バイナンスがFTX買収を撤回 (22/11/10)

昨日の暗号資産取引は、ビットコインが大幅続落となって推移しています。

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バイナンスがFTX買収を撤回 (22/11/10)

バイナンスがFTX買収を撤回

主要暗号資産価格【日本時間6時】

ビットコイン:16243.9ドル(-10.61%)
イーサリアム:1161.45ドル(-11.49%)
リップル:0.35020ドル(-11.67%)
ビットコインキャッシュ:97.6ドル(-4.59%)

【概況】

昨日の暗号資産取引は、ビットコインが大幅続落となって推移しています。バイナンスがFTX買収を撤回との報道が流れたことで売り圧力が強まる展開となっています。その他のコインも下げ幅を拡大しており、市場には警戒感が強まる状況となっています。また、米株も大きく下落しており、さらにドル高となっていることで売り圧力が強まりやすい局面となっています。

さて、昨日の『バイナンスがFTXを買収へ』で今回の問題が解消されていけば、現状の水準は買い場となる可能性も、と書きましたが、状況は大きく悪化しています。WSJはFTXは最大80億ドルの流動性不足に直面していると報じており、FTXの投資家は追加資金が無ければ破産法申請の可能性大と告げられるとも報じられています。今後どういった展開となるかに注目ではありますが、しばらくは問題が解消される可能性が低くなったと言わざるを得ないところではないでしょうか。

また、米SECがFTXへの調査を拡大しているとの報道も流れています。これは今回の問題が発生する以前から行われていたものであり、FTXの米国子会社であるFTX.USが取り扱っているトークンなどの資産の一部やFTXの貸付商品が米国豊穣の有価証券に該当する可能性があり、SECに登録したうえで米投資家に販売すべきだったとSECは考えており、仮にそうだった場合は取引所に関する法律に抵触している可能性があるとのことです。こうした状況下でバイナンスも買収を撤回へとかじを切ったようです。

仮にFTXが破産法申請ということになれば暗号資産市場全体に対する警戒感がさらに広がるといったことにもなりかねません。そうなればポジションの投げ売りが加速する可能性が高まり、ここからさらに下値を拡大といった展開も予想されるところです。

問題は暗号資産市場が崩れた際に株式市場などのいわゆる伝統的な市場にどの程度影響を及ぼすのかといったところでしょう。最近は株式市場に比べてボラティリティが少ないと言われていた暗号資産市場ですが、ここにきて急激な動きに見舞われています。ただ、この動きが株式市場などに波及しているかといわれるとまだはっきりしないところではあります。確かに昨日はダウが大きく下落しましたが、一昨日に関してはダウは堅調地合いでの推移となっています。

そう考えると、株式市場の変動が暗号資産市場に与える影響と比べると暗号資産市場の変動が株式市場に与える影響は小さいと言えるのかもしれません。ビットコインがポートフォリオに占める割合が小さければ、株を切ってまで対応するということも少ないのかもしれません。であるならば、スパイラル的な下落局面は避けられるかも知れません。

とはいえ、今日は米消費者物価指数の発表があり、株式市場が動揺する可能性があります。仮に米株が大幅続落といった展開となった場合、その影響が暗号資産市場に及ぶ展開は頭に入れておいたほうが良いでしょう。逆に株価が持ち直せば、一時的には暗号資産が下げ渋るといったこともありそうです。

【ビットコイン節目】

ビットコインは日足のボリンジャーバンドの-2σである17790ドルを大きく下回る水準での推移となっています。年初来の安値である17630ドルをブレイクしており、下値のめどが見えにくくなっています。心理的な節目である15000ドルなどが意識されそうです。押し戻した場合はバンドの-2σや20000ドル、中心線である20030ドル前後の水準が意識されそうです。

【ビットコインチャート分析】

【ビットコインチャート分析】

ビットコインの日足のボリンジャーバンドを見ると、バンドの-2σをブレイクしてバンドウォークとなっています。バンドの+2σが上昇しており、バンド幅の拡大を伴いながらの動きであり、ここからさらに下値を拡大する可能性もありそうです。ただ、目先に関してはバンドの-2σからの乖離が大きくなっているため、修正が入る可能性はありそうです。ただ、バンド幅の拡大基調が継続しているため、安易な押し目買いはリスクが高そうです。

またストキャスティクスを見ると、%K、%Dはデッドクロスから下落しての動きです。下落の勢いが強まっており、%Kは下値圏に入っています。%Dも下落の勢いが強く、そろそろ下値圏に入りそうで、売り優勢の流れが継続している状況といえそうです。

ビットコインの4時間足のボリンジャーバンドを見ると、バンドの-2σをバンドブレイクからバンドウォークする展開が継続しています。ただ、バンドの+2σの上昇の勢いが落ちており、ここから下落に転じた場合はトレンドそのものは下向きながらも一時的には調整の動きが意識されやすい形となるでしょう。バンドの+2σの方向感に注意しながらの対応となりそうです。

ストキャスティクスで見ると%K、%Dがデッドクロスからの下落で下値圏での推移です。下値余地はほとんどありませんが、まだ売り優勢の展開と言えそうです。

【ビットコイン価格の注目ポイント】

68990ドル:史上最高値
48200ドル:2022年1-6月の高値
22260ドル:ボリンジャーバンド日足の+2σ水準
20030ドル:ボリンジャーバンド日足の中心線
20000ドル:心理的な節目
18580ドル:昨日の高値
17790ドル:ボリンジャーバンド日足の-2σ水準
17630ドル:2022年1-6月の安値

16240ドル:現在値

16150ドル:昨日の安値
15000ドル:心理的な節目

(注)上記の暗号資産の価格に関しましては注釈がない限りInvesting.com社のデータを参照しております

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