雇用統計を受けて (22/11/07)

先週末の暗号資産取引は、ビットコインが大きく上昇しての推移となりました。

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雇用統計を受けて (22/11/07)

雇用統計を受けて

主要暗号資産価格【日本時間6時】

ビットコイン:21204.2ドル(-0.70%)
イーサリアム:1611.90ドル(-1.20%)
リップル:0.48293ドル(-3.28%)
ビットコインキャッシュ:120.2ドル(-3.30%)

【概況】

先週末の暗号資産取引は、ビットコインが大きく上昇しての推移となりました。金曜日に米雇用統計が発表されましたが、平均時給が前月比で上昇したものの、失業率が市場予想よりも悪化する結果となりました。また、非農業部門雇用者数は市場予想を上回る一方、前回よりは悪化しており、全体的に見れば判断のつきにくい結果ということができるでしょう。

しかし、エバンス・シカゴ連銀総裁が将来の利上げ停止に関する発言をしたことで、リスク志向の動きが強まる展開となり、ダウは結局400ドル超の上昇となって引けています。そして、米国の金融引き締めに対する警戒感が後退したことを受けて米短期債利回りが低下し、ドルも大きく下落する流れとなっています。こうした動きを受けてビットコインも大きく上昇しており、その他のコインもしっかりとした動きが展開されました。

さて、上記のように米雇用統計はやや判断に迷う結果となったわけですが、先週金曜日の『FOMCと雇用統計』にも書いたように、よほど予想からかけ離れた結果にならない限りはどういった結果であろうとリスク志向の動きが強まりやすい局面と予想しましたが、概ねその通りの動きということができそうです。市場は米国の金融引き締めに対する警戒感が高まっており、その流れが修正される流れとなりました。

そして、今回の結果を受けて先物市場では12月の金融政策に関して50bpの利上げを完全に織り込む一方、75bpの利上げを21.4%織り込む形となっています。状況としては大幅利上げの可能性が低下しているところです。こうした中でインフレに対する警戒感が高まったり、経済指標が好調となった場合は注意が必要となるでしょう。

しかも、今週10日に米国では消費者物価指数が発表となります。これでインフレに対する警戒感が強まった場合、ここまでの動きに対する修正の動きも相まってリスク回避的な動きが強まることになるでしょう。そうなれば暗号資産市場にも売り圧力が強まることとなりそうです。

いずれにせよ、消費者物価指数は米国の金融政策に大きな影響を与えるものと思われます。米国の利上げ減速に対する期待感が意識される中での発表となるだけに、雇用統計の時とは逆の環境となっています。このあたりは慎重に見極める必要があるでしょう。

【ビットコイン節目】

ビットコインは日足のボリンジャーバンドの中心線である20150ドル前後の水準を目指す動きから持ち直し、再度バンドの+2σである21610ドル前後の水準まで持ち直しています。現状は+2σと中心線に挟まれたレンジとなりそうで、この二つの価格と心理的な節目である20000ドルが意識されることとなりそうです。

【ビットコインチャート分析】

【ビットコインチャート分析】

ビットコインの日足のボリンジャーバンドを見ると、バンドの+2σから調整の動きが入り、中心線を目指しての動きとなりましたが、中心線には届かずに再度+2σまで上昇しています。バンドの-2σの上昇の勢いが弱いものの、バンドの±2σは上昇しての動きです。バンドブレイクからバンドウォークといった動きにはなりにくいもののトレンドそのものは上向きです。一時的に調整の動きが入りやすいものの、底堅い動きであり、上昇トレンドが維持されそうです。

またストキャスティクスを見ると、%K、%Dはデッドクロスから下落して高値圏から転落する動きとなりましたが、目先は持ち直し基調から再度高値圏での推移となっています。買い優勢の流れではありますが、%Kが転落となっており、このまま下落基調を維持するかどうかに注目です。仮に%Kが下落基調を維持して高値圏から転落する動きとなれば調整売りの流れが意識されそうです。

今日は週初ですので、週足分析をやっていこうと思います。

ビットコインの週足のボリンジャーバンドを見ると、バンドのの中心線を挟んでの動きとなっています。目先はバンドの中心線を上抜ける形であり、ここからバンドの+2σまで上昇することができるかどうかに注目です。バンド幅がかなり狭くなっているので、市場にはエネルギーが蓄積されています。動き出したら大きくなる可能性が高まっているだけに、まずは方向感の見極めが必要となりそうです。

ストキャスティクスで見ると%K、%Dがゴールデンクロスからの上昇となっています。目先は%Kが腰折れ気配ですが、まだ売りの流れが強まるかどうかは不透明です。%Dの方向感にもよりますが、流れとしては底堅い動きが意識されそうです。

【ビットコイン価格の注目ポイント】

68990ドル:史上最高値
48200ドル:2022年1-6月の高値
30000ドル:心理的な節目
21610ドル:ボリンジャーバンド日足の+2σ水準
21360ドル:昨日の高値

21200ドル:現在値

21150ドル:昨日の安値
20150ドル:ボリンジャーバンド日足の中心線
20000ドル:心理的な節目
18680ドル:ボリンジャーバンド日足の-2σ水準
17630ドル:2022年1-6月の安値

(注)上記の暗号資産の価格に関しましては注釈がない限りInvesting.com社のデータを参照しております。

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