暗号資産週報「当面は横方向のもみあい」(11月第3週)

FTX破綻事件前の年初来安値であった6月安値17567ドルが目先のレジスタンスとなりやすい水準であることがわかります。

暗号資産週報「当面は横方向のもみあい」(11月第3週)

今週の暗号資産レンジ

時価総額が大きい3つの暗号資産の週間レンジを示しています。始値は日曜東京午前9時、高値・安値は始値から金曜始値までのレンジのため、それ以降日曜午前9時までのレンジは含まれていません。なお、各レートとも特定業者のレートは示さず対ドルでの気配値となっていることにご留意ください。

今週の暗号資産レンジ

Crypto Index=暗号資産インデックスの詳細は、トップページのサイト右側メニューの「暗号資産分析情報」から「暗号資産インデックス」をクリックしてご覧ください。算出の基準日は2017年9月1日です。また「到達確率チャート」も併せてご利用いただけます。

今週の暗号資産レンジ 2枚目の画像

以下のチャート(上段から上記表の順番)は、到達確率チャートと同じ1時間足・週7日のチャートです。上記レンジに含まれていない前週金曜9時~日曜午前9時の2日間もチャートには表示されています。

今週の振り返りと来週の見通し

今週もドル建てビットコイン(BTC/USD)について、前回執筆時点以降の値動きを振り返りつつ、今後の見通しについて純粋にテクニカルな観点から分析を加えます。使用チャートは、ドル円とユーロの週報で使っているものと同じものです。
このチャートは、ローソク足の足型をそのままに陰陽の着色のみを平均足と同様とすることで、短期的な方向性(白=上昇、黒=下降)を見やすくした独自チャートとなっています。また、一目均衡表を併せて表示することで上下のチャートポイントもわかりやすく示しました。

今週の振り返り(日足)

今週の振り返り(日足)

今週は日足チャートに戻しましたが、FTX破綻事件前の年初来安値であった6月安値17567ドルが目先のレジスタンスとなりやすい水準であることがわかります。また破綻が確定し今後の連鎖破綻などについては現時点ではまだわからないこともあり、先週安値15611ドルを割り込むこともすぐには無さそうというところでしょう。
長期的には今回のFTX問題が暗号資産全体に影を落とすことになると見られますが、短期的にテクニカルな観点からは上述したレンジを中心とした動きとなるものと見ています。4時間足チャートで拡大して見てみましょう。

ここからの見通し(4時間足)

ここからの見通し(4時間足)

4時間足チャートで見ると、上述した2つの水準はサポートとレジスタンスとして来週あたりまでは効いているであろうチャートに見えます。ただ、大きく下げた後のトライアングル(三角もちあい)形成中に見えますので、下に抜ける時には大きく一段安となる可能性があるため、注意が必要です。
来週は15700 ドルをサポートに、17500ドルをレジスタンスとする流れを見ておきます。

今週の主なトピックス

今週の暗号資産関連のニュースの中から、筆者が気になった内容をコメントともに「主なトピックス」として毎週2本取り上げていきます。記事によっては前回執筆日前のトピックスを取り上げることもあります。

取り上げた元記事を確認できるように、ピックアップするソースを日経新聞に絞っています。日経新聞の朝刊と電子版の別と日時を併記してありますので、ご自身の目でお読みいただくと良いと思います。

今週の主なトピックス

*筆者コメント
今週もFTX関連のニュースが目立ちましたが、FTXの日本法人では一部の暗号資産と為替取引が引き続き提供されていたため、為替取引における日本円買いに顧客が殺到した結果、為替市場と極端に乖離した為替レートでの交換が行われることとなりました。
これはFTXの日本法人が入出金を日本円で提供していたため、暗号資産が無くなったり出金できなくなったりするよりはいいと判断した顧客が、同社内で提供される日本円に殺到した結果、一時98円というレートで交換されたとのことです。
このことからわかることは、同社の為替取引は一般にBブックと言われる海外FX業者によくあるノーカバーで全ての取引を相対で取引していた結果、同社内の為替レートのみ極端に円高になったということ。そしてもうひとつは、日本で営業する以上、顧客資産は分別管理されているはずなので、資金が無くなるということは無いのですが、ひょっとしたら同社では分別管理自体が行われていなかったのではないかという疑いもあります。
今後破綻処理に伴って色々なことがわかると思いますが、取引業者の本店が日本ではない取引業者が敬遠される動きが出てくるのではないかと思います。

今週の主なトピックス 2枚目の画像

*筆者コメント
今朝の記事ですがFTXが破綻に至るまでのこの1週間の動きが時系列順にまとめられています。詳細は同記事を読んでいただくと、何が起きたのかよくわかりますが、11月7日にバイナンスがFTXを非難し同社のトークンFTTを清算すると発言、これが今回のFTX取り付け騒ぎの発端となりました。
その後、バイナンスによる救済買収と撤回、FTXの取引停止と破綻とあっという間に進んでいきますが、14日に日本法人は分別管理していると説明しました。上のトピックスで書いた通りですが、これが事実かどうかは今後明らかになるでしょうが、国内法は守っていて欲しいところです。
また米国ではFTXの広告塔として広告に出演していた大谷翔平選手や大阪なおみ選手に対しての損害賠償裁判も起きているようで、FTX破綻に絡む事件はまだまだ続きそうです。

今週のコラム「アストロチャート」

今回のFTX破綻に伴うビットコイン大幅安の動きがアストロチャートではどのような状態だったのかを確認しておきましょう。

今週のコラム「アストロチャート」

先週の月食は全ての金融市場において大きな影響力を及ぼしたと考えていますが、それ以外に各市場で転換と相関が高い配置をチェックしています。詳細は省きますが、ビットコインの場合、黄緑に着色したローソク足が転換につながりやすい配置として示してあります。

直近では5日高値と、下げた後の13日にその日柄がありますが、前者は下げにつながり、後者はいったん下げ止まりといった見方でよいでしょう。次は11月28・29日となっていますので、気をつけたい日柄としてメモしておきましょう。

ディスクレーマー

アセンダント社が提供する本レポートは一般に公開されている情報に基づいて記述されておりますが、その内容の正確さや完全さを保証するものではありません。また、使用されている為替レートは実際の取引レートを提示しているものでもありません。記述されている意見ならびに予想は分析時点のデータを使ったものであり、予告なしに変更する場合もあります。本レポートはあくまでも参考情報であり、アセンダント社および二次的に配信を行う会社は、為替やいかなる金融商品の売買を勧めるものではありません。取引を行う際はリスクを熟知した上、完全なる自己責任において行ってください。アセンダント社および二次的に配信を行う会社は、本レポートの利用あるいは取引により生ずるいかなる損害の責任を負うものではありません。なお、許可無く当レポートの全部もしくは一部の転送、複製、転用、検索可能システムへの保存はご遠慮ください。

関連記事

ページトップへ戻る