地政学的リスク (22/11/16)

昨日の暗号資産取引は、ビットコインが上昇しての推移となっています。

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地政学的リスク (22/11/16)

地政学的リスク

主要暗号資産価格【日本時間6時】

ビットコイン:16839.0ドル(+3.41%)
イーサリアム:1253.41ドル(+2.96%)
リップル:0.38248ドル(+3.76%)
ビットコインキャッシュ:103.4ドル(+1.67%)

【概況】

昨日の暗号資産取引は、ビットコインが上昇しての推移となっています。その他のコインも上昇しており、市場全体に買い意欲が強まる状況となっています。米国の卸売物価指数が市場予想を下回ったことを受けてインフレ懸念が後退し、米国の利上げペースの減速に対する期待感が高まったことでリスク志向の動きが強まる状況となっています。ダウは一時450ドル高となり、米国債利回りは大きく低下しました。

しかし、ロシアのミサイルがポーランドに着弾し、2人が死亡といった報道が流れたことで地政学的リスクが急速に高まり、ダウが一時200ドル超の下落となるなど警戒感が高まりました。その後、買い戻しの動きが見られて結局プラス圏での引けとなりましたが、先行きに対する警戒感が強まる状況となっています。

現状における暗号資産市場の大きな材料としてはFTXの問題を挙げることができ、バンクマンフリード氏を米国に帰国させる可能性があると関係者が発言しています。また、この問題に関しては暗号資産の貸し出しを手掛ける米BlockFiが破産申請に向けた準備を進めているとの報道もあり、連鎖的に企業倒産が発生する懸念も広がっています。こうした動きを受けてバーFRB副議長は議会上院の銀行住宅都市委員会で暗号資産の取引に関しては効果的な監視が必要との認識を示しています。

その一方で米国の利上げペースの減速に対する期待感が株式市場などを支える動きとなっており、暗号資産市場の衝撃を和らげる可能性はあるのではないかとみていましたが、今回のロシアのミサイルがポーランドに着弾といった報道でその流れも不透明感を増す状況となっています。

今回の報道に関しては第一報でロシアのミサイルとなっていましたが、まだはっきりしないところも多く、軽々と判断すべきではないところとなっています。ロシア側は関与を否定しており、現段階においてはこの問題がどういった経緯をたどるのかは定かではありません。

しかし、ポーランドは一部部隊の警戒態勢レベルを引き上げ、さらにNATO条約第4条の行使を検討しています。仮にロシアからのミサイルであることが判明した場合は第5条の行使も視野に入ってくるだけに、世界情勢が一変する可能性を秘めていると言えるでしょう。もちろん、即座に軍事行動となるかは定かではありませんが、緊張が高まるところです。仮にNATOが参戦などということになれば、世界経済がどうなるのか、想像もしたくないところです。

【ビットコイン節目】

ビットコインは日足のボリンジャーバンドの-2σである15390ドル前後の水準を意識しての動きから目先持ち直し基調となっています。このまま上昇してバンドの中心線である19160ドル前後の水準まで持ち直すことができるかどうかに注目です。上昇した場合、17000ドルや18000ドルは心理的な節目として意識されそうです。

【ビットコインチャート分析】

【ビットコインチャート分析】

ビットコインの日足のボリンジャーバンドを見ると、バンドの-2σをバンドウォークする展開となっていましたが、ここにきて持ち直し基調です。バンドの+2σが下落に転じており、バンドの+2σが下落する流れとなっています。トレンドそのものは下向きですが、バンドブレイクからバンドウォークといった動きにはなりにくい局面であり、一時的には調整の買い戻しが意識されそうです。

またストキャスティクスを見ると、%Kが持ち直し基調で下値圏から外れる動き、%Dは下値圏での動きながらじり高基調といった展開となっています。このまま%Kが上昇基調を維持した場合は買い戻しの動きが強まるでしょう。%Dも下値圏から外れる動きとなる可能性が高まり、買い優勢の展開となりそうです。

ビットコインの4時間足のボリンジャーバンドを見ると、バンドの+2σと-2σで挟まれたレンジを動いており、目先は底堅い動きとなっています。ただ、バンドの+2σでは抑えられており、方向感の見えにくい流れとなっています。ただ、バンド幅は狭く、市場には徐々にエネルギーが蓄積されています。動き出したら大きくなる可能性が高いので、バンドの+2σもしくは-2σでの動きには注意したいところです。

ストキャスティクスで見ると%K、%Dがゴールデンクロスからの上昇となっています。ただ、%Kは一時高値圏に入ったものの、目先は下落に転じて高値圏から転落しています。このまま下落基調が強まれば警戒感が高まるでしょう。一方%Dはじり高基調となっており、底堅い動きが意識されやすい状況です。%Kが持ち直した場合は買い意欲が強まることも考えられるだけに、%Kの方向感に注目です。

【ビットコイン価格の注目ポイント】

68990ドル:史上最高値
48200ドル:2022年1-6月の高値
22930ドル:ボリンジャーバンド日足の+2σ水準
20000ドル:心理的な節目
19160ドル:ボリンジャーバンド日足の中心線
17630ドル:2022年1-6月の安値
17110ドル:昨日の高値

16840ドル:現在値

16540ドル:昨日の安値
15390ドル:ボリンジャーバンド日足の-2σ水準
15000ドル:心理的な節目

(注)上記の暗号資産の価格に関しましては注釈がない限りInvesting.com社のデータを参照しております。

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