ビットコイン円、高値圏から急反落。DOGEコインは一時前日比+30%の急騰劇
〇ビットコイン円アジア時間に380.3万円まで上昇後、米国時間午後にかけ362.9万円まで反落
〇世界的なインフレ懸念再燃、シルクロード関連捜査で押収したビットコインの売却観測等が重石
〇イーロンマスク氏、Twitter画面左上のアイコンをDOGEコインのロゴに変更、DOGEコイン急騰
〇ビットコイン円、下方向に複数のサポートポイント並びテクニカルの地合い崩れていない
〇ファンダメンタルズもビットコイン円相場の反発を連想させる材料揃う
〇引き続き、ビットコイン円相場の上昇をメインシナリオとして予想
〇本日の予想レンジ:350.0万円ー375.0万円
昨日の概況
3日(月)のビットコイン円相場は冴えない動き。(1)株式市場の堅調推移や、(2)上記1を背景としたリスクセンチメント改善が支援材料となる中、アジア時間午後にかけて、高値380.3万円まで上昇しました。しかし、買い一巡後に伸び悩むと、(3)世界的な規制強化の思惑や、(4)原油先物価格の急上昇(OPECおよびOPECプラスの7カ国が4/2に5月から年末までの追加減産をサプライズ表明)、(5)上記4を背景とした世界的なインフレ懸念再燃、(6)米政府によるシルクロード関連捜査で押収したビットコインの売却観測(2023年は4回に分けて計41490.72BTCを売却予定)、(7)対主要通貨での円買い再開(米経済指標の冴えない結果→ドル円反落→ビットコイン円連れ安)などが重石となり、米国時間午後にかけて、安値362.9万円まで反落しました。引けにかけて小反発するも戻りは鈍く、本稿執筆時点(日本時間4/4午前6時05分現在)では、364.2万円前後で推移しております。尚、昨日はイーロンマスク氏がTwitter画面左上のアイコンをDOGEコインのロゴに変更したことで、DOGEコインが前日比+25%急騰する動きとなりました。
本日の見通し
ビットコイン円相場は高値圏から急反落する動きとなりましたが、下方向に複数のサポートポイントが並んでいることや、強い買いシグナルを示唆する「強気のパーフェクトオーダー」「一目均衡表三役好転」「ダウ理論の上昇トレンド」の全てが成立していること等を踏まえると、テクニカル的に見て、地合いは崩れていないと判断できます(足元の下落は上昇トレンドの過程で見られる一時的な押し目。上昇トレンド崩壊を確認するまでは、突っ込み売りでは無く、押し目を拾う局面と整理)。
また、ファンダメンタルズ的に見ても、(1)米FRBによる金融引き締め打ち止め観測(市場は引き続き年内利下げを織り込む動き)や、(2)世界的にくすぶる根強い金融システム不安(2023年のビットコインはデジタルゴールド的な動きが続いているため、リスクオフ局面ではむしろ買われる傾向あり)、(3)ビットコインドミナンスの上昇基調(アルトコインからビットコインへの資金シフトのトレンド継続中)、(4)ハッシュレートの力強い動き、(5)オプション市場のアップサイドを織り込む動きなど、ビットコイン円相場の反発を連想させる材料が揃っています。以上を踏まえ、当方では引き続き、ビットコイン円相場の上昇をメインシナリオとして予想いたします(アジア時間帯は一時的な下押すリスクがあるものの、結果として長い下髭を残して反発する相場展開を想定)。
本日の予想レンジ:350.0万円ー375.0万円
注:ポイント要約は編集部
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