実体経済への影響 (22/11/14)

先週末の暗号資産取引は、ビットコインが軟調地合いとなって推移しています。

関連通貨:

実体経済への影響 (22/11/14)

実体経済への影響

主要暗号資産価格【日本時間6時】

ビットコイン:16482.7ドル(-2.02%)
イーサリアム:1218.72ドル(-3.75%)
リップル:0.33732ドル(-7.43%)
ビットコインキャッシュ:100.4ドル(-2.24%)

【概況】

先週末の暗号資産取引は、ビットコインが軟調地合いとなって推移しています。木曜日に米国の消費者物価指数の発表を受けて大きく持ち直したものの、修正の動きが強まる展開となっています。金曜日の米国株式市場は堅調地合いとなっており、ドルも大きく下落していたことを考えると、ビットコイン相場にとっては地合いの悪さが意識される状況ということができるでしょう。また、その他のコインも下落基調を強めており、暗号資産市場全体に売りの流れが意識される状況ということができそうです。

FTXが米連邦破産法11条の適用を申請して経営破綻といったニュースが相場の下落を主導する展開となっていますが、土曜・日曜にかけて下落したことはある意味においては投資家にとっても対応しやすい環境ということはできるでしょう。つまり、月曜の朝に窓を開けて急落といったことが起こっていれば、市場はパニックに陥った可能性もあり、土日でも動いていたことでそういった事態は避けられる可能性が高いのではないかとみています。

さて、今回のいわゆるFTXショックとでも言うべき問題ですが、実体経済に与える影響はどの程度なのか、といった点は考える必要がありそうです。直近の動きを見る限り、米株は消費者物価指数を好感しているという事情はあるにせよ、しっかりとした動きを見せています。ビットコインが急落したことで損失を穴埋めするために他の資産を売る動きがあるのではないかといった指摘もありましたが、現状においてはそういった動きはあったかもしれませんが、大きなものとはなっていないと言えるでしょう。

もちろん、今後の展開についてはまだまだ予断を許さないところではありますが、米証券取引委員会のゲンスラー委員長はCNBCのインタビューの中で今回の問題に関して調査を行っているとし、暗号資産の世界は数少ないプレーヤーを中心に成り立っており、問題は連鎖しうると指摘しています。その一方でFTXの問題は金融領域で古くからあるものだと述べており、そこまで警戒感を高めているわけではなさそうです。

仮にここから問題が連鎖したとしても、プレーヤーが少なければ実体経済に対する影響は大きなものとはならない可能性が高いでしょう。機関投資家の参入が急増しているといった指摘も以前にはありましたが、実際に多くの資金を暗号資産に投じているわけではなく、ポートフォリオの一環として小額を振り分けているといったところではなかったのかと思われます。であるならば、ビットコインなどが大きく下落しても、その他の資産まで投げ売りするといったことにはなりにくいと考えられます。

であるならば、実体経済に与える影響はそれほど大きなものにはならないのではないでしょうか。仮に実体経済が現状の流れを維持して持ち直すということになれば、ビットコインなどの下落も一服する可能性もあるでしょう。FTXの問題が解決に向かうことが条件にはなると思われますが、チャプター11を申請したことで、材料としては徐々に出尽くし感が漂うでしょう。とはいえ、まだ問題が拡大する可能性は十分にあるので、慎重な対応が必要であることは言うまでもないでしょう。

【ビットコイン節目】

ビットコインは日足のボリンジャーバンドの-2σである16110ドル前後の水準を意識しての動きとなっています。一時乖離が大きくなったことで調整の動きが入りましたが、目先は再度下値を追う動きとなっています。このまま下落基調を強めた場合は15000ドルが心理的な節目として意識されそうです。持ち直した場合はバンドの中心線である19540ドル前後の水準が意識されそうです。

【ビットコインチャート分析】

【ビットコインチャート分析】

ビットコインの日足のボリンジャーバンドを見ると、バンドの-2σをブレイクしての動きとなりましたが、乖離が大きくなったことで調整の動きが意識されました。しかし、バンド幅の拡大基調が維持されたことで上値を抑えられ、バンドウォークが継続する展開となっています。ここからさらに下落する可能性も十分にあるので注意が必要です。まだバンドの+2σは上昇基調となっていますが、これが横ばいから下落となれば一時的に調整の買いが入りそうです。

またストキャスティクスを見ると、%K、%Dは一時持ち直す動きを見せましたが、再度下落しています。%Kは下値圏に入っており、%Dもそろそろ下値圏に入りそうです。流れとしては売り優勢の局面であり、下値を拡大しやすい状況ということができそうです。

今日は週初ですので、週足分析をやっていこうと思います。

ビットコインの週足のボリンジャーバンドを見ると、バンドの-2σと中心線で挟まれたレンジを動いており、中心線まで持ち直したものの、そこで抑えられて下落しています。バンドの-2σまで下落しており、ここからバンドブレイクからバンドウォークといった動きになるかどうかに注目です。バンド幅が緩やかに拡大しているため、バンドウォークとなる可能性も十分にあるでしょう。バンドの+2σの方向感に注意しながらの対応となりそうです。

ストキャスティクスで見ると%K、%Dが持ち直し基調となっていましたが、目先は再度下落しており、%Kは下値圏に入っています。%Dもそろそろ下値圏に入りそうで、警戒感が高まる状況となっています。このまま下値圏での推移を継続することになれば、売り圧力が強まりバンドウォークが視野に入るため注意が必要でしょう。

【ビットコイン価格の注目ポイント】

68990ドル:史上最高値
48200ドル:2022年1-6月の高値
22970ドル:ボリンジャーバンド日足の+2σ水準
20000ドル:心理的な節目
19540ドル:ボリンジャーバンド日足の中心線
17630ドル:2022年1-6月の安値
16950ドル:昨日の高値

16480ドル:現在値

16460ドル:昨日の安値
16110ドル:ボリンジャーバンド日足の-2σ水準
15000ドル:心理的な節目

(注)上記の暗号資産の価格に関しましては注釈がない限りInvesting.com社のデータを参照しております。

関連記事

ページトップへ戻る