ビットコイン円、年初来高値更新後に急反落。本日はオプションカットとCME先物SQに注目(3/31朝)

30日(木)のビットコイン円相場は年初来高値更新後に急反落。

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ビットコイン円、年初来高値更新後に急反落。本日はオプションカットとCME先物SQに注目(3/31朝)

昨日の概況

〇ビットコイン円、株式市場の堅調推移、悪材料出尽くしのアク抜け感に年初来高値386.1万円まで急伸
〇買い一巡後は急ピッチな上昇に対する反動売り等に米国時間午後にかけて、安値367.1万円まで反落
〇ビットコイン円、ダウンサイドにサポートポイント並び、買いシグナルも継続、テクニカルの地合い強い
〇ファンダメンタルズもビットコイン円相場の上昇を連想させる材料揃う
〇短期的にも中長期的にも、ビットコイン円相場の上昇をメインシナリオとして予想
〇本日の予想レンジ:360.0万円ー390.0万円

30日(木)のビットコイン円相場は年初来高値更新後に急反落。(1)株式市場の堅調推移(世界的な金融システム不安を巡る過度な警戒感が後退→リスクセンチメント改善)や、(2)悪材料出尽くしに伴うアク抜け感(米CFTCによるバイナンス提訴後の下げ幅の全値戻し達成)、(3)アルトコインの力強い動き(暗号資産市場全体の時価総額は昨年6月以来の高水準)、(4)四半期末オプションカットのマグネット効果(巨大ストライク3万ドルに吸い寄せられる展開)が支援材料となり、アジア時間午前中に、年初来高値386.1万円(昨年6/11以来、約9ヵ月半ぶり高値圏)まで急伸しました(対ドル相場は29000ドルの大台を回復し、一時29170ドルへと急上昇)。

しかし、買い一巡後に伸び悩むと、(5)急ピッチな上昇に対する反動売りや、(6)重要イベント(3/31に予定されている四半期末オプションカットやCME先物市場のメジャーSQ、米2月PCEデフレータ等)を控えたポジション調整、(7)俄かロングのロスカットが重石となり、米国時間午後にかけて、安値367.1万円まで反落しました。引けにかけて持ち直すも戻りは鈍く、本稿執筆時点(日本時間3/30午前6時40分現在)では、372.5万円前後で推移しております。尚、昨日は本邦の大手暗号資産交換業者のビットフライヤーHDが、創業者で大株主の加納裕三氏の4年ぶり社長復帰を決定しました。

本日の見通し

ビットコイン円相場は年初来高値更新後に反落する動きとなりましたが、ダウンサイドに複数のサポートポイントが並んでいることや、強い買いシグナルを示唆する「強気のパーフェクトオーダー」「一目均衡表三役好転」「ダウ理論の上昇トレンド」が全て成立していること等を踏まえると、テクニカル的に見て、地合いは極めて強いと判断できます(昨日の下落はあくまで年初来高値更新に伴う達成感の範囲内→利食い一巡後に再び騰勢を取り戻す可能性大)。また、ファンダメンタルズ的に見ても、(1)米FRBによる金融引き締め打ち止め観測(昨日はリッチモンド連銀バーキン総裁や、ボストン連銀コリンズ総裁、ミネアポリス連銀カシュカリ総裁よりタカ派的な発言が相次ぎましたが、市場の5月据え置き観測を変えるには至らず)や、(2)世界的な金融システム不安の残存(足元のリスクセンチメントの改善が見られるものの、本質的な解決には至っておらず、リスクオフがぶり返す可能性は相応に高い→現在のビットコインはデジタルゴールド的な立ち位置であるため、リスクオフ局面で買われる傾向あり)、(3)ビットコインドミナンスの上昇基調(アルトコインからビットコインへの資金シフト)など、ビットコイン円相場の上昇を連想させる材料が揃っています。

以上を踏まえ、当方では引き続き、短期的にも中長期的にも、ビットコイン円相場の上昇をメインシナリオとして予想いたします。尚、本日は日本時間17時に予定されている四半期末オプションカットオフや、日本時間0時に予定されているCME先物3月限月SQに注目が集まりそうです(オプションカットや先物SQ前後でボラティリティが高まる恐れあり)。

本日の予想レンジ:360.0万円ー390.0万円

昨日の概況

ビットコイン円日足

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