いの好転に期待されます。

3. ボリンジャーバンド(テクニカル分析)

3.	ボリンジャーバンド(テクニカル分析)

ビットコイン円相場の上昇を受けて、ローソク足はボリンジャーミッドバンドの上方ブレイクに成功しました。ミッドバンドの傾きが右肩上がりにシフトした他、強い上昇トレンド入りを示唆する強気のバンドウォーク(ローソク足がボリンジャーバンド上限に沿って上昇し続ける状態)も成立するなど、テクニカル的に見て、地合いの好転が期待されます(バンドウォーク発生中は本格的な上昇トレンド入り=一番バスへの乗り込みが意識されるため、オシレータ系インジケータが機能し辛く、逆張り勢を中心とした売り圧力が弱まる傾向あり)。

4. 一目均衡表(テクニカル分析)

4.	一目均衡表(テクニカル分析)

約1カ月半に亘り続いた直近レンジ(260.0−300.0万円)の上方ブレイクを受けて、ローソク足は一目均衡表雲上限をついに突破しました。転換線の基準線上抜けや、遅行線の26日前のローソク足上抜けと合わせて、強い買いシグナルを示唆する「三役好転」が実現したため、テクニカル的に見て、地合いは強いと判断できます(レンジ相場の終焉→上昇トレンドの始まりを想定)。

5. RSI(テクニカル分析)

5.	RSI(テクニカル分析)

約1カ月半に亘り続いた直近レンジ(260.0万円−300.0万円)の上方ブレイクを受けて、オシレータ系インジケータのRSI(Relative Strength Index)は、本年4月以来、約7ヵ月ぶり高水準(65%−70%ゾーン)まで上昇しました。過熱感(買われ過ぎ感)を示唆する70%ラインに接近しつつありますが、強気のバンドウォーク発生中(本格的な上昇トレンド発生中)はオシレータ系インジケータが機能しづらくなる傾向があるため、安易な逆張りは避けたいところ。

6. まとめ

6.	まとめ

ビットコイン円相場は約1カ月半に亘り続いた260.0万円−300.0万円レンジを上方ブレイクすると、今週は一時308.3万円まで上昇しました。この間、ローソク足が主要レジスタンスポイント(一目均衡表雲上限や90日移動平均線、対円の節目300.0万円や対ドルの節目20000ドルなど)を軒並み上抜けした他、強い買いシグナルを示唆する「三役好転」「強気のバンドウォーク」が成立するなど、テクニカル的に見て、地合いの好転(上昇トレンドの本格スタート)を期待させるチャート形状となりつつあります(目先は21日移動平均線と90日移動平均線のゴールデンクロスを試すシナリオを想定)。ファンダメンタルズ的に見ても、世界的な利上げペースの鈍化期待(米ウォールストリート・ジャーナル紙のニック記者による10/21のハト派的な発言や、カナダ中銀による10/26の市場予想を下回る利上げ実施、10/27のECB理事会でのハト派的な結果)や、それに伴うリスクアセットの上昇期待(世界的な長期金利低下→リスクオン再開→株高・リスクアセット上昇)、大手企業によるクリプト事業への参入報道など、ビットコイン円相場の上昇を連想させる材料が増えつつあります。

世界的な規制強化の思惑や、PoW通貨への逆風など不安要素もいくつか残っていますが、当面はネガティブ材料よりポジティブ材料に焦点が当たり易くなると見られるため、当方では、ビットコイン円相場の上昇をメインシナリオとして予想いたします(テクニカル的にもファンダメンタルズ的にも上昇トレンドの本格再開を想起。BTCオプション市場もアップサイドを織り込む動きが活発化)。

来週の予想レンジ(BTCJPY): 280.0万円−330.0万円

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