ビットコイン円、高値圏での底堅い動きが継続中。上昇リスクに引き続き警戒(1/25朝)

週明け23日(月)のビットコイン円相場は高値圏で底堅い動き。

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ビットコイン円、高値圏での底堅い動きが継続中。上昇リスクに引き続き警戒(1/25朝)

ビットコイン円、高値圏での底堅い動きが継続中。上昇リスクに引き続き警戒

〇昨日のビットコイン円、日中301.7万円まで上昇するも米指標の好調等に深夜296.5万円まで反落
〇その後は米長期金利低下とドル売りに299.3万円まで持ち直す
〇ビットコイン円、主要テクニカルポイント上抜け強い買いシグナルも点灯、テクニカルの地合い強い
〇ファンダメンタルズも、FOMCを来週に控え、米国の金融引き締め早期休止観測からのドル売りが追い風
〇本日以降、短期的にも中長期的にも見通しをブルへと変更
〇本日の予想レンジ:290.0万円ー320.0万円

昨日の概況

週明け23日(月)のビットコイン円相場は高値圏で底堅い動き。(1)米金利低下に伴うドル売り圧力(米ドルと逆相関性の強いビットコインに上昇圧力)や、(2)ビットコインの春節アノマリー(中国の春節期間中にビットコイン相場が上昇し易くなるといった季節性)、(3)先週1/19に経営破綻したジェネシス・グローバル・キャピタルの早期紛争解決期待(同社弁護士による「今週中に債権者との紛争を解決できるという確信をある程度持っている」との発言)などが支援材料となり、アジア時間朝方にかけて、高値301.7万円まで上昇しました。しかし、前日高値302.5万円をバックに伸び悩むと、(4)米1月製造業PMIおよび非製造業PMIの市場予想を上回る結果や、(5)上記4を背景とした米長期金利の急上昇(米ドル買い→ビットコイン下落)が重石となり、米国勢参入後に、安値296.5万円まで反落する場面も見られました。

もっとも、下がったところでは押し目買い意欲も根強く、一巡後に下げ渋ると、(6)米1月リッチモンド連銀製造業指数の冴えない結果や、(7)上記6を背景とした米長期金利の再低下(米10年債利回りが3.54%から3.46%へ急低下→米ドル急落→ビットコイン上昇)、(8)アルトコインの底堅い動き(上昇トレンドに乗り遅れている割安なアルトコインへの物色買い)が支援材料となり、本稿執筆時点(日本時間1/25午前4時50分現在)では、299.3万円付近まで持ち直す動きとなっております。尚、昨日はウィンクルボス兄弟が創業した米国の暗号資産会社ジェミニ・トラスト社より10%の人員削減が発表されましたが、市場の反応は限定的となりました。

本日の見通し

ビットコイン円相場は昨年12/30に記録した約2年ぶり安値215.6万円をボトムに切り返すと、1/23に一時302.5万円まで急伸するなど、僅か3週間で約40%の急騰劇を演じる結果となりました。ローソク足が主要テクニカルポイントを軒並み上抜けしたことや、強い買いシグナルを示唆する「一目均衡表三役好転」「21日移動平均線と90日移動平均線のゴールデンクロス」が成立していること、FTXショック後の全値戻しを達成できていること等を踏まえると、テクニカル的に見て、地合いは極めて強いと判断できます。

オシレータ系インジケータに「買われ過ぎ警戒」シグナルが点灯しているものの、明確な上昇トレンド発生時の逆張りは踏み上げられるリスクを孕んでいるため(逆張り勢のロスカットを燃料に更に上昇トレンドが強固になる可能性が高いことから)、高値圏での安易なショートメイクは避けた方が無難であると考えられます。また、ファンダメンタルズ的に見ても、米FOMCを来週に控える中、米国の金融引き締め早期休止観測→米金利低下→米ドル売り→ビットコイン・アルトコイン上昇の波及経路が想定されます。暗号資産関連事業者の連鎖破綻懸念や世界的な規制強化の思惑は織り込み済みであるため、余程強いネガティブ・サプライズが出てこない限り、ビットコイン円相場の上昇トレンドは継続すると予想いたします(当方はこれまで、短期的にブル、中長期的にベアとの見方を示していましたが、本日以降、短期的にも中長期的にもブルへと変更いたします)。

本日の予想レンジ:290.0万円ー320.0万円

注:ポイント要約は編集部

ビットコイン円、高値圏での底堅い動きが継続中。上昇リスクに引き続き警戒

ビットコイン円日足

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