過度な楽観? (23/01/23)

先週末の暗号資産取引は、ビットコインが金・土曜日に上昇したものの、日曜日に調整の動きが入りやや上値を抑えられる展開となっています。

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過度な楽観? (23/01/23)

過度な楽観?

主要暗号資産価格【日本時間6時】

ビットコイン:22442.4ドル(-3.00%)
イーサリアム:1611.31ドル(-2.71%)
リップル:0.39763ドル(-3.31%)
ビットコインキャッシュ:127.8ドル(-3.26%)

【概況】

先週末の暗号資産取引は、ビットコインが金・土曜日に上昇したものの、日曜日に調整の動きが入りやや上値を抑えられる展開となっています。流れとしては上昇トレンドが意識されている局面ですが、利食い売りも意識されやすい状況ということが出来るかもしれません。米株が買い戻されたことやドルの上値が抑えられていることなどが好感される状況となっています。その他のコインも日曜日に売られる展開となりましたが、しっかりとした動きは維持されているのではないかと思われる展開となっています。

さて、暗号資産市場は上値を拡大する展開で、ビットコインは一時23300ドルを付ける動きとなっていますが、最大の要因としては米国のインフレ懸念の後退とそれに伴う利上げペースの減速に対する期待感ということになるでしょう。ウォラーFRB理事が『25bpの利上げを支持する』と発言したことなどが意識されていますが、実際に次回のFOMCに関しては25bpの利上げとなる可能性が高まっているのではないでしょうか。

25bpであっても利上げは利上げであり、金融引き締めの長期化に対する警戒感が和らぐわけではありませんが、ECBのクノット・オランダ中銀総裁が『2月と3月の理事会で50bpの利上げを行い、その後も数か月にわたり利上げを継続する』と発言しています。さらに日本も実質的な利上げに踏み切り、今後の展開に注目が集まる局面となっています。こうした中で米国が利上げペースを減速ということになれば、ドルに対する売り圧力が強まりやすくなることは事実でしょう。

米国債券市場においても投資家のインフレに対する警戒感が後退していることが見て取れる状況となっています。米10年債利回りは去年の10/21に高値で4.3354%を付けましたが、そこから下落基調を継続し、今年の1/19に安値で3.3191%まで下落しています。3か月で1%の下落であり、かなり急ピッチで下げていることがわかります。市場には米政策金利のピークが5%に届かない水準でもリセッションが起こる可能性があり、今年の下期に50bpの利下げが必要になるといった見方が示唆されている局面です。

しかし、現状のインフレが鈍化するという金融市場の見方は楽観的過ぎるという見方が根強いことも事実です。そして、その見方は主にFEDなどの金融当局から発せられているという点は注意が必要でしょう。前述のウォラーFRB理事は『インフレが奇跡のように消え去ることは無い』と発言していますし、年内の利下げは考えていないとする理事や連銀総裁が多いところとなっています。

インフレに関しては米経済がリセッションとなるかどうか、中国経済が持ち直すかどうかといったところが影響を与えることも事実です。ウクライナ戦争や気候変動などが商品価格に与える影響も大きな要因です。そうした中で金融と局が現状の楽観的な見方に対する警鐘を鳴らすのは当然と言えば当然と言えるでしょう。

ただ、インフレのピークは過去のものとなったといった予想も、まったく的外れというものではありません。急速に進む金融引き締めが米国の経済を減速させ、それによりインフレが徐々に消失する可能性も現状は十分に考えられるシナリオです。それにより年後半にFEDが利下げを余儀なくされるのであれば、債券を買うという行動は当然ということができるでしょう。

現状の楽観が過度なものなのかどうかの判断は現状ではだんだんしかねるところではありますが、市場の流れとしては債券に対する買いの流れが継続している状況であり、インフレに対する警戒感は後退していることは事実です。個人的にも一時的な上げ下げはあるものの、まだしばらくはこの流れが継続しやすいのではないかと考えています。

【ビットコイン節目】

ビットコインは日足のボリンジャーバンドの+2σである23700ドル前後の水準から調整の動きが入る展開となっています。一時的な上げ下げはあるものの上昇トレンドは意識されていることから再度バンドの+2σを目指す可能性はありそうです。調整の動きが入った場合はバンドの+1σである21510ドル前後の水準や中心線である19330ドル前後、心理的な節目である20000ドルが意識されそうです。

【ビットコインチャート分析】

【ビットコインチャート分析】

ビットコインの日足のボリンジャーバンドを見ると、バンドの+2σから調整の動きが入ったものの、すぐに持ち直して再度バンドの+2σまで上昇する形となっています。目先はそこから調整の動きが入っていますが、バンドの±2σが上昇基調となっており、トレンドそのものが上向きです。流れとしてはバンドの+2σでは調整の動きが入りやすくなるものの、下値は堅く、再度上値を拡大する展開となるのではないかとみています。

またストキャスティクスを見ると、%K、%Dが高値圏での推移を継続しています。目先は下落に転じてデッドクロスとなっており、このまま下落基調が維持されて高値圏から外れる動きとなっていくのかどうかに注目です。特に%Kの動きに注目が集まるところです。仮に高値圏での動きが維持された場合、バンドの+2σを再び目指す動きとなりそうです。

今日は週初ですので週足分析をやっていこうと思います。

ビットコインの週足のボリンジャーバンドを見ると、バンドの+2σまで上昇し、目先は+2σを意識しての動きとなっています。このままバンドブレイクからバンドウォークとなるのかどうかに注目です。現状でバンドの-2σはじり安からほぼ横ばいといった動きであり、バンド幅の拡大はあまり見られていません。たあ、バンド幅自体は比較的狭いので、市場にはエネルギーが蓄積されています。動き出したら大きくなる可能性はありますので、バンドの-2σの方向感に注意しながらの対応となりそうです。現状ではまだレンジ圏での動きとなる可能性も十分にあるでしょう。

ストキャスティクスで見ると%K、%Dがゴールデンクロスからの上昇で一気に高値圏での動きとなっています。目先は%Kが下落に転じていますが、まだ下落の勢いは弱く高値圏での推移です。高値圏での動きを維持した場合、バンドブレイクからバンドウォークといった展開となる可能性が高まるので、%Kの動きには注意が必要でしょう。

【ビットコイン価格の注目ポイント】

68990ドル:史上最高値
25210ドル:2022年7-12月の高値
23700ドル:ボリンジャーバンド日足の+2σ水準
23070ドル:昨日の高値

22440ドル:現在値

22320ドル:昨日の安値
20000ドル:心理的な節目
19330ドル:ボリンジャーバンド日足の中心線
15500ドル:2022年7-12月の安値
14950ドル:ボリンジャーバンド日足の-2σ水準

(注)上記の暗号資産の価格に関しましては注釈がない限りInvesting.com社のデータを参照しております。

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