ビットコインとダウ30種平均の相関関係
主要仮想通貨価格(日本時間6時)
ビットコイン:6352.4ドル(+0.85%)
イーサリアム:200.32ドル(+1.08%)
リップル:0.42106ドル(+0.61%)
ビットコインキャッシュ:448.29ドル(+0.18%)
【概況】
昨日の仮想通貨取引は、全体的に底堅い動きが展開されています。急落からの調整の動きが意識されており、買い戻し優勢の流れとなっています。G20を受けて動きがあるかと思いましたが、大きな動きにはなっておらず、様子見ムードといったところでしょうか。ただ、株式市場などが大荒れの状況で、それが少なからず仮想通貨相場にも影響を与えている状況です。仮想通貨とその他の市場との相関性に関しては後述しますが、そこまではっきりとしたものはありません。しかし、今回のような非常に大きな変動があった場合はそれにつられる可能性はありますので、その点は注意しておいたほうが良いかと思います。
さて、今回はビットコインとダウ30種平均との相関性について考えてみたいと思います。これに関してまず結論を申し上げますが、今年2018年において両者の相関性は低いと言わざるを得ません。グラフを載せましたが、これは20日間のビットコインとダウの相関性の流れを示したものです。1が正の相関、-1が負の相関、0が相関無しということを示しています。ここ最近は正の相関の傾向があることを示しています。しかし、今年の1月末や5月末などは負の相関関係がみられていますし、8月中ごろは相関関係がみられていない状況でした。これではビットコインとダウの相関があるとは言えないでしょう。ちなみに、2018年全体で見たビットコインとダウの相関は-0.02となっており、ここからも相関性のなさが浮き彫りとなっています。
もちろん、直近の急落の際はダウなどと連動した動きがみられたとみられています。さらに、今後の動き次第で正負いずれかの相関関係が強まる可能性もあるでしょう。しかし現状においてビットコインとダウの相関関係は見られていない、という事実は頭に入れておいたほうが良いでしょう。
【ビットコイン節目】
ビットコインは今月11日の急落から小幅に買い戻されています。調整の買い戻しの流れがさらに継続されるかどうかに注目が集まります。継続された場合はボリンジャーバンドの日足の中心線である6530ドル前後の水準が節目となりそうです。一方、上値を抑えられた場合は直近の安値水準である6220ドルで支えられるかどうかがポイントとなりそうです。
【ビットコインチャート分析】
ビットコインの日足のボリンジャーバンドを見ると、現状はバンドの下限をブレイクしましたが、そこからは押し戻してきています。バンドの中心線まで押し戻すことができるかどうかに注目が集まります。ただ、トレンドそのものは下向きに変化しており、一時的に押し戻す動きが強まっても戻り売り圧力に上値を抑えられそうです。
また、ストキャスティクスを見ると、%K、%Dが上昇に転じており、ゴールデンクロスから買い優勢の展開となっています。このまま上昇を継続することができるかどうかに注目です。個人的にはしばらく底堅い動きを続けるのではないかとみています。
今日は週初ですので、週足分析を行います。
ビットコインの週足のボリンジャーバンドを見ると、バンドの中心線が意識されており、大きな動きにはなっていません。バンド幅も緩やかに縮小傾向を継続しており、市場にはエネルギーが蓄積されてきています。6000ドル前後の水準が下値支持帯として意識される一方で、バンドの中心線である6700ドル前後の水準が上値の抵抗帯として抑えています。どちらの水準を抜けてくるかがポイントとなりそうですが、現状方向感は見えにくく、動き出しを待ちたい局面です。
ストキャスティクスで見ると%Kは小幅持ち直し、%Dは下落基調となっています。上値の重さが意識されやし格好ですが、%Kがどの程度持ち直すかで流れが変わる可能性はあるでしょう。とはいえ、ここ最近は上値の重さが意識されやすい局面であり、売り圧力が強まりやすいのではないでしょうか。
【ビットコイン価格の注目ポイント】
9000ドル:心理的な節目
8500ドル:5月中旬の水準
8000ドル:5月中旬の安値水準・心理的な節目
7780ドル:6月3日の高値水準
7000ドル:心理的な節目
6800ドル:7月上旬の高値水準・ボリンジャーバンド日足の+2σ水準
6600ドル:9月15日の高値水準
6530ドル:ボリンジャーバンド日足の中心線
6350ドル:現在値
6270ドル:ボリンジャーバンド日足の-2σ水準
6200ドル:6月13日・7月13日の安値水準
6080ドル:7月12日の安値水準
6000ドル:直近の安値水準・心理的な節目
5760ドル:年初来安値
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