四半期終了 (23/03/31)

昨日の暗号資産市場は、ビットコインが小幅に下落しての推移となっています。

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四半期終了 (23/03/31)

四半期終了

主要暗号資産価格【日本時間6時】

ビットコイン:28177.7ドル(-0.75%)
イーサリアム:1797.02ドル(-0.36%)
リップル:0.53431ドル(-2.89%)
ビットコインキャッシュ:120.5ドル(-2.74%)

【概況】

昨日の暗号資産市場は、ビットコインが小幅に下落しての推移となっています。欧米株はしっかりとした動きが展開されましたが、調整の動きが意識されて上値を抑えられています。ただ、一時年初来高値を更新しており、上値を拡大する動きを見せています。その他のコインも上値を抑えられていますが、全体的にはしっかりとした動きも見られています。金融システム不安に対する警戒感が後退したことで市場にはリスク志向の動きが意識されており、下値を支えられやすい状況となっているようです。

さて、今日は四半期末となっており、早いものでもう2023年も3か月が過ぎたことになります。今年は2月がほぼ変わらずとなりましたが、1・3月は大幅上昇となって引けそうです。ダウは2月にやや下げ幅を拡大したこともあって2023年は現状で陰線となっています。こうした動きを見ると、ビットコインの好調が見て取れるところではあります。

しかし、ダウは去年末に急激に押し戻した一方でビットコインはFTXの破綻を受けて下げ幅を拡大する展開となったこともあって出遅れ感があったことは事実です。現状はそういった格差の修正と見ることが出来るかも知れません。目先は株式市場との相関性が低下しているところではありますが、今後もそういった動きが継続するかどうかは疑問の残るところではないかとみています。

いずれにせよ、ここまでの動きとしてはビットコインの好調が意識されるところではありますが、月足で見るとまだもう少し上値の余地はあるのではないかとみています。33000ドル前後の水準にボリンジャーバンドの中心線がはしっており、そこが目先のポイントとなるのではないかとみています。ただ、バンドの±2σが下落しているため、上値は重くなりそうで、再度売り圧力が強まることも考えられるところです。バンドの中心線をブレイクすることが出来るかどうかが年末に向けての動きとしては重要となっていきそうです。

2021年、2022年と4・5月で大きく下落しており、それまでの戻りの動きが巻き戻される展開となっています。2023年はそういった動きが繰り返されるのか、それとも上値を拡大していくのか、その点に注目が集まるところでしょう。5月にFOMCがあり、それに向けて様々な思惑が交錯する展開となるでしょう。現状では25bpの利上げの可能性も十分に残っています。仮に利上げを行ったうえで年内の利下げを否定などということになれば、株式市場にとっても暗号資産市場にとっても逆風となりかねません。局面としてもバンドの中心線が意識されそうで、警戒すべき状況となりそうです。

【ビットコイン節目】

ビットコインは日足のボリンジャーバンドの+2σである30760ドル前後の水準と中心線である26400ドル前後の水準で挟まれたレンジを動いており、2つの価格が節目として意識される状況です。年初来高値を更新しており、買い意欲が強まった場合は30000ドルなども節目として意識されそうです。

【ビットコインチャート分析】

【ビットコインチャート分析】

ビットコインの日足のボリンジャーバンドを見ると、バンドの+2σから調整の動きが意識されていますが、下値が堅く下げ渋る状況です。目先は再度上値を追う動きとなっており、このままバンドの+2σまで上昇する可能性も十分にあるでしょう。ただ、バンドの+2σが下落に転じており、バンド幅の縮小傾向が強まっています。市場には徐々にエネルギーが蓄積されていくところですが、まだ縮小の余地があるため、大きな動きにはなりにくいところでしょう。バンドの+2σまで上昇してそこで抑えられるといった動きになるのではないでしょうか。

またストキャスティクスを見ると、%K、%Dが高値圏から転落する動きとなっています、%Dが持ち直し基調となっており、下値の堅さが意識される状況ですが、%Kが下落基調を強めており、このまま下落の流れを維持した場合は上値を抑えられる展開となりそうです。%Kが再度上昇して高値圏に入った場合は買い意欲が強まりバンドの+2σを意識しての動きとなりそうです。

ビットコインの4時間足のボリンジャーバンドを見ると、バンドの+2σを意識しての動きから調整の動きが入り、そのままバンドの中心線まで下落する展開となりました。しかし、中心線で支えられて持ち直す動きとなり、目先はじり高基調です。このままバンドの上限まで上昇するかどうかに注目です。バンドの±2σがじり高となっており、トレンドそのものはやや上向きとなっています。このままバンドの+2σまで上昇する可能性はありそうですが、そこでは抑えられるのではないかとみています。

ストキャスティクスで見ると%K、%Dがデッドクロスからの下落で、高値圏から外れる動きとなっています。%Kは持ち直す動きを見せていますが、%Dが下落基調を維持しています。%K、%Dの方向感に注目が集まるところですが、目先はまだ上値の重さが意識されやすい状況と言えそうです。

【ビットコイン価格の注目ポイント】

68990ドル:史上最高値
30760ドル:ボリンジャーバンド日足の+2σ水準
30000ドル:心理的な節目
29160ドル:昨日の高値

28180ドル:現在値

27720ドル:昨日の安値
26400ドル:ボリンジャーバンド日足の中心線
25210ドル:2022年7-12月の高値
22050ドル:ボリンジャーバンド日足の-2σ水準
20000ドル:心理的な節目
15500ドル:2022年7-12月の安値

(注)上記の暗号資産の価格に関しましては注釈がない限りInvesting.com社のデータを参照しております。

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