ビットコイン価格分析『テクニカル的にもファンダメンタルズ的にも上昇トレンド再開に期待』(11/5朝)

ビットコイン円相場は約1カ月半に亘り続いた「260.0万円−300.0万円」レンジを上抜けすると今週末にかけて311.8万円まで上昇しました。

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ビットコイン価格分析『テクニカル的にもファンダメンタルズ的にも上昇トレンド再開に期待』(11/5朝)

『テクニカル的にもファンダメンタルズ的にも上昇トレンド再開に期待』

『テクニカル的にもファンダメンタルズ的にも上昇トレンド再開に期待』

今週(10/30−11/5)のビットコイン円相場は、週初306.8万円で寄り付いたあと、世界的な利上げペース鈍化期待や、株式市場の堅調推移、暗号資産市場全体に広がる楽観ムード、香港政府による暗号資産ビジネスに関する前向きな発言(香港政府は個人投資家による暗号資産や暗号資産連動ETFの取引を容認した他、陳茂波財政官も「当局が個人投資家に対して仮想資産への適度なアクセスを付与するための協議プロセスを開始する」と発言)、テクニカル的な地合いの強さ(強い買いシグナルを示唆する三役好転成立)が支援材料となり、翌10/31に、一時309.3万円まで上昇しました。

しかし、10/29に記録した直近高値310.6万円をバックに伸び悩むと、米WSJ紙のニック記者による「米FRBのターミナルレートが予想よりも高くなる可能性がある」とのタカ派ツイートや、対主要通貨での円買い圧力(ドル円下落→ビットコイン円連れ安)、FOMCを控えた警戒感、PeckShield社による2022年10月の暗号資産不正流出額が過去最多を更新したとのネガティブツイート、米FOMCでの4会合連続となる75bpの利上げ実施、パウエルFRB議長による「最終的な金利水準は従来の想定よりも高くなった」「利上げ停止を考えるのは非常に時期尚早」とのタカ派的な発言、上記を背景とした米金利急上昇とそれに伴うドル高再開が重石となり、週後半にかけて、週間安値296.7万円まで下落しました。もっとも、売り一巡後に下げ渋ると、米10月失業率の悪化に端を発した米長期金利の急低下(米ドル売り)や、それに伴うリスクオン再開(株高・リスクアセット上昇)が支援材料となり、週末にかけて、週間高値311.8万円まで反発しました。引けにかけて小反落するも下値は堅く、本稿執筆時点(日本時間11/5午前2時00分現在)では、305.7万円前後で推移しております。

以下、テクニカル分析の観点でビットコイン円相場の先行きを考察いたします。

2. 移動平均線(テクニカル分析)

2.	移動平均線(テクニカル分析)

ビットコイン円相場の急伸を受けて、ローソク足は強力なレジスタンスとして意識されてきた90日移動平均線を明確に突破すると共に、21日移動平均線と90日移動平均線のゴールデンクロスを経て、長らく続いてきた弱気のパーフェクトオーダー(上から順番に200日移動平均線、90日移動平均線、21日移動平均線が並ぶ状態)も消滅しました。テクニカル的に見て、地合いの好転が期待されます。目先は328.5万円前後に位置する200日移動平均線を試すシナリオが想定されます。

3. ボリンジャーバンド(テクニカル分析)

3.	ボリンジャーバンド(テクニカル分析)

ビットコイン円相場の急伸を受けて、ローソク足はボリンジャーミッドバンド上側での堅調推移が続いております。ミッドバンドの傾きも右肩上がりの傾斜を強めるなど、テクニカル的に見て、地合いの好転を印象付けるチャート形状となりつつあります。週末にかけて、ボリンジャーバンド上限にも接触しており、来週はボリンジャーバンド上限に沿って上昇を続ける強気のバンドウォーク(強い上昇トレンド入りを示唆)の成立に期待が集まりそうです。

4. 一目均衡表(テクニカル分析)

4.	一目均衡表(テクニカル分析)

ビットコイン円相場の急伸を受けて、ローソク足は強いレジスタンスとして意識されてきた一目均衡表雲上限を明確に突破しました。転換線の基準線上抜けや、遅行線の26日前のローソク足上抜けと合わせて、強い買いシグナルを示唆する「一目均衡表三役好転」が実現しており、テクニカル的に見て、地合いは強いと判断できます。

5. RSI(テクニカル分析)

5.	RSI(テクニカル分析)

ビットコイン円相場の急伸を受けて、オシレータ系インジケータのRSI(Relative Strength Index)は、約7ヵ月ぶり高水準(60%−70%ゾーン)での高止まり状態が続いています。過熱感(買われ過ぎ感)を示唆する70%ラインに接近しつつあるものの、本格的な上昇トレンド発生の可能性もあるため、安易な逆張りには引き続き警戒が必要でしょう(トレンド形成の初期段階はオシレータインジケータが機能しづらい)。

6. まとめ

6.	まとめ

ビットコイン円相場は約1カ月半に亘り続いた「260.0万円−300.0万円」レンジを上抜けすると、今週末にかけて、9/13以来、約1カ月半ぶり高値となる311.8万円まで上昇しました。この間、ローソク足が主要レジスタンスラインを軒並み上抜けした他、強い買いシグナル(21日移動平均線と90日線のゴールデンクロスや、一目均衡表三役好転など)も複数点灯するなど、テクニカル的に見て、地合いは強いと判断できます。

また、ファンダメンタルズ的に見ても、米国の利上げペース鈍化期待(米FOMC声明文に「将来の利上げペース決定にあたっては、これまでの金融引き締めの累積的な影響や、金融政策が経済活動やインフレに影響を与えるまでのタイムラグ、経済・金融情勢の変化を考慮するとの文言追加」や、世界的な利上げペース鈍化期待(米国以外の国でも、例えばカナダ中銀や欧州中銀、豪中銀などで金融引き締めペースを和らげる動き)、大手企業によるクリプト事業への参入報道、香港政府による前向きな取り組み(シンガポールの規制強化に絡むネガティブ報道を相殺するポジティブ材料)など、ビットコイン円相場の上昇を連想させる材料が増えつつあります(パウエルFRB議長によるターミナルレート引き上げに関するサプライズ発言が出たにも係わらずビットコイン円相場の下げ幅は限定的→下値の堅さを再確認)。

以上を踏まえ、当方ではビットコイン円相場の上昇を来週のメインシナリオとして予想いたします(テクニカル的にもファンダメンタルズ的にも上昇トレンド再開に期待。来週発表される米CPIが弱含む場合や、米当局者より慎重な発言が出てくる場合には、米金利上昇→株高→リスクアセット上昇の波及経路でビットコイン円相場に強い上昇圧力がもたらされる可能性あり。一方、米CPIが強含む場合や、米当局者よりターミナルレート引き上げに関する詳細な言及が見られる場合には、米金利上昇→ドル高→リスクアセット下落の経路で一時的にビットコインに下押し圧力が加わる恐れあり)。

来週の予想レンジ(BTCJPY): 280.0万円−330.0万円

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